イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

認知症初期

2023年04月17日 | イコン
かなり前の、
2012年、NHKスペシャルで
ギリシャ彫刻は今見るような真っ白ではなくて、
実はド派手な極彩色だった、という特集をやっていたのです。
堺雅人がナビだったと思います。
その本です。




物を着色したり、
染めたりする絵具、顔料は
大昔は貴重だったから、
ここぞという物に惜しみなく使っていたわけです。
派手派手に絵具を使えることは、そのコミュニティの長の
威厳と権利の象徴であったから、
スパイスと同じで、
絵具、顔料を掠奪しに行く戦争までありました。

ギリシャの神殿にあった彫像の数々は
日光東照宮のように煌びやかな極彩色だったけど、
今のような堅牢な展色材なんかないから、すぐ剥がれた。
しかもツルッツルに剥がれた。
それが、私たちが現在知る真っ白なギリシャ彫刻、彫像だというんです。
番組では当時のCGを使って、彫像がどんな色彩だったのか、再現していました。

ヴィクトリア女王は真っ白なギリシャ彫像から、
自分の結婚式の白いドレスを作らせたとか。
眩しい光に輝く白く美しい彫像に、永遠の処女性を見たのでしょうね。
ところが、真っ白な大理石の彫像は、実は最初は極彩色だったんです。
そんなNHKスペシャルを観ました。

この番組がある絵の教室内で話題となり、生徒たちで話していたんです。
先生である画家は番組を見てなかったらしく、
生徒たちがギリシャ彫像は極彩色で作られたと話したのですが、
そんなことはない、
初めから白い大理石だ、と言います。
生徒たちは、違う、NHKスペシャルで観たんだから、
NHKが嘘を放送するはずがない、
最初は極彩色だったそうですよ、と話しても
画家は、いや違う、白かったんだ、と言い張るんです。

私は、この画家の絵の材料や指導に
それまでも、ずっと疑問を持っていたので、
これはおかしい?と確信した出来事でした。

この時期に、やはり、同じような事がありました。
この画家の夫が陶芸家で、
ある詩人のモニュメントを作ったのですが、
私はその詩人が中学生の時に好きで、随筆なども読んでいました。
その随筆の中に、
詩は農作業の傍、作業をしながら考えて作ることができるから、詩を作り始めた
と書いてありました。
その話を画家にしたら、そんなことないわよ、と言うんです。
私が、私の考えではなく、随筆に書いてあったんです、と言っても、
そんなことはない、と言い張るんです。
 
普通なら、事実を言われたなら、そうなんだと受容しますが、
いや、違う、と全く認めようとはしません。
年寄りの頑固さとは全く違う、異様さしか感じないです。

母が洗礼を受けて、
徳島の神父から洗礼名をもらった時も
そんなはずはない、あなたのお母さんがそんな洗礼名をもらうはずはない、と言い張ります。
いや、徳島の神父からいただいた名前だと言っても聞かない。
挙げ句の果てに、全く別人のイコンを描いてきて、母に押しつけました。
もう、これはおかしいので、
母の認知症の精神科医に話したら、
おそらく認知症が始まっているのだろう、
まだ初期だろうから、薬で進行を遅らせることはできる、
家族がその人を専門医に連れて行って検査したらいいのに、と言われました。

この、明らかに事実があるのに、
いや、違うと言い張る高齢者、
この画家の他に、別の画家も同様のことがあったので、
私はトラブルはごめんだから、
どちらの教室もさっさと辞めました。

病気とはいえ、事実を認めないのは、指導される生徒も困るし
認知症初期では絵の教室は成り立たないのが当たり前ですから。
あの状態で治療を受けてなければ、かなり症状は進んでいると思います。

こんな状態になっているけど、
辞められなくて困ってる、とか
つきあいを断つわけにもいかないし、とか
同じようなことが、たくさんあると思います。
家族のサポートがあればいいのですが、
私は画家の長女に知らせたけれど、
全く返事もなく、
ああ、こんな家族なら無理だなと思いました。
変な年寄りだ、で社会から消えていくのも、
家族がどうサポートするか、ですね。

私が教室を辞めてからは、他の生徒が画家の言動にパニックになり連絡してきました。
私は関係者に連絡して、後は知りません。
両親の同時介護がありましたから、他人様の高齢者の世話をするほど、暇ではなかったからです。
家族が介入しないと、大変なことになります。
他人では、どうしようもない。





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自分の食べもの

2023年04月17日 | 在宅介護
今朝のあさイチで腸内細菌の話をしていました。

人の性格を左右するセロトニンのほとんどは
腸内で作られて脳に流れていくそうです。
脳で作られるセロトニンは少しなんです。

私が見てきた、
性格が荒れて、おさまりのない、老人性うつ病の
人への攻撃が激しかった高齢者たちは、
確かに、ろくな食事をしていませんでしたね。
それどころか、娘や孫にも
ダイエットするように話していました。
セロトニン不足の一家が代々続いていくわけです。
食べものが原因だと気づいた時には手遅れです。
まわりに嫌われていますから。
社会からはみ出してしまってる。

料理のできない人は、
市販の惣菜に野菜やたんぱく質を足したらいいんです。
必ず、海藻入りのサラダを買うとか、
ラーメンにキャベツをちぎって煮て、焼魚も食べるとか。
私も子育て完全終了ですから、完璧な料理はしなくなりました。

今朝は市販のカツサンド、バナナ豆乳を作って飲んで、
ランチは市販のナムルにデジ焼肉をつけました。
おいしかったです❣️
食べるものを考えると、、、
何と何があるから、何を買って、とか考えるのは、
脳にもいいそうですよ。

自分の食べるものは、
家族まかせにしないで考えてください。






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花時計