ベルギーに来る前に切ってきた髪もだいぶ伸びてきた。襟足が気にかかる。気分を変えるために、散髪に行くことにした。
大学へ行く途中にある店に出かける。入って女性に「髪を切りたい」と伝えると、予約ノートを見て、「OK」との返事。3つならんだ鏡の前のイスに座る。横では先客が髪を切ってもらっている。10分ほどして、私の番が来た。
「2センチほど切って」と言いながら、親指と人差し指でおよその長さを示す。その後は、襟の部分から始まって、脇、頭頂へと切り進んでいく。やることはどこでも同じ。切ってもらっている間に、だんだんと眠くなってくる。なぜだろう。子どもの頃、寝付くときに、頭をなぜてもらうと、夢の世界にだんたんと引き込まれていったのと同じ。頭には、眠りの世界へのスイッチが付いているようだ。
20分ほどして完成。可もなく不可もなし。値段は12.3ユーロ(1,600円ほど)。店の名前はRene Richard。カウンターに置いてあったら名刺をもらう。ЯRというロゴが印刷してある。ロールシャッハの図版のように左右対称。なかなか洒落ている。
散髪からの帰り道、何人かの床屋のオヤジのことが思い浮かんだ。「下唇の下の部分はチャームポイントだから、そこのヒゲは▽に揃えるように」と教えてくれた高尾のオヤジ。「あごひげは長くのばして、手でなでつけてカーブをさせて整えるように」と教えてくれた一宮のオヤジ。1000円のカットでは、そういうふれあいは期待できないのだろうな。
大学へ行く途中にある店に出かける。入って女性に「髪を切りたい」と伝えると、予約ノートを見て、「OK」との返事。3つならんだ鏡の前のイスに座る。横では先客が髪を切ってもらっている。10分ほどして、私の番が来た。
「2センチほど切って」と言いながら、親指と人差し指でおよその長さを示す。その後は、襟の部分から始まって、脇、頭頂へと切り進んでいく。やることはどこでも同じ。切ってもらっている間に、だんだんと眠くなってくる。なぜだろう。子どもの頃、寝付くときに、頭をなぜてもらうと、夢の世界にだんたんと引き込まれていったのと同じ。頭には、眠りの世界へのスイッチが付いているようだ。
20分ほどして完成。可もなく不可もなし。値段は12.3ユーロ(1,600円ほど)。店の名前はRene Richard。カウンターに置いてあったら名刺をもらう。ЯRというロゴが印刷してある。ロールシャッハの図版のように左右対称。なかなか洒落ている。
散髪からの帰り道、何人かの床屋のオヤジのことが思い浮かんだ。「下唇の下の部分はチャームポイントだから、そこのヒゲは▽に揃えるように」と教えてくれた高尾のオヤジ。「あごひげは長くのばして、手でなでつけてカーブをさせて整えるように」と教えてくれた一宮のオヤジ。1000円のカットでは、そういうふれあいは期待できないのだろうな。
散髪をしてもらっていると何故か気持ち良いですよね。
記事に書いておられるように、頭には眠りの世界へのスイッチが付いているのかもしれません。
髪を切ってもらっている時もそうですが、髭をそってもらっている時も僕にとっては至福の時間です。
向田邦子の小説を映画にした「あうん」。そのなかで、「それじゃ顔でもあたってもらおうか」と、板東英二と高倉健が二人して床屋に行って顔を剃ってもらっているシーンがありました。(たぶんその映画だったと思うのですが)
以前にケンブルッジでさせたウェットカットとは大違いですが、出来上がりは然程変わりません。
暑くなるとお客さんが急に増えるらしいです。
12.3ユーロの半端な0.3はチップかもしれないと思いました。