便の始末をしながら

イコン描く時は、

なーんも考えていません。

大晦日の紅白観ながら、歌い踊り、
楽しく描いてたし、
今は石原さとみちゃんのバスク旅を観ながら描いてるし、
バスク人のお友達が、横浜にいたのだ。

はっきり言って、私は祈りながらなんて描いていない。

年寄りの世話をしながら、
母のオムツパッドを替えながら、
夕飯の支度をしながら、描いてます。

母の便の始末をした手で
家族の飯を作り、
イコンも描いているわけですよ。

私は、自分に甘いですからね。

それで、いいんじゃないの⁉️



F50号
キャンバスに和紙を貼った日本画のイコンです。
そんなに難しい技術は使ってません。
友人の日本画家たちなら、このくらいは描ける。
金箔も、盛り上げたあと、
あかし紙を使ってホイッと貼っただけ。

まだまだ、描くよ‼️

イコンを描きたい人は、
へったくそでも描いたらいいんです。
ブスなマリア様でも、
生意気顔なプチキリストでもいい‼️

描きたい人は、描いてください。


顔の線はハッチングという線を描いて色をつけていく描き方です。
アメリカのイコン画家に聞いたら、
教会の巨大な聖像画には、
最後のハッチングには
ステンシルの型を使うこともあるそうです。
バケツのアクリル絵具で描いています。
アメリカらしいなと思いながら聞きました。

線のハッチングができない場合は、
絵具を薄くつけた平筆をしごいて、
先をギザギザにして
描いてみると、
ハッチングのように見える筆跡になります。
ほっぺたが立体的に見えるように描きます。

筆の使い方は、日本画家はトレーニングしますからね。
イコン画家になりたい人は、
まず、日本画の基礎を知ってから、油絵をするといいと思います。
私は、油絵のイコンも描いています。

アクリル絵具はマニキュアと同じですし、
顔料は3割しか入ってなく、
7割がアクリルですから
描いた後、発色はよくないです。
日本の文化財修復でも、
30年前に使ったアクリルメディウムを
全て膠に替える作業をしています。
つまり、30年以上はアクリル絵具は保たないのです。
できれば、油絵具や水彩、日本画で描いてください。

私はイコン画家ではありません。
絵を描くおばちゃんですよ。
おばちゃんが描けるぐらいだから、
誰でもイコンは描けますよ。

昔のイコンを見ながら、
似たように描いたらいいの。