イコンのもとに

フレイル予防に、週1回の運動習慣つけました。
私はプール、あなたは?

シュティセル家の人々

2019年01月08日 | イコン
イコンの仕上げをしながら、観ていますのが、
Netflix ネットフリックスで、今月から放送されている
シュティセル家の人々 というドラマです。

シュティセル家の人々 とは
イスラエルのユダヤ教の超正統派の一家の
いろんなことがあるけど、
一生懸命、がんばって生きている家族の話です。

ユダヤ教は、イコン信仰ではなくて、
トーラーという経典を大切にしているのですが、
主人公の末っ子が、
アキバという絵を描く青年で、
彼の絵を描く姿や、画廊のアトリエが出てきます。

アキバは画廊オーナーの代わりにラビなどの肖像画を描いて
サインだけオーナーがする、という仕事につきます。

画家の先輩が、写真をキャンバスに写して、
それを描いて肖像画とし、
オーナーがサインして販売するという説明をしてくれます。

でも、アキバは写真だけを見て描くという描き方をします。





アキバ
おばあちゃんたちの結婚70周年祝いのサプライズに絵をプレゼントしたいと思いますが、、



おばあちゃん
認知症で現実と妄想がわからなくなっています。



被っている帽子は、イコンのマリア様の頭と一緒ですよ。



アキバが描いた、おじいちゃんとおばあちゃんの絵。
仕事で描いたわけではないのですが、
オーナーの好みではありませんでした。
勝手にオーナーが自分のサインを書いて
お客さんに販売してしまいます。
後に、この絵がまた出てきます。



アキバのおばあちゃんが介護施設にいて、
認知症のお年寄りがたくさん出てくるし、
ユダヤ教社会でも、全く日本と同じ問題を抱えているのが出てきます。

ユダヤ教社会なんて、ほとんど知りませんし、
私は他宗派、他宗教を理解したいので
、、、と言っても、テキトーなクリスチャンですが、
テレビで他の文化が見られるなんて、
いいなと思いながら、イコンを描いています。

アキバの一家が、すばらしくナイス❣️
おばあちゃんなんか、最高❣️

音楽もないし、最初はくらーい印象ですが、
ユダヤ教を理解するのと、
いろんな年齢、四世代の物語ですから、
一度はご覧になったらと思います。
恋愛もたくさん出てきます。

絵を描く人は、観ていた方がいいかもしれません。
きっと、アキバが本当の画家になっていきますよ。
私はアキバを応援しています‼️




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西日本豪雨から半年

2019年01月07日 | イコン
おはようございます。

昨日、偶然にも、雨を描きました。
ずっと絵を描いているので、
テレビなど見てなかったのですが、
ニュースで気づきました。

西日本豪雨から半年経ちました。
絵を描く私は、何もできませんが、
絵として記録はできると思いました。

私は、86歳の、ほとんど寝たきりの
母の介護をしながら描いていますので、
亡くなられたおじいちゃん、おばあちゃん、
小さな子を思いながら描きました。

屋根は、毎日新聞の写真を元にしています。



この絵は、さらに描いて
日本画の先生に見ていただいて
完成です。

古いイコンを見ますと、
その時代時代で起こった出来事の記録を描き込んでいます。
宗教画には、記録する意味もあります。
悲しい出来事を絵に描くことに
いいのだろうか?と考えたのですが、
記録して、思い出すことが必要だと思いましたので、
描いてみました。

西日本豪雨で岡山県は、
災害関連死も含めて66人が犠牲に、3人がまだ行方不明です。

2019年1月5日の山陽新聞より
「仮設住宅に公営住宅を加えた仮住まいの被災者は、岡山県が約9800人、広島県約2600人、愛媛県約千人で、3県で約1万3500人に上っている。」

私はイコン画家ではありません。
けれど、イコンを描いています。
観音様も描いたりします。
嵯峨美術短大、専攻科で日本画の模写をしました。
私の宗教画の先生は、林司馬先生、西村公朝先生です。
私がオリエント美術館に紹介した、
岡山のイコン画家からは、ろくなことは教えてもらいませんでした。
岡山を罵られ、女は上がってはならないと言われている柳井原教会の場所に
神父や執事が見ていないから上がっていいと言われました。
イコン画家の父親は日本正教会の神父だったそうですが、
娘には、上がらせていたのがわかります。
カトリックや社寺の悪口は聞かされ、
自分は神父の娘だから敬いなさいと言われました。
とんでもなかったです。
オリエント美術館、ニコライ堂、毎日新聞社は連絡してあります。

Sophia ソフィアは柳井原ハリストス正教会で
小川神父様からいただいた洗礼名です。
不良のテキトーな
八百万の神様にも、社寺にも祈る日本のクリスチャンです。

岡山大学の鐸木先生にソフィアの意味を教えていただきましたが、
ソフィアは人物ではなく、
キリストのまわりにあるエネルギー体のようなものだそうです。

ですから、ソフィアの聖像画、イコンはなく、
娘が3人いるソフィアを描いたりしていますが、
本当は、イコンはないのだそうです。

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張子の虎的画面

2019年01月06日 | イコン
ノヴゴロドの土着のイコンが私は大好きなので

自分の描くのも、
日本風の張子の虎みたいにならないかな?
工芸的なイコンにならないかな?
と思っていたので
和紙を貼り重ねた上に日本画材で描いてみたのですが、
なんとか、あったかい画面になりそうです。

金泥は、鉄鉢を約2つ使いそうです。



56歳の婆さんが描くイコンだから、
線がよれよれでも構わない。
間違えても、無視して描く。
子を守るたくましい母のマリア、
小さくて、ひたすらかわいいキリストにします。



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早起きしました

2019年01月06日 | イコン
昨晩は、母に晩御飯を食べさせていた20時頃から
両耳の後ろのリンパ腺が、ぷっくり腫れ出し
こりゃ、マズいっスよ‼️
になり、
炎症どめの軽い抗生剤を飲んだら、
後は記憶なし、
一応、ご飯の片づけはして、
母に薬を飲ませてはいたらしい。

今朝、3時にぱっちり目が覚めて
猫にご飯をやり、
金泥を描いている次第。



白石孝子さんのイコンは、
鏡面に、あまりにもこだわりすぎて、
人吉ハリストス正教会のイコノスタスの後ろの金箔を
プロに頼み、1枚7万円で貼ってもらっていた。

私もイコノスタスの献金を出したが、
肝心のイコンが、リキテックスのアクリルチューブに
そのまま、ホルベインのピグメントを混ぜ込むという
文化財修復士が聞いたら
ひっくりかえるような描き方をしていた。
7万円で、いったい何枚プロに頼んだんだろう?
金箔なんか、鏡面にこだわらなければ、自分で貼ったらいいのに。
全く、イコン献金の無駄使いだ。

私は目の前で、白石さんが
チューブアクリルにピグメントを混ぜ込むのを見て
こりゃーだめだ、まだ印刷のイコンの方がまし。
イコン献金は全く無駄になるだろうな、と思いました。
素人さんは騙せても、私でさえだめなことがわかるんだから。

白石さんは油絵も描けたはずなのに、
なぜ、油絵にしないんだろうと聞いたら
「油絵は早く乾かないので、金にならない」と言われました。
イコノスタスも締め切りがあるようで、急がせていたらしい。

白石さんからも「年寄りばかり見てないで、イコン描きなさい」と
人吉のを描くように言われましたから
私はさっさと、人吉のイコノスタスと白石さんから離れようと思いました。
行く末が、どうなるかわからない絵を
手伝う必要など、全くないからです。
もったいないイコン献金でしたねー。

白石夫妻からの、岡山の人間をバカ扱いするのも
有名な話となっていて、
絵に関係ない人まで知っていて、
母の東京出身のグループなどは「東京だと威張りまくる夫婦」と警戒までしていました。
東京生まれでもないのに、東京が一番と言いまくる。
私や両親もウンザリしていましたから、
離れないと、私は召使い扱いになるだろうと思いました。
私がイコン教室を辞めて、
なぜ辞めたのかと、生徒さんから問い合わせもありました。
宗教画家が、自分が住む岡山をバカにするわけですから、
全く、信用なりません‼️

白石さんは、自分の好きな絵だけ、好きな技術だけ信じて、
日本の絵画や文化財の絵画の知識がなかった。
社寺の絵画など、知りたくもない様子だった。
日本のイコンですからね。
日本の絵画の知識はないと、悲惨な絵を描くことになります。
油絵で描いたらよかったのに、と思います。
早く乾かないから、金にならないわけです。
全く、バブルで甘い汁を吸った画家だと思います。

イコンを、生活の糧にしてはならない
と、度々、神父様に言われましたが、
本当にそうだわと、つくづく思いました。
早く仕上げるためにアクリルを使い、しかもそれにピグメントを混ぜ込む。
ひび割れがすぐ現れるだろうと、私でもわかりましたけどね。

このイコン?私の描いたイコンも
神様にまかせて、あるべき場所にたどり着くだろうと思います。
イコンは神様にまかせたらいいんです。

「画家は描くだけでいいんだ。
聖職者でも、政治家でもないんだから、
よけいなこと考えないで、絵だけ描いてりゃいい」
と、仏画も社寺に描いていた祖母の言葉ですよ。
守ろうと思います。



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2019年01月05日 | イコン
マリアの衣は完成に近いです。
下に美濃和紙を貼ってあるので、
和紙が透ける部分も作っています。
下から、キャンバス→ジェッソ→ドーサ引き5回→和紙→ドーサ引き数回→日本画です。
キャンバスを使ったのは、軽いからです。
ちなみに、和紙は普通のヤマト糊を薄めて貼りました。
幼稚園や小学校でも使っているチューブに入ったあの糊です。
ヤマト糊は画面上で乾いても、上から絵具が乗りますし、
絵を描く邪魔になりません。

50号、マリアの顔は、おでこから顎までが、縦19センチです。



このイコンは、16世紀のギリシャイコンで
ベオグラードのセクリックのイコン美術館にあるものです。
イコンとしては未熟、未完のイコンと評されています。
たぶん、イコンの習作か、描きかけなのだろうと思います。
普通の母と子として描いてみたかったので、
未完成というところもよく、これを選びました。

災害に対するイコンですから、マリアの目は、厳しく描きました。
円空仏の目の厳しさと同じです。
キリストは、このイコンでは主役ではなく、マリアという母に守られている息子です。
キリストの持つ、教えを書いた巻物は削除しました。
被災された方々は、クリスチャンは少ないと思います。
ですから、教会の教義には沿わない自由に描いたイコンです。
IC・XC も書きません。
というか、お手本にしたイコンにも書いていません。
未熟、未完なイコンと評される所以です。

顔の濃淡、キリストに移ります。


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花時計