日本のブータンに住んでます
あした晴れるか
一足飛びに冬
10月27日(日)4時25分
家を出ると雨が降り出した
あー、上は雪や
軽アイゼンで大丈夫かな?
アイゼン取りに戻ろかな
・・・・・
ま、いっかー
6時30分、別当出合を出発
吊り橋を渡ってしばらく歩くとひとりの若者が下りてきた
昨夜上で泊ったにしても早い下山だなーと少し話を聞いてみると
怖いので中飯場で引き返してきたとのこと
若者は賢明である
ニッポンの未来は明るい
未来のないおっさんは突き進むのみぞ
7時、中飯場
な~にが怖いのことね?
おそらく彼は早く出過ぎて、闇の暗さに恐怖心を煽られたのだろう
小雨が降ったり止んだり
8時、甚之助小屋
15分休憩、ビッグどらやきひとつ
この先は雪がパウダー状になってくる
積雪は少なく、歩くのに支障はなし
汗をかかないように、と思っても
ゴアテックスのレインウェアでも
やっぱしっとり汗
9時45分、室堂にでた
冬期避難小屋になっている白山荘
入り口をさがしてうろうろ
雪が少ないのにやっぱ二階から出入りしなければならないのだ
はしごを登って小さな扉を押し開いて中に入る
明かり取りの窓などはなく真っ暗け
先に進んでいたふたりが休憩してるかな、と思ってたけど
先客はなし
ヘッドランプを点けて板の間に腰をおろしてごそごそ
レインウェアの下に薄手のダウンジャケットを着込む
??
急に体が震えだした、止まらない
と、とにかく暖かいもの食わねば
湯を沸かす間もガタガタガタガタ
低体温症の第一段階や
わし、限界低いな・・・
ここに居ると外の様子がまったくわからない
吹雪になってたりしたり・・・
わしの実力と経験では下山無理やな
シュラフなしでひと晩生きてられるかな?
ネガティブ全開!
カップ麺を持つ手がふ、震えて く、食えない
両手で持ちあげてまずスープを飲む、は~
食い終わるころに震えはとまった
その後じんわり暖かくなってきた
もしちめたーいおにぎりしかなかったら
成仏してたかもしれんなー
頂上行こうか
ダウンジャケットを脱ぐとしっとり湿ってる
ほんと汗は命取りやで
ふたたび扉をあけると、まぶしーっ
1時間も休んでるうちに随分登ってきてるよーな
人影がちらほら
ここから入る
ここね
10時59分、よっしゃ、行こう
11時42分、御前ヶ峰到着
雲の中、猛烈な風
ときたまちょっとだけ青い空が顔を出す
突然姿をあらわす大汝峰、紺屋池
すぐ消える
踏ん張って立ってても
ときどきズンッと突き飛ばされる、あれ~
も、限界
下りよう
12時10分、下山開始
12時55分、黒ボコ岩
来た道を戻る
石の上にうっすら残る雪に滑りまくり
おっとっとは数知れず
痛~い転倒も1回
南岳小屋で買ったこの水「安曇野の天然水」
気のせいか、すごい美味い!
14時45分、別当出合到着
11月に入ったら泊ってみようかなー
なんて思って白山荘下見のつもりで登ったのだけど
・・・・・
もういいわ