塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

19601960年代にインターネットがあったなら

2022-06-12 22:52:05 | 日記
 インターネットは速報性という観点で圧倒的優位に立ち、スマートフォンの普及は僕のようなアマチュアでも、ワールドカップやJリーグについての考察を簡単に記せるようになりました。

 ただ気軽に意見交換が可能となる一方で、デジタルタトウーと呼ばれる新しい現象が人々を不安に陥れるなど、これまでにはなかった課題も見えてきました。

 もしインターネットが1960年代の発明され、普及していたならば現在のナイキはなかったのではないでしょうか。

 ナイキの創始者フィル・ナイトが、オニツカ・タイガー(現在のアシックス)を訪問し、自己紹介をする中で

 「ブルー・リボンスポーツという企業を経営しています」
 「ぜひ、米国で御社の製品を扱いたい」

 と語ったわけですが、この発言はフィル・ナイトの思い付きだったんですよね。

 それだけ米国と日本の距離は遠く、同時に米国は日本人にとってあこがれの国であり、そのおおらかさや闊達さに皆が憧れていました。

 今ならばばすぐにスマートフォンを取り出し

 「ブルーリボン・スポーツという企業を調べよう」
 「株価や従業員数など、信頼できる企業だろうか」
 「もし不備があれば、提携は考え直そうか」

 と思うではと感じるのです。

 ただ「スニーカーの文化史」によれば、フィル・ナイトはオニツカ・タイガーを輸入しながら、やはり自社製品を作ることは必須と考えるようになり、ナイキの誕生は必須だったわけですが。

 そのナイキはある意味では、サッカー・スパイクにしてもランニング・シューズにしても、アシックスを凌駕している面はあります。

 しかし、ナイキの根底にはオニツカとの取引が契機となったことは間違いなく、ナイキの従業員がアシックスにどのような印象を持つのか、気になりますね。

 日本代表も中山雄太を軸に、アシックス契約選手が増えてきましたから。
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デムナ・ヴァザリアは辺境のスターなのか

2022-06-12 22:17:08 | 日記
 講談社エディトリアルから刊行された「ジャパン・ファッション・クロニカル 若者と流行」を購入しました。

 発刊にあたり、という巻末の文章はユナイテッドアローズの重鎮、重松理氏が執筆しており、1945年から2021年までにおける日本服飾史が完結に、しかも深い形で掲載されており、服飾に関心のある方は非常に楽しめると思います。

 その中でデザイナーの存在がさらに大きく関与する中で、ジョージア(かつてのグルジア)出身のデザイナー、デムナ・ヴァザリアの存在が日増しに高まっています。

 ジョージアと言えば

 1・かつてはロシアと縁が深かった
 2・ラグビーで一定の評価がある
 3・サッカーではACミランに在籍したガハ・カラーゼが有名である

 という点が思い浮かびます。

 エディ・スリマンはフランス、アレッサンドロ・ミケーレはイタリアと、今を時めくデザイナーはやはり「本場」で生まれ、実力を磨いてきましたが、ジョージアに洒落た印象を持つ方はまずいないと思います。

 僕たちはこのような形を「辺境」と呼びますね。

 しかし、デムナ・ヴァザリアは既にジョージアという国を飛び越え、世界的規模で知名度を得ています。

 サッカーも新しい波は「辺境」から起きました。

 1990年代、ジャージを売りたい、肖像権を得たい、言い換えれば金儲けになるかもしれないからという理由で、中田英寿をペルージャが獲得しなければ、以後20年が経過した現在の海外リーグ進出は無かったと思います。

 今は日本代表選手が金ではなく、戦力として、フランクフルトが長谷部誠を大使に指名したように、もっと友好関係を築きたいと思えるようにはならなかったでしょう。

 エクアドル代表もイヴァン・カビエデスが、韓国代表も韓日ワールドカップが終わるとソン・ジョング(フェイエノールト)、パク・チソン(PSV)と海外に目を向けるようになりましたよね。

 つまり、辺境というのは本場が外の世界を揶揄した言葉であり、むしろ世界に「辺境」はないと考えるならば、サッカーの世界規模はまずます増大するのではないでしょうか。
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ズラタン・イブラヒモビッチの自叙伝第2弾が刊行へ

2022-06-12 21:18:18 | 日記
 隔月刊誌「フットボリスタ」を刊行するソル・メディア。

 最新号の書籍広告に、ズラタン・イブラヒモビッチの自叙伝第2弾の刊行が決定とあり、俄然興味がわきました。

 恐らくイブラヒモビッチは、バロンドール受賞経験がない最も優れた選手の一人ではないでしょうか。

 例えばネイマールは2015年のFCバルセロナ時代に、UEFAチャンピオンズ・リーグを獲得しています。

 ただ彼に関してしばしば指摘される事柄に

 「ネイマールは対戦相手に敬意を払っていない」
 「彼はよく故障をして、大一番の時に欠場するのが目立つ」
 「ネイマールはパリ・サンジェルマンを出たがっている」

 という、選手の前にひとりの人間としての振舞を見直した方が良い、という意見があります。

 イブラヒモビッチはその点、怪我をしてもその痛みを押して出場して勝ち点3を目指しますし、何より在籍してきたクラブ(グアルディオラとの反目があったFCバルセロナ時代も含めて)で優勝を成し遂げてきました。

 ジョゼ・モウリーニョがマンチェスター・ユナイテッド就任時の2016年に、すぐ彼を獲得したのもイブラヒモビッチは技量に秀でいているだけでなく

 誰よりも練習する
 クラブに勝利の味を知らしめることができる

 ことを知っていたため、ですよね。

 そのイブラヒモビッチはとりわけACミランの環境(インテルにも在籍していましたから、ミラノの街が丁度肌に合うのでしょうか)をいたくお気に入りで、だからこそ2021-22シーズンのスクデットは格別でしょう。

 また今回の自伝では、死去したミノ・ライオラの人物像を再確認できるのではないでしょうか。

 彼の働きぶりを学ぶことは、今後代理人になりたいと考える人物たちに、大きな影響を与える気がするのです。
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エクアドル代表、晴れてワールドカップへ

2022-06-12 21:06:33 | 日記
 ワールドカップ出場が危ぶまれていたエクアドル代表ですが、出場可能となりました。

 仮にエクアドル代表が失格となれば繰りあげでチリ代表が出場となったわけですが、裁定が覆る事はありませんでした。

 僕たち日本人は各国から「働きすぎだ」と批判を受けることがありますが、僕たちからすると南米諸国と南欧諸国は

 「時間にいい加減だ」
 「置き引きを筆頭に犯罪に巻き込まれやすい」

 と思いがちです。

 この事例からもわかるように、国籍詐称の訴えはまず日本代表では起こり得ないでしょうし、それは韓国代表も同様ではないでしょうか。

 お国柄と言えばそれまでかもしれませんが、ある意味で

 「見つからなけれがそれでいこう」
 「ワールドカップに出場する事が全て」

 という気持ちが昂ったと言える事例かもしれません。

 南米はブラジルとアルゼンチンの出場は毎度おなじみの形ですが、ウルグアイ代表は1994年、1998年は予選落ちで出場していないように、この2カ国以外はある意味で「群雄割拠宇」なんです。

 確かにボリビアのように勝つ可能性が非常に低い国もあれば、ベネズエラのように野球で知られる国でも、昨今は強化に力を入れていますから、コパ・アメリカでも彼らは激闘を繰り広げています。

 コパ・アメリカに新しい「血」を導入するための措置が、日本代表やメキシコ代表を招待する「招待枠」になるわけですが、几帳面な日本代表からすれば、ある意味アクの強い南米各国を戦う事は、欧州列強と戦うよりもしんどいように思います。

 それはJリーグにやってくるブラジル出身選手を見てもわかりますよね。
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