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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

誰かひとりにお金を費やすこと

2023-02-13 21:35:27 | 日記
 1990年代前半、NBAの中心軸はリーグ3連覇を果たすシカゴ・ブルズでしや。


 同時に専門家は次代のブルズになると予想し、その戦い方に注目したのがシャーロット・ホーネッツでした。


 ポイント・ガードのマグジー・ボーグス
 センターのアロンゾ・モーニング
 パワー・フォワードのラリー・ジョンソン


 など、5つのポジションで若く熱意ある選手を揃えたホーネッツは、近いうちに全米王者になると予想されたのです。


 しかしラリー・ジョンソンがチームから、12年で84億円という莫大な金額提示を受け、契約更新したことが他の選手の不満につながってしまいます。


 アロンゾ・モーニングもチームに対し、ジョンソンと同程度の契約を求めますが「サラリー・キャップ」(FCバルセロナとレオ・メッシの関係もこれでした)の都合上、金額を上乗せできなかったのです。


 そこでモーニングはマイアミ・ヒートに移籍し、ジョンソンとの関係も疎遠になってしまいます。


 ジョンソンは早くからコンバースのCMにも登場していましたし、チームとしても彼を残したいと考えた上での契約申し出だったわけですが。


 NBAではオールスタークラスでも移籍はひっきりなしに起こりますが、そこにはサラリー・キャップの問題もありますし、単純に選手が戦術や環境と合致しないという事例もあります。


 パリ・サンジェルマンのように、キリアン・エムバッペだけに集中してお金を費やすと、他の選手が待遇に不満を漏らし、嫉妬しかねない面があると思います。


 一説では今夏、ネイマールを移籍させても問題ないと考えているようですが、そこには結果的に


 再度レオ・メッシと同じ形になり、主役ではなくなってしまった
 エムバッペもメッシも、既にワールドカップで優勝している

 
 という点、つまりネイマールは自分が主役でいたいという欲求が顔にでてしまうのでしょうね。


 彼もUEFAチャンピオンズ・リーグで優勝していますし、結果が伴わないわけではありません。


 ただパリ・サンジェルマンが、ユリアン・ドラクスラーのような名脇役を移籍させてしまうと、イビチャ・オシムがたとえた「水を運ぶ人」が不在になり、もめ事が多くなるのではないか、そんな印象を持ちます。
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銀メダルは敗者のメダルと呼ばれることもあります

2023-02-13 21:15:23 | 日記
 「銀メダルは残念賞かも知れませんが」という昨日の記事を捕捉します。


 夏季五輪と冬季五輪において、金メダルと銀メダルにはやはり「落差」があります。


 欧州では銀メダルを実は「敗者のメダル」と呼ぶらしく、勝負事、特に優勝が確実とみなされている選手にとって、金メダルではない、王者を防衛できないことはそれだけ嫌な記憶として残ってしまうのですね。


 仮に日本代表がワールドカップで準優勝であれば、それは日本中が歓喜すること間違いありません。


 しかし、2019年のAFCアジア杯で「準」優勝の時は、皆失望しましたよね。


 4強で西アジア最強国イラン代表に3-0で完封した際は、興奮して仕方がありませんでしたし、まさかカタール代表(ホスト国として地道に強化してきたことは確かでしたが)に0-1で敗れるとは考えもしませんでした。


 というように、「敗者」には敗者の立場と大会の規模、そして対戦相手の実力も付け加えなくてはいけませんが。


 1999年ワールドユース・ナイジェリア大会、日本ユース代表はスペインユース代表に4-0で敗れましたが、その結果は今でも金字塔であり続けています。


 それは先天的に優れた才能を持つ選手たちが、驚くほどこの時代に集中して誕生したこともそうですし、指揮官フィリップ・トルシエが孤児院に彼らを招いたように


 プロが出来た喜びを再確認
 犯罪と貧困からほど遠い日常
 つまりプロとして集中できる環境


 に身を置いていることを学んだことも大きかったと思います。

 
 逆に「敗者のメダル」という認識もあるのでしょうが、アルゼンチン代表と真正面から打ち合い、敗れたフランス代表の選手たちには多くの敬意が集まったとも考えられます。
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改めてマンチェスター・シティを考察しました

2023-02-13 21:02:48 | 日記
 「go4843_december」さんより、昨日のブログに応援をいただきました。


 誠にありがとうございます。

 
 その中でまず僕なりにマンチェスター・シティについて書き連ねてみたいと思います。


 よくパリ・サンジェルマンがカタールという国家そのもの、という声を聞きますが少なくともマンチェスター・シティでは、アラブ首長国連邦という概念は当てはまりません。


 エティハド航空はアラブ首長国連邦の「アブダビ」に本籍があり、マンチェスター・シティのネーミングライツを含む支援をしていますが、同じくアラブ首長国連邦の「ドバイ」に本籍を持つのが「エミレーツ航空」になります。


 こちらはアーセナル、ACミラン、レアル・マドリードにハンブルクとより多角的にスポンサーを手掛けており、もし国家として支援を考えるならば、パリ・サンジェルマンのように一極集中の形になると思うのです。


 マンチェスター・シティは現在の資本になる前は、タイ王国のタクシン首相のオーナーシップの中で補強が行われました。


 その最大級の補強がブラジル代表のロビーニョでしたが、同時期に獲得したブラジル代表のジョーや、ジンバブエ代表のベンジャミなどは、思うような形にはなりませんでしたね。


 マンチェスター・シティはスタジアムをメインロード、シティ・オブ・マンチェスター、そしてエティハドと変更してきましたが、2000年代中期からは


 ショーン・ライト・フィリップス イングランド代表
 マイケル・ジョンソン イングランド代表
 スティーブン・アイルランド アイルランド代表

  
 とクラブ組織から育てた選手たちが主力でもありましたが、それも2016シーズンのジョー・ハートで途絶えています。


 ただ現在の礎を築いたのはスペイン代表のダヴィド・シルバだったことを思うと、現在の多国籍が悪いとも言い切れませんね。


 またル・コック、アンブロ、ナイキ、プーマと変更してきたジャージも、かつてより契約金が高い点も間違いないでしょうし、資産価値は上昇しているわけですが、昔馴染みからすれば近寄りがたいかもしれないとも言えます。


 
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