塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

グローバルか地元か、それが問題だ

2022-06-10 16:52:02 | 日記
 ウエブサイト「週刊女性プライム」において、都市抗争の話が掲載されています。

 「抗争」というと大げさですが、長野県でいう長野市と松本市のように、歴史的背景によって住民の間に悪感情が生じること、をネタにしているのです。

 よく欧州サッカーの発展には、この都市と都市の対抗意識といがみあいが取り上げられる一方で、故郷をすて(生活のために)上京し、上京した都市のクラブのファンになるという傾向もあります。
 
 顕著なのがユヴェントスであり、「フィアット」で働くために南部、クラブでいえばカリアリやレッチェなど、地元のクラブではなく強く何より

 「イタリアの貴婦人」
 「名門アニエッリ家が所有するクラブ」
 「オマール・シボリ、ガエタノ・シレアなど名手が在籍してきた歴史」

 に惹かれるのでしょう。

 逆に1976年を最後にスクデットから遠ざかり、コパ・イタリアの優勝もままならないトリノは、地元住民のファンが非常に多いことでも知られています。

 日本では浦和レッドダイヤモンズと大宮アルディージャのファン層が、住居を含み大きく変化するわけですが、プレミアではマンチェスター・ユナイテッドというグローバル・クラブよりも、

 「マンチェスター・シティ」

 という新しいグローバル・クラブが台頭していることも確かです。

 パリ・サンジェルマンもそうですが、今ファッションでレプリカを買っているファン層が、皆ファンになるとは考えていないと思います。

 それでもファンの拡大はクラブにとってマストであり、今後もよりグローバルであり続けるのでしょう。
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リンギオ、移籍先はバレンシアに決定

2022-06-10 11:40:59 | 日記
 バレンシアFCはジェンナーロ・ガッツーゾの指揮官就任を表明しました。

 バレンシアは過去、エクトル・クーペル(アルゼンチン)、クラウディオ・ラニエリ(イタリア)と外国籍指揮官を招聘したことがありますが、今回はどうでしょうか。

 ラニエリが就任した2005年、戦術が容易に溶け込むように、マルコ・ディバイオやスティファノ・フィオーレなど、イタリア代表選手を獲得するも、スペインとイタリアの展開の違いにどうしても馴染めず、瓦解した過去があります。

 近年のイタリア代表はプランデッリ時代の「クアリタ」、つまり丁寧にボールを扱える選手の力量、ロベルト・マンチーニのように攻撃的に降るまう指揮官が就任してきましたが、根幹となるのは伝統である守備にあるのではないでしょうか。

 ガッツーゾがバレンシア首脳陣が希望する成績を、就任初年度から得るとは限りません。

 しかし、イタリアの指揮官と選手たちがセリエAを離れ、海外リーグの内容を知ることは、2026年ワールドカップ出場権に向けて、大きな足跡になると感じます。

 仮に2025年の代表監督がカルロ・アンチェロッティのように、UEFAチャンピオンズ・リーグの優勝4度、レアル・マドリード、ACミラン、パリ、サンジェルマンにチェルシー、そしてFCバイエルン・ミュンヘン。

 主要5大リーグのいずれでも優勝経験を持つ人物でも、ワールドカップ3大会連続で逃すような形になれば。

 それは同情すら感じさせないでしょう。

 イングランド代表とフランス代表は2大会連続の予選落ちで食い止めましたが、イタリア代表はどうでしょうか。

 この「リンギオ」の移籍が、過去スペイン代表の選手たちと指揮官(たとえばルイス・エンリケやラファ・ベニテス)が他国で研鑽を積んだような形になる可能性はあると思いますよ。
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エクアドル代表、ワールドカップはどうなる

2022-06-10 11:29:09 | 日記
 さて南米予選4位でワールドカップ出場権を得たエクアドル代表はどうなるのでしょうか。

 2002年はアレックス・アギナガを擁して遂に初出場を成し遂げ、アントニオ・バレンシアはマンチェスター・ユナイテッドのライト・フルバックを長きに渡り死守するなど、エクアドル・サッカーは対外的に進歩してきました。

 中田英寿同様にペルージャに在籍したイヴァン・カビエデスも同様ですし、LDUキトやバルセロナなど同国の名門も忘れてはいけません。

 (ちなみに1993年浦和レッドダイヤモンズに加入するアルゼンチン出身のモラレスは、エクアドル・リーグ最優秀選手に輝いた実績がありましたね)

 そのエクアドルが国籍詐称で仮にワールドカップに出られない場合

 1・5位のチリ代表が4位、プレイオフにはコロンビア代表が名を連ねる
 2・ウクライナ代表が出場権を得る
 3・イタリア代表も捨てがたい

 という、混沌とした形に陥っています。

 皮肉のはチリ代表でしょうか。

 チリ代表は1990年イタリア・ワールドカップ予選において、「ロハス事件」と呼ばれる大事を起こします。
 
 これはGKのロハスがブラジル代表戦において、自身の身体を傷つけられたと訴えた形ですが、その傷は何とロハス自身が行った代物で、この事件が明るみとなると、チリ代表の威信は完全に崩れ去り、彼らがワールドカップにたどり着くのは1998年まで待たねばなりません。

 一人の選手が理由で出場権を失った国
 その国が新たな一人の選手により、ワールドカップにたどり着くかもしれないこと

 僕は本当に皮肉めいた出来事だと思うのです。

 ただ現状、先行きは不透明でして、だからこそ早急の解決が求められる。

 オーストラリア代表も困惑しているに違いありません。
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欧州各国は不安にならないのでしょうか

2022-06-10 00:04:54 | 日記
 2018年より開始のUEFAネーションズ・リーグ。

 この発足によりワールドカップ優勝5度のブラジル代表ですら、欧州列強と戦うことが難しくなり、彼らは極東遠征を強いられてました。

 このある意味で不条理さで日本代表と韓国代表がブラジル代表と対戦できる幸運を得たわけですが、では欧州各国はワールドかツプまでに欧州以外の国と戦わないことに疑問を覚えないのでしょうが。

 覚えないのでしょうね。

 それはワールドカップ優勝経験8か国の中、欧州は半数以上の5カ国(イタリア、イングランド、ドイツ、スペイン、そしてフランス)を持つだけでなく、今回はイタリアが予選落ちしたように、欧州予選の厳しさはすさまじいからです。

 またブラジル代表選手ですら、最先端の戦術と練習、食事療法を欧州で学ぶ、つまり欧州という言葉で世界のサッカーは均等に振り分けられているんですね。

 ですから画一化されている現状、確かに日本代表の持つ粘り、ガーナ代表の跳躍力、ウルグアイ代表のタフさは侮れないでしょうが、ワールドカップ優勝は基本過去の優勝国から誕生すると思えば、やはり欧州同士で戦うことが無難なのでしょう。

 オランダのように準優勝が3回という国もありますし、UEFAチャンピオンズ・リーグが優勝賞金もそうですが、世界各国の大陸リーグの頂点に立ちますから。

 確かにロシア・ワールドカップにおいて韓国代表はドイツ代表に勝利しましたが、既にドイツ代表が代表としての体を成していない面も多く、この敗北がドイツ代表を活性化させたという価値があるのでしょうが。

 ブラジル戦の入場券が即自完売だったように、日本のファンも有名選手を近くで見たいわけですが、現状、欧州の有名どころが過去のよう来日する可能性が著しく低い事を思うと、日本代表戦の視聴率という課題も浮上します。
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