塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

スパイクの自由は最近解禁となりました

2022-06-07 21:23:00 | 日記
 昨日のブラジル代表戦、日本代表選手たちはナイキ、アディダス、アンブロ、アシックスにミズノと契約先が確認できましたが、ブラジル代表はプーマとアディダス、そしてナイキのみで構成されていました。

 1986年ワールドカップ、ミズノがカレカをサポートするために手掛けた「モレリア」を登場させると、ミズノの着用率1990年ワールドカップで劇的の向上しますが、それは過去の話になりましたね。

 しかし、今でこそ代表招集を受けても自分の契約先を尊重できますが、最近まではどの国でも

 「代表をサポートするブランドのスパイクを履く」

 という不文律がありました。

 1990年欧州最優秀選手を受賞したのは、(西)ドイツ代表のロタール・マテウスでした。

 彼は当時インテル・ミラノに在籍し、プーマと個人契約を締結していましたが、これは父親の勤務先がプーマであるという縁もあったんですね。

 しかし当時の(西)ドイツ代表は現在同様「アディダス」と契約しており、マテウスほどの名手でもその慣習を無視することはできず、優勝する90年ワールドカップでも、プーマではなくアディダスを着用しての栄光だったのです。

 ミッシェル・プラティニは1984年、母国フランス開催の欧州選手権において、9得点を挙げて得点王に輝くと同時に、フランス初優勝の大きな要因になりましたが、プラティニもマテウスと同様でした。

 代表ではアディダス
 クラブ(ユヴェントス)ではパトリック

 という形で履き分け、軋轢が生じないようにしていたわけですが、今の選手たちからすれば何が問題なのか、さっぱりわからないと思いますよね。

 ドイツ代表で箱の慣習、確か2000年代中期まであったと思いますが、スパイクの自由は本当に最近広まった話なのです。
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日本代表、新しいフェーズに入りつつあると感じます

2022-06-07 21:00:29 | 日記
 日本代表の面々は世界王者返り咲きを目指すブラジル代表の選手たちに、怯まず、恐れず真正面からぶつかっていったと思います。

 むしろ実力差がある方が弱者にとって、得難い高揚感、この部分が通じてこの部分をクラブで学び直す必要があるな、と考える良い機会になるのではないでしょうか。

 僕が卓球部員で個人戦を戦う際も、明らかな格上と戦う方が「負けて当然なのだから、好きにやったらいいな」と思ったものです。

 むしろ心情的に「置きにいかない」、サッカーならば手堅く勝ち点1を目指す、ある意味安全策ではないので、思い切ってやって敗北という充実感さえ感じたくらいですから。

 やはり日本代表選手たちが小規模、中堅が多いとはいえ、欧州クラブと契約し多様な選手たちと日常で触れ合うことが、恐れや緊張を減らしたことは間違いないでしょう。

 ただブラジル代表の面々も、ネイマールやヴィニシウス・ジュニオールのように、毎年のようにUEFAチャンピオンズ・リーグで戦い、フェリペ・コウチーニョやリシャリルソンにさえ出番が回ってこないわけです。

 つまり今の日本代表選手たちは、新たな強化を目指す時に差し掛かっているのでしょう。

 選手個人としてより、多くのコンペティションを戦う
 UEFAヨーロッパ・リーグを戦える中規模クラブで研鑽を積む
 そしてUEFAチャンピオンズ・リーグを日常にできる、有力クラブへと移る

 という形が、より鮮明になったと思うのです。

 またJ1クラブもヴィッセル神戸だけでなく、多くのクラブが外国籍選手を有意義に獲得できるようになれば、と思います。

 今も昔も攻撃陣よりも守備陣の方が安定しているのは

 2020年代 アンドレス・イニエスタ
 2010年代 フェルナンド・トーレス
 2000年代 パトリック・エムボマ
 1990年代 ドラガン・ストイコビッチ

 というJ1で多くの名手と対峙してきたためでしょう。

 攻撃陣もそうですがやはり力量が上の選手と戦うと、気づくことがたくさんあるはずですから。
 
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昨日のブラジル代表戦を振り返って

2022-06-07 20:40:00 | 日記
 昨日のブラジル代表との一戦、日本代表選手たちが感じたのは以下の感情ではないでしょうか。

 「善戦はしたかもしれない、スコアも0-1と最小失点だ」
 「でも最少失点でも勝ち点は0だよね」
 「ワールドカップの本戦では善戦など無意味」

 そう、善戦しても勝ち点が生まれなければ意味はないのです。

 これが他の競技ならば、異なる側面もありますよね。

 野球 ホームランや3塁打、フォアボールなどで塁を埋める、大量得点の可能性は必ずある
 バスケットボール 相手がファウル・トラブルで退場になるかもしれない、そして3ポイントの成功率で有利な展開となる
 アメリカン・フットボール 味方守備陣が健闘すれば、相手から攻撃権を簡単に奪いとれる

 サッカーではこのような複数得点の気配がそうあるわけではありませんし、攻撃と守備の明確差はありませんから、攻められている際は常に味方陣内で防戦一方になっていまします。

 識者の間でも三笘薫を先発で起用すべきか、それとも途中交代、NBAでいうシックススマンのような形でぶつけるかが議論されています。

 ただ、彼を「途中個体で流れを引き寄せる」形で起用するならな、南野拓美というウイングに適性がない人間を先発で起用してはいけないと思います。

 本来ならば南野も、レフトウイングで代表選手として招集されることに違和感があるのではないでしょうか。

 ライトウイングの伊東純也がかけがえのない形である以上、どうしても攻撃が右に偏りがちになりますし、三笘とは異なるレフトウイングを起用し(時間がないことも確かですが)、交代で三笘という考えの方が適切ではないでしょうか。

 恐らく南野は4-2-3-1の3の中央が適任ではないかと思うのですが、基本布陣が4-3-3のから試合途中での布陣変更と南野投入の方が、最適な交代かもしれませんせね。
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