蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

幕末に生きる庶民

2017年01月21日 23時27分05秒 | 日記

今日は、江戸の民たちの稽古日。

体調不良などで若干お休みのメンバーがいたけれど
大勢のキャストが参加し、基礎訓練の後
テーブル稽古を行った。

ディスカッションをしながら幕末の時代背景を再確認。

伝えたつもりだったけど、理解しきれていないメンバーがいて
やはり一人ひとりと話す時間が必要だなぁと実感。

今日の稽古で理解が深まった人が多かったことでしょう。

国際化社会に生きる現代人と鎖国政策下の幕末の庶民では
大切に思うことも、必要性を感じることも異なる。

同じなのは、生きることへの執着・・かな。

「生きる」ということの価値観の違いを知ると
直虎公の行動を理解できるようになる。

直虎公の生き様を多くの方に知っていただきたい。

何を大切に生きたのか・・・その生き様を・・・

お客様の心に残る作品に仕上げるためには
演じる側の理解は必須条件。

まだまだテーブル稽古は続きます!

 

昨日、長野県「文化芸術振興施策に関するグループインタビュー」に参加。
意見は伝えたが、文化芸術に携わる人たちも好みや視点が異なる。

何はともあれ、長野県も文化芸術振興に力を入れようとシてくれている様子。

どんな施策が行われるのか楽しみだ。

 

さて、明日はダンス振付日♪

ダンサーの淳くんが今夜長野入り予定。

一昨年の舞台の振付を元に修正をしていただく。
パワーアップしたダンスをどうぞお楽しみに♪ 

淳くん、よろしくお願いしますm(_ _)m


シーン割稽古開始!

2017年01月20日 23時46分09秒 | 日記

今週からシーン割稽古が始まった。

まずはテーブル稽古(^^)


時代背景、人々の生活、価値観を落とし込み
役の人物像を探っていく。

作品全体におけるシーンの役割、役の役割を把握し
シーンの山場、重要度を洗い出す。

また、役の前提条件を明確にして
登場前の感情・身体を想像し落とし込む。

前提条件とは・・・

1 目的:なぜここ来たか[行為が発動したきっかけは何か]
2 感情:どんな心持ちなのか[喜怒哀楽、好奇心、知的欲求、野次馬、驚嘆、恐怖、心配etc.]
3 身体:疲労度合い、呼吸、表情、寒暖、心拍数etc.

2と3は、1から導き出される。

人間は日常、これからのことを瞬時に判断して行動しているんだよね。

あまり意識せずに(^_^;)

凄いよね、人間の判断の速度って。

けど、無意識に行っているようで実は確実に何らかの意識が働いている。

その基準は価値観。

価値観を司っている事柄は・・・

1 大切にしていること(バックボーン)
2 好み
3 喜怒哀楽のポイント

で、この価値観がその人の物差しとなる。

で、行動は、この物差しが基準となって生まれる。

よく「行動を見ればその人がわかる」と言うよね。
その理由がコレ。

あ、一つ付け加えておかねば(^_^;)

「行動を見ればその人がわかる」というのも
判断する人の物差しによって異なる。

人間は多面的である。

一面から見ると、悪意があるようにしか思えない行動でも
別の面(角度)から見ると、正反対に思える場合もある。

故に一面から瞬時に判断しがちな人は
魚眼レンズのような多角的な視点を持つようになると
判断を誤ることが少なくなる。

それと、フィルターをかけていると
本質が見えないこともある。

フィルターとは「思い込み」のこと。

あの人は「こういう人間だ」と思い込んでいると・・・

あら不思議~

どんな行動もそう見えてくるから困ったもんだ。

悪意があるように見える行動であっても
その人にとっては何らかの理由があり
それはその人にとってとても大切な何かなのだ。

大切に思っていることが異なるだけなんだよね。

「正義」という奴も同じ。

一方から見れば「正義」であっても
他方から見れば「悪」になる。

役者が役を想像するために必要なことは

●台本から人物の行動と台詞が生まれるきっかけを読み取る。

つまり、自分の台詞ではない部分にヒントは隠れているのだ。

台詞から読み取れる表面的な感情だけで演じると
薄っぺらい演技になってしまう。

薄っぺらい演技だらけの舞台は
薄っぺらい作品になってしまう。

どんなに大志を持って描いた作品だとしても
奥底に流れる大切なことがお客様に伝わらず
残念な結果になってしまうんだよね。

だから前提条件は非常に重要!

しかも!

この考え方を修得すると日常も役立つのだ。

逆説的に言えば――

日常から多面的に人物を観察出来る人は
良い役者になれる素養がある!

ということ♪

それは何故か?

台本から人物を読み取る能力に長けているはずだから。

読み取って想像したことを、自然に体で表現するには
自在に動く体と感性と集中力が必要。

媒体は自分の体と感情と感性
それ以上でも以下でもない。

だから、常日頃から自分自身を磨く。

体も心も(^^)

そのための基礎訓練であることを忘れないでね。

何のために…を忘れて
ただカリキュラムを惰性で行っても
何の効果も期待できない。

常に「目的」を意識して取り組む人は
驚くほど成長が速いんですわ。


今までも前提条件が大事であることを
役者陣に伝えながら舞台を作って来たが
今年は最重点項目として取り組んでいく。

結果は舞台に必ず現れる・・・はず。

楽しみ~~(^^)


くぼっちさんからの公演のご案内♪

2017年01月19日 11時07分11秒 | 日記

くぼっちさんから公演のご案内をいただきました(^^)
 
くぼっちさんこと大久保学さんは
昨年のオープンエアシアター「奇想 真田十勇士」で
大野修理役と村長の2役を演じられた方です。
遠方から2ヶ月間、毎週末稽古に駆けつけてくださり
個性的かつ安定した演技で舞台を支えてくださいました。
心から感謝です!!

くぼっちさん、昨年は大変お世話になりました!
ありがとうございました!!
今年もよろしくお願いしますm(_ _)m
 
くぼっちさんの劇団“演劇裁縫室「ミシン」”さんは
松本市・諏訪地方を中心に活動する社会人劇団で
若者を中心に人気のある劇団です。
 
公演は来週末、松本市のピカデリーホールにて!!
皆さま、ぜひ足をお運びくださいm(_ _)m
 
以下、公演詳細です。
 
【 演劇裁縫室ミシン 第19回公演「ミシン」】
 
よくある田舎、半座町・大字・平角
絵美里は今日もミシンを操る
誰が旅立ち誰かか産まれる
架空の町の50年と往来する人々を刺繍する
ナンセンスわが町コメディ
  
★会場 松本市 ピカデリーホール
★日時 1月28日(土) 14時~/ 19時30分~
    1月29日(日) 13時~ (全3回公演)
 ※開場は開演の30分前です。
★チケット
 前売:一般1800円/学生1000円/小学生500円
 当日:一般2000円/学生1500円/小学生800円 
★出演
 岩崎佳弘 大久保学 宮下治美 米山亘 滝澤秀宜
 宮田シオ(劇団音光舞) 有賀慎之助(客演劇団ゲキブツ)
 小山未来(客演) Shino(宵待ちハニー)
 
劇団公式HP http://www.theatriclasewingmachine.com/
公演情報 http://www.theatriclasewingmachine.com/blank


私は・・・来週末のスケジュールがガチガチで

どうにも予定がたちそうになく・・・残念(T_T)

それでも何とか調整出来ないかと模索中・・・

ご観劇予定の皆さん、ぜひ感想を聞かせてね(^^)

 


ことたま座の公演は今週末♪

2017年01月18日 11時12分56秒 | 日記

数年前から夢幻の本公演&オープンエアシアターに
ご出演いただいているキョウコちゃんとクボちゃん♪
児童劇「カンタの涙」にも客演していただいたことがあります。

いつも夢幻の舞台を陰で支えてくれる有り難い女優陣。
ただただ感謝!!
本当にありがとうございますm(_ _)m

そのお二人が昨年旗揚げしたのが「劇団ことたま座

その「ことたま座」さんが今週末、第2回公演を行います!

今回は、善光寺のお膝元にピッタリの演目「影独歩」

善光寺の戒壇巡りで独立した”影”と、”本体”のバトル
どんな駆け引きが織りなされるのか、とくとご覧あれ!!

日時:2017年1月21日(土)19:00開演(18:30開場)
       1月22日(日)14:00開演(13:30開場)
場所:ギャラリー花蔵(長野市東町147番地)
料金:前売り1,200円 当日1,500円
出演:窪田裕子 松本恭子

今週末は雪マーク(^_^;)
けど、ナマの舞台は足を運ばねば観そびれる(T_T)

土曜日の夜は、夢幻の団員も観劇ツアーとして
みんなで観劇に繰り出しまする~

皆さま、足元に気をつけて是非会場へ足をお運びくださいm(_ _)m


堀直虎 没後150年 慰霊祭

2017年01月17日 23時32分09秒 | 日記

午後から奥田神社へ。

1月17日は堀直虎公の命日。

今日は150回忌の祭事として慰霊祭が執り行われる。

今回は有り難いことにお招きいただき
同神社氏子総代、須坂市長始めご関係の深い方々とご一緒に
祭事に参列させていただくことになった。

13:30、実行委員の方と4月公演のチラシ打ち合わせ。
若干直しが入ったものの、大枠でOKを頂けたのでホッ。

チラシ・チケット・ポスターは
来週印刷会社に入稿し、月末に完成予定。

14:00少し前に本堂へ移動。

本堂前で手水の儀(後で調べました)
宮司様の奥様が柄杓でお水を手にかけてくださり
懐紙を渡され手をふく。

どうやら口もゆすがねばならなかったようで…
申し訳ありません・・・

本殿には名札が乗せられた椅子が並べられている。
自分の名札の椅子に腰を下ろすと
前方には三木市長、お隣は観光協会の会長さんでした。
ご挨拶をしていると間もなく大きな太鼓が鳴り響き
慰霊祭が始まった。

宮司様の声の響きが良く、直虎公の御霊が降臨し
再び天空にお昇りになられるイメージが浮かぶ・・・

直虎公のご冥福を祈念すると共に
4月公演の無事故・大成功を祈る。


直虎公は天で喜んでくださっているだろうか・・・

私は仏式であれば経験があるが神事には初参列で
作法を知らなかったため
見様見真似で玉串を神前に捧げました・・・

マジ、ドキドキものでした・・・
事前に調べておけば良かった(^_^;)

せっかくだから、玉串奉奠[たまぐしほうてん]の作法について記しておこう。
玉串奉奠は玉串拝礼とも言うようです。

●まず玉串について

玉串とは、一年中青々とした葉が茂り
神さまが宿るとされる榊の枝に
紙垂(しで)や麻を結び付けたものをいう。

榊の他に樫、松、杉、樅などの常緑樹 を用いる地方もある。
常緑の枝を用いるのは、神さまが木に宿るということから転じて
神さまに対するお供え物の意味もあるすが
清らかな誠心の 気持ちを捧げる「しるし」と考えられる。

木偏に神と書いて「さかき」と読む榊には
「栄える木」、神社を神聖な場所として
「境とする木」の意味もありるそうだ。

●玉串奉奠とは
仏式の焼香にあたるものとして神式では「玉串奉奠」が行なわれる。
参拝者は玉串を祭壇に捧げ、故人の冥福を祈る。
玉串奉奠はほとんどが立礼で行われる。

1.玉串を受け取り、玉串の先を時計回りに90度回して立てます。
2.左手を下げて根元を持ちます。このとき玉串に祈念を込めます。
3.玉串をさらに時計回りに回し、根元を神前に向けます。
4.やや進んで、玉串を案(机)の上に置きます。
5.やや下がり、二拝二拍手一拝の作法でお参りします。

以上、下記のHPから引用
玉串奉奠の作法について
葬儀参列豆知識

ひとまず見様見真似で何とかこなしたが
事前の下調べは大事ですね・・・反省(^_^;)

けど、貴重な経験をさせていただきました。

何としても感動の舞台を提出しなければ…と
決意を新たにしたひと時でした。

その後、社務所に移動して、直会(なおらい)にも出席。
お神酒で献杯。
お弁当が用意されていたが、誰も食べる人はおらず
お酒を酌み交わしながら、暫し歓談。
一時間ほどで解散となったが
お弁当はお持ち帰り用の袋が用意されていて
他のお土産と一緒に有難く頂戴した。

皆さん、4月の舞台を大変楽しみにされているご様子。
気が引き締まる思いでした。

社務所を後にして、すぐ近くの中央公民館へ移動し
ロビーにて、取材を受ける。

実は、須坂市広報誌に私のインタビュー記事を
ご掲載していただくことになりまして・・・
有り難いことですね(^^)

40分ほどお話して、顔写真撮影(汗)

ご担当職員のSさん、お疲れ様でしたm(_ _)m

そのまま、稽古場へ直行!

何しろ雪で道路状況が悪く、一度帰宅したら
18:00前に到着することは厳しい。

17:30頃、稽古場到着。

いただいたお弁当をあけると
あまりにも豪勢でビックリ!

とても美味しかった(~O~)

今日は本読みとテーブル稽古。

まずは時代背景、役の前提条件を明確にした上で
しっかりと読み込んでもらってから
立ち稽古に入りたいと思っている。

ただ台詞をつらつら言ったのでは
お客様に言葉の裏側の心が届かない。

出演者一人一人が心と声と身体を磨き
全員で一丸となって舞台を創作していけば
必ず素敵な舞台になること間違いなし\(^o^)/

 

そうだ!
一つ気になっていることがあった!
 

奥田神社の本殿に田中角栄元総理から寄付(御玉串料)を
頂戴した旨が彫られた木彫看板が飾られているんだよね。

一昨日の直虎ツアーの折に拝殿した時から
この木彫看板が気になっていた。

なぜ田中元総理が?
どんな繋がりがあるの??

田中角栄元総理は新潟県出身。
長野県のしかも須坂市とどんな関わりがあるのか・・・

で、経緯か気になってネット検索。

と、下記の記述を発見!

田中角栄元総理も奥田神社を表敬訪問
http://weekly-nagano.main.jp/2011/12/126.html

何でも角栄氏の私邸通称"目白御殿"は須坂藩・堀家の江戸屋敷だったとか!

そうだったのか…
知らなかった…

本墓がある東京都赤坂の種徳寺にはお参りに行ったけど
江戸藩邸が存在した場所までは確認していなかった。

訪問日は1973年(昭和48)11月初旬。

この1年後の11月27日、角栄元総理は
ロッキード事件で退陣表明をすることになるが――