イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

絵具の使い分け

2019年02月08日 | イコン
膠と顔料が馴染んで、
しっとりした画面になれば
日本画のイコンの顔ができます。

まだ、完成してないけど、
ルカの顔は、ほぼ決まり❣️
40歳代くらいのルカにしました。

右眉、右目の位置を前より上げて描いています。



頰のあたりは、この色で完成。
おでこあたりをまだまだ描きます。
下地には、岩絵具、仕上げは京都顔料ベースに膠です。



イコンの顔を真っ黒にする必要はなくて、
それより、せっかく美しい顔料があるのだから、
今の顔料を使って、
今のイコンを描いた方がいいですね。
私は、あの真っ黒黒のイコンには疑問があって、
かなりの汚れと、煤を、
そのまま黒く描く必要はないと思っています。
ルカはエジプト人なので、
エジプトの人の美しい肌色を
表現した方がいいと思います。
(エジプトのドラマ、大好きだしネッ😘)

ビザンチンイコンが気持ち悪いと言われるのは
真っ黒黒だから。
黒く描くより、人間の肌色を描いた方がいいと思います。

今のギリシャ彫刻は、真っ白ですが、
実は、極彩色であったそうです。
イコンも、かなりの極彩色だったと予測できますね。
だって、貴重な、美しい顔料を
画家が、わざわざ汚して描くはずはないですから。

福音書記者、聖ルカは、医者と画家ですから、
人を見抜く力を持っています。
洞察力を持つ男です。
ジッと、観察する目を描きたい。

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