建築をつくる立場としては、解体工事というのは気持ちいいものではないです。
どんな建物でもそこには人の歴史があり、建築の良し悪しにかかわらず、
少なくとも解体について憂う人が必ずいます。
いま実家の設計をしていて今月末には着工です。
私が生まれ育った実家の解体が完了しました。
目を背けたくなるものでした。
たとえ建築家でも建てたい気持ちより、壊したくないという気持ちの方が大きいものです。
これからも設計していく以上は解体に立ち会う機会も多いのでしょうが、
解体された建物の気持ちも、つないであげたい・・・
なんて、むずむずするような恥ずかしいことを考えたりします。