mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

地球温暖化

2008年07月11日 | 社会・経済

 ガソリンの価格が上がっていますが、皆さんはどうお考えですか?

 車には乗らない!車を持たない!非常にシンプルで良い考えですが、田舎に住んでいますと、正直ゼロにはできませんね。

 でも、地球温暖化のことを考えますと、心がけとして、電車やバスを使うというのは、大変良いことなのでしょうね。

 洞爺湖サミットが開かれて、世界の指導者が一同に会しましたが、地球温暖化をどう止めるか、という大きなテーマの前にたじろいでいるのでしょうか?

 いいえ、違いますね。化石燃料を使うことを制限する必要があるCO2削減は、経済発展を抑制しますから、皆さんの本音は「地球全体では排出量を減少しなければと思うが、よその国がやってくれればよい。」といったところでしょうか。

 でも、よくよく考えなくとも石油も食料も、そして、水も全て地球のめぐみなのですが・・・先進国は一度味わった豊かな生活を離したくない!でしょうし、中国やインドなどの国々は、エネルギーを使ってこれから益々国民生活を向上させたいと思っているのでしょうね。

 地球の温暖化により、集中豪雨や干ばつなどといった形で自然災害が全世界で発生していますし、食料という資源の生産が大幅に落ち込む可能性がある、いいえ、もう落ち込んでいるのでしょうね。

 そして、あろうことか投機資金が温暖化の原因である石油と食料などに向かっていて、使いもしない石油を買い、そして、食べもしない食料を買って値段を上げているのですから驚きですね。

 買ったものが売れなかったらですか?株や債権と同じで上がったり下がったりしますが、彼らは楽観しているのではないですか。

 まぁ、簡単に言えば、お金持ちがさらにお金持ちになるために石油や食料で儲けようとして、世界中の庶民に迷惑をかけているという構図でしょうか?

 でも、石油の値段が上がって先進国の国民が車の運転をやめたり、余暇を楽しむのを減らしたり、また、効率の良いエネルギーの使い方を考えたり、太陽光などCO2を排出しないエネルギーを開発したりと、いろいろ努力していますので、大損するかも知れませんよ。

 冗談はともかく投機資金が石油の値段をどの程度つり上げているのか分かりませんが、食料にまで影響を与えるのはやめて欲しいものですね。

 アフリカ諸国の皆さんのことを考えますと腹が立ってきます。人間の命に関わることですよ。

 日本ではメタボ対策などといってカロリー過多が問題になってますが、食糧自給率を考えると、将来はこのような政策は必要なくなるかも知れませんね。

 それにしても、日本は食糧自給率が39%などといってますが、家庭や食料品店、コンビニ、料理屋など食材を使っているところでは毎日、その貴重な食料を捨てているのです。

 地球温暖化は、気候変動を通じて、人間に災害と食料、水の危機を警告していると思うのですが、皆さんはどう思われますか?

 そして、国々の利害、人間の有り様、食料や水などについて国民が考える機会をつくってくれたと思います。

 今日は地球温暖化について独断と偏見でお伝えしました。


チェコスロバキア:プラハの春6

2008年07月05日 | 旅行記

 Photo おはようございます。今日は朝から良い天気で、いよいよ夏本番ですね。

 前回は、プラハの春の記事のうち、ソ連との極秘会談についてお伝えしましたので、今日はその合意内容からお話したいと思います。

 合意内容は、

 1 共産党の指導的役割の擁護

 2 検閲の復活によるマスメディアのコントロール

 3 非共産党系政治組織の解散

 4 改革派の更迭

 であるとされています。

 そして、おそらくこの合意を受けてだろ思いますが、8月にはブラチスラバにワルシャワ条約機構加盟国が集まり、共同声明が発表されたのです。

 また、この会談で、チェコスロバキアの保守派から軍事支援を要請する書簡がブレジネフのもとに届けられたのです。

 もちろん、ブラチスラバの共同声明の内容は、ソ連との合意そのものだったのでしょうが、強引に軍事支援の書簡を出してしまうのですから、いかにチェコスロバキアの体制が分裂していたかがお分かりだと思います。

 この合意内容は、改革をやめるということですが、ドゥブチェクさんもソ連との会談に出ているはずですから、さぞ苦しかったでしょうね?でも、彼は、ブレジネフさんからの合意内容実行の再三の催促に応えることはなかったそうです。

 ドゥブチェクさんの戦略や戦術がどのようなものであったか分かりませんが、改革に対する国民の期待と支持は強いものがあったでしょうし、軍事介入まではしないと考えていたのでしょうか?

 「ソ連との関係は、のらりくらり、とかわした」かどうか分かりませんが、これで、ソ連はすっかり怒ってしまったのでしょうね。

 とうとうソ連の政治局会議で軍事介入が決定され、ワルシャワ条約機構の国々にもその決定を伝え、了承を得たのです。

 それらの出来事があったのは8月15日から18日までのことですが、ワルシャワ条約機構軍が国境を突破したのが8月20日ですから随分と早い対応です。

 プラハの市民は驚いたでしょうね。街中にいきなりよその国の戦車が走り回り、おそらく銃や大砲をぶっ放したのでしょう!そして、多くの市民が犠牲になったのではないでしょうか?

 その後は、チェコスロバキア政府から軍事介入を非難する声明がでたり、新政府の樹立を目指していたソ連の計画が頓挫したりと改革の灯りはなかなか消えなかったようですが、ブレジネフドクトリンといわれるソ連の強引な政策により軍駐留条約が締結され、翌年の4月には、党第一書記が交替して「プラハの春」は終わりを告げたとされています。

 国際的なルールである内政不干渉や主権尊重といった考え方など簡単に踏みにじられたという悲しい歴史が残ったということでしょうか?

 人間というものは、政治体制や宗教、国益などをめぐって、戦争という名の人殺しも平気で実施する恐ろしく悲しい存在なのでしょうか?

 長い長いレポートで、また、小生の勝手な推論を述べたりしましたが、これで「プラハの春」を終わりにさせていただきます。