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なにがなんでも笠ヶ岳

3ヵ月前の海の日、頂上を目前にしながら日没を恐れて引き返した山、笠ヶ岳
今にして思えば、なんと冷静にして賢明な判断だったのであろうか
どうやら経験を積むにしたがってバカになっているようである

10月20日(土)、午前3時50分頃
寒さで目が覚める
プロトレックのアラームが鳴るまでシュラフの中に縮こまる
4時起床
助手席で靴ひもを結んでいると体の震えがおさまった

4時31分、いつもの新穂高登山者用無料駐車場を出発
2週間前とは打って変わって駐車場はガラガラである




抜戸岳~笠ヶ岳の稜線までの標高差1,450mを一気に登りつめる笠新道
北アルプス3大急登と呼ばれているらしい・・・
ここで時間とエネルギーを費やしてしまうと山頂は遠のくのだ




槍ヶ岳が見えた

最近気づいたのだが・・
登ってるとき、苦しいのに顔が笑ってるときがある
子供の頃、叱られているのに笑っているといわれ
さらにこっぴどく叱られたことがあったが
・・・・・・・・
泣きっ面よりいいでないか




9時7分、抜戸岳南尾根上に着いた
笠ヶ岳は雲の中




あ~ん、一番に踏みたかったーっ
ここまで3人に追い抜かれてます




おお、笠ヶ岳が見えた
このあたりでは、もう顔は笑ってないはず・・



 
10時57分、やっとこ稜線に着いた 


 

11時50分、抜戸岩
割れ目を通ります




てっぺんは彼方
えーん、帰ろうかー
弱気が顔を出す




12時39分、笠ヶ岳山荘に到着
石垣の陰で昼食に

本当はここに泊まって笠ヶ岳登頂を確実&楽ちん?なものにしたかったのだが
10月15日で営業を終了している
社長ーっ 儲け損なったのぉ~




山荘の裏にあった小屋
冬期の避難小屋らしいときいたが
絶対来ないから確認はしなかった・・・




13時48分、ついに来ました笠ヶ岳
追い越して行った7人の姿はすでになく・・
本日の登山者8名、全員ソロ
拙者が殿を仕るでござる




14時7分、下山開始
来た道を戻るのは芸がない
帰りはクリヤ谷道から
仮眠2時間で登りつめたという千葉の強の者からの情報では
3人がクリヤ谷へ下ったという
心強いにゃ~




少し降りて振り返ると




ライチョウがおるー
冬の羽根に衣替え中
しかし、コンデジではつらい・・・




錫杖岳の下まで行ってしまえば
日が暮れてもなんとかなるさー
甘い計画だったな・・
道は果てしなく続くっぽいよ

よくいえば、変化に富んだコース
悪く言えば、絶対逆からは登りたくない道



 
16時55分、ラストショットである
いそがねばやばい

日没を過ぎても20分くらいは空の残照でなんとか大丈夫だった
17時30分頃、ヘッドライトを点灯

はじめはクマにビビりながらすすんでいたが
真っ暗になった頃には
もうクマはどうでもよくて
道を見失わないことに全神経を集中させていた

標高が下がってくると
何度か沢にぶつかり
そのたびに道がわからなくなる

もはやこれまでかー
ツェルトかぶって夜明けまで震えていようか
かくなるうえは、iPhoneで現在地を確認
若干の誤差をみて徒渉箇所と判断
対岸を調べるとようやく道らしきを発見
なんて一幕も

18時27分、錫杖岳分岐にたどりついた
やれやれ、ここから先は目をつむっていても・・・
なわけがなかった
昼と夜では大違い
湿った石や落ち葉で滑りまくり

19時42分、槍見登山口に到着
20時21分、駐車場に帰還
車外で湯を沸かしてそのまま車外で夕食
カップヌードルのミルクシーフード、おいしいね
熱ーいものが恋しい季節になってきました

そして9時半消灯、おやすみなさい



 
 

 

 まあ、天候が安定してたからよかったものの
経験のないルートを夜歩いたらアカンです

ひょっとしたらと、ツェルト、シュラフカバー、シュラフシーツを準備してましたが
氷点下では寒くて眠れなかったでしょう
750グラムが無駄に重かっただけ
そういえば、NEX-7と高倍率ズーム
無駄に重かった・・・
ライチョウ撮らんかいっ!
 

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