先ほど、このブログを書いていましたら、姪とその子ども3人がわが家を訪ねてきましたので、中断しました。
内容は、朝日新聞の記事、「無理なローン家失う」に対する小生の独断と偏見を書いたものでしたが、その記事が何処かに消えてしまいました。
せっかくの力作が!と思うと残念なのですが、もう一度書くのは無理なようです。
そこで、言葉の使い方について伝えたいと思います。
皆さんは「流れに棹さす」という言葉をご存じでしょうか?
言葉のイメージとしては、船に乗っている人が棒などを川底に刺して流れに逆らっている様子を指しているようですが、本当の意味は違うようです。
「棹さす」とは、棹を川底に突き立てて、船が前に進むようにすること。つまり、流れに沿って進む、流されるという意味ですので、先ほどの解釈と正反対のことです。
流されないように抵抗するという意味に解釈しては、有名な漱石の「草枕」の冒頭の一節の意味が不明になってしまうことになります。
「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」
棹さすの意味を「人情に逆らうと、情に流される」という誠に意味不明のことを言っていることになるからです。
漱石は「人情を大切にすると、結局、情に流されてしまう。だからこの世は住みにくい」と嘆いているからです。
それにしても、漱石は良いことを言いますね。
「情に流されてばかり」の小生などは、この言葉を聞いて「そうだよね!」と納得してしまいました。
ところで、今日の晩酌は?もちろん、日本酒ですよね。
そんなことを考えていましたら、八代亜紀さんが歌っていました舟歌が頭に浮かんできました。
♪♪♪ お酒はぬるめの燗がいい 魚はあぶったイカでいい ♪♪♪
とてもいい詞ですね、小生の大好きな阿久 悠さんの作詞です。
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