蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

演劇を広めるために―

2016年02月25日 23時05分29秒 | 日記
一昨日は、中野市の職業訓練センターの就職支援講座
「表現&コミュニケーション」の最終日だった。

ストレッチ⇒筋トレ⇒発声⇒滑舌
金子みすゞさんの詩でウォーミングアップの後
先週「会社で求められる人物像」というテーマで
グループワークをして、各グループごとに
一番大切だと思うキーワードに絞り
それを元にしたエチュード(即興劇)を創作。

このワークショップでは、最終日に必ず
エチュードの発表を行うことにしている。

今回はどんなエチュードを見せてもらえるかな~♪

と、毎回楽しみにしているが
今回も内容も含めクオリティの高い発表となった。

先週、即興劇の作り方のレクチャーをしたが
必要な項目を提示しただけで
台本を作成するよう指示はしなかった。

即興劇ですから・・・

ところが、最終日に教室に行くと
みんなが台本を持っていてびっくり!

どうやら各チームごとに休み時間に相談したり
帰宅してから台本を作成したりしたようで.。o○

凄いわ~

この即興劇を作るという行為を通じて
急速にチームの団結力が上がっていく。

発表を終えて、受講生の皆さんに
この講座の感想を一言ずついただいた。

 会社員としてはもちろん
 生きて行く上で、大切なことを学んだ

 強みと弱みのグループワークをしてから
 他者の見方が変わった

 ストレッチと筋トレをすることで
 体が変わっていくことを実感した

 大きな声を出す機会がないので
 自分が大きな声を出せることに驚いた

 早口言葉を子どもと一緒に練習したら
 子どものほうが先に言えるようになった
 
 クラスの仲間とコミュニケーションを取る中で
 繋がりが深くなってきた

 クラスの人たちと短期間で近くなれた

 人と話すのが苦手だったが
 自分とは違う人間を「演じ」てみることで
 他者と話せるようになり、何かが変わり始めた

 凄く苦手で、最初は困った…と思ったが
 色々な発見があり、今はやれて良かったと思う

などなど、嬉しい感想が相次いだ。

この経験を生かして、希望の就職先に再就職して
生き生きとした社会人生活を営んで欲しいと切に願う。

「演劇」のイメージが

 恥ずかしい

と思っている人たちの多くは
記憶の中に、人前で何かした時
恥ずかしい思いをしたことが残っている。

また、演劇を演じている人を見て
憧れを抱ければよいけれど

 あんな恥ずかしいことよく出来るな・・・

などと思ってしまうと、もう演劇の世界に
足を踏み入れようとは思わないだろう。

一般の皆さんが抱く「演劇」のイメージが
良いイメージになれば、演劇を親しむ人も増加するはず。

演劇を広めるには

①演劇を体験し、面白さと効果を知ってもらうこと
②演劇に興味のない人が観劇をしたときに
 心が動く舞台を提供すること

この両輪が必要だという結論に至った。

演劇を広めるためにも、この講座
他の地域でも出来るようになるといいなぁ~

と、思っていたら、今年は講演依頼や
ワークショップ依頼が相次ぎ
今日も須坂市から新たなご依頼をいただいた。

有難いことですね(^^)

ある人から

 講演会ばかりやってると
 芝居のほうが疎かになるんじゃないの?

と言うご心配をいただいた。

芝居が疎かになるのは本末転倒だよね。

けど、演劇を親しむ土壌にするためには
この講演会活動も必要な車輪なのだ。

本末転倒にならぬよう、良い状態で
両輪を回せるように、工夫していく―

劇団員に協力してもらいながら―

これが私の役割だと信じて・・・