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五十八番の地蔵

ありがたいお地蔵さん
いそはっちゃんと名づけることにします
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クマかイノシシか

クマは昆虫を食べるので
このくらい土を掘ることもあるのかもしれませんが
枯葉が堆積していて足跡がはっきりしません
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現場検証

あらためて今朝の現場へ行ってきました
鈴持参です(朝は持ってなかった)
浅くですが土が掘られてます
イノシシの可能性が高いかもしれません
3メートルしか離れていなかったのです
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雨上がりの森(写真なし)

今朝いつものように裏山に

急な坂道に入りもう少しで尾根というところで
前方の草が揺れた
まもなく全身をあらわしたのはキツネ
ぼくを一瞥して風のように走り去った
本州でキツネを見るのは初めてであった
北海道のキタキツネより毛並みが悪いようだ

いつものように北東に折れ込む尾根伝いの小道をすすんだ
昼でも薄暗い陽の射さない細い道である
慣れないうちはおっかなびっくりで歩いたものだが
今はずかずか飛び込んでいく
つきあたりには五十八番の地蔵がある
以前土の上にうつぶせに倒れていたのを石の箱にもどしてあげた
この地蔵はちゃんと首がついておりなかなかいい顔をしている
以来この地蔵の前にしゃがんで手を合わしている
拝んでいるとうわけではなくただ合掌している

その五十八番の地蔵の前に着いたとき
目の前の茂みが動いた
重量級の獣がいる
まるい黒いかげのように見えた
ニホンカモシカなら背が低すぎる
黒い影を視界の隅においやりながら地蔵の前にしゃがんだ

常々考えているのは
野生動物は五感がよほど優れているのだから
いち早くぼくを察知し対処して(逃げて)くれるはずだと
だとすると今ぼくの右斜め前3.5メートルに潜んでいるやつは
とんでもないスットコドッコイなわけだ

しゃがむと同時に相手が動いた
ぼくの口をついて出た言葉は、はぁ~い
荒ぶる鼻息が響き、相手は去っていった

地蔵さんが助けてくれたのだろうか
いつものように合掌。


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