日本のブータンに住んでます
あした晴れるか
穂高三日目
9月8日(月)晴れ
いよいよ奥穂高岳から西穂高岳への縦走のはじまりだ
5時3分、う~ん日の出と朝食の時間がぶつかってるぅ
天井を雲が覆っているから格好いいご来光の図にはならないな
メシを優先させていただきます
6時3分、いざ出発
「山渓」には暗いうちに出ろ、なんて書いてあったけど
朝飯食わずに飛び込む方が危険じゃろ
ロープウェイ最終便に間に合う自信あるし
いきなりこんなはじまりだ
メシが逆流するじゃろ~
槍までよく見通せる
6時47分、奥穂高岳山頂
ふた組の記念写真を撮ってあげて
6時55分、出発
ひとりでボーッとしていると、やたら写真を頼まれる
高いよ~
さあ、ここからが勝負?だ
右にジャンヌダルク
とボケてもだれもツッコンではくれない
下に梓川が見えてるのに
ここはなんて怖いところ
中央ちょっと左下に人がいる
この崖は怖かったー
南岳~涸沢岳にはハシゴがあったが
奥穂~西穂にはハシゴはない
ある意味サービス満点なのかも
ひぃえー怖かった~っと振り返ると
「←ウマノセ」なんてさりげなく書いてあったりする
はじめにゆーてくれ!
もちろん怖すぎて写真はない
必死に岩につかまっていた
8時1分、ジャンダルムの頂上だ
「君の瞳は10000ボルト」を口ずさんでしまった
もうこんなんのくりかえし
赤いヘルメットのSさんとあとになったりさきになったり
なんとなくパーティーになった
信州側にも落ちれるし
飛騨側にも落ちれるし
ときどき人とすれ違う
そんな時は
ここまでどんだけかかりました?と情報交換
金髪髭もじゃの外人さんにタチションを見られたよーな
得意の日本語で話しかけてみると
まったく通じない
グッドラックだー
9時22分、天狗のコル
ここから岳沢へエスケープできるけど
登ってきた人が浮き石だらけですっごい怖かったといっていた
逃げ道なしと思った方がいい
天狗の頭への上り
緊張がとぎれる暇がない
けど来たことを悔やんではないぞな
天狗の頭が賑やかだ
10時5分、天狗の頭
ソロの爺さんが登ってきた
西穂山荘を4時半に出てきたという
昔はここを駆け回ったそうだ
家族に「行くな」ととめられたという
そりゃとめる
爺さんアタマ大丈夫か
ここからキビシイところが続くのに大丈夫か
「ほら、富士山がみえる」
爺さんの指差すほうにそれらしき山が
この爺さんなら大丈夫かも
山荘を出て6時間経過
3時間の壁・・しらんわ
四つ足だからけっこう大丈夫
しかしどこまでも険しい
カメラを出すのが遅れてSさんのザックしかみえない
きのうは邪魔になるショルダーバッグを
要所要所でザックにしまっていたのだけど
きょうは出しっ放し
時々岩に引っ掛かるがおかまいなし
少し怖さに鈍感になったのかもしれない
登りきったSさん「オッケーでーす」
ほな行こか
13時7分、西穂高岳手前のピークでしばし休憩
目の前にオコジョが顔をだした
13時19分、西穂高岳に到着
ここまで来たことのあるSさんによれば
西穂独標から先は一般登山道のようになるそう
ロープウェイも楽勝で間に合うね
独標に向かってゴー
独標かと思ったらピラミッドピーク
なにそれ?
14時36分、西穂独標着
暑いので半袖Tシャツに着替えて石の上にゴロン
Sさんが先に発つ
ロープウェイに間に合うかなーと慌ててる青年に会う
最終便は16時45分だという
えーっ、17時17分じゃーないの??
あ、先月調べた時刻でした・・・
15時、いそいでSさんの後を追う
もうここからは1枚の写真もない
まだこんなにエネルギー残ってたのか?
っていうくらいふたりで駆けるように歩いた
15時32分、西穂山荘着
受付のおねーさんにロープウェイの時刻を尋ねてみる
16時15分ですぅ
な、ななな、なんとー
あら、ごめんなさい 16時45分でした~
やっぱそーか、わしがアホやったー
でも間に合ったーっ
ソフトクリーム300円を食って出発
16時26分、新穂高ロープウェイ西穂高口駅に到着
片道運賃1,600円
荷物代も取られるなんてしらなかった
ザックを量りにのせたら8.7kg(カメラバッグは入れなかった)
テント泊のSさんのは15kg、げげ
どちらも荷物券300円
平日の最終便なのにけっこうお客がいるもので
臭い格好で乗り込むのは気が引ける
そうだ臭い分の300円だー、どーだー
17時27分、駐車場に着いた
そしてビックリ
Sさんのクルマ、わしといっしょや
あーたヘンタイでしょ!?
地図上で計ると奥穂~西穂は3kmくらいのものだけど
激しいアップダウンの繰り返し
実際どんだけ歩いた(動いた)ものか
ロープウェイ、楽ちん。
穂高二日目
9月7日(日)小雨のち晴れ
小屋のパソコンで天気予報をみる
9時頃で雨はやみ、だんだん晴れてくる
明日は晴れだ
ごちそうさまでした
ごはんをたっぷり食って、なんか昭和だなぁ
6時53分、カッパを着込んで出発
雨粒は見えないけれど、ヘルメットから露がしたたる
ガスってて下が見えないのがいいらしい
落ちれば死ぬでしょ、なところがつぎつぎに
大キレットってどこ?
このへん全部大キレットっていうんでしょ!
へぇー
相部屋だった大阪のHさんとなんとなく同行
ガスで遠くが見渡せず現在地がわからない
えっ、さっきのが長谷川ピークかー
どうりで怖かったー
カッパを脱ぐ
石も乾きだして歩きやすく(つかみやすく)なる
何百年も前からそこにじっとしているような顔した石が
つかむとグラッとしたりする
鎖場がいくつもでてくるけれど
鎖にぶらさがる握力なんてないから
石の端をつかみ、岩の割れ目に指をつっこみ登り下りる
四つ足で動くものだから膝への負担が少なくて済むのがいい
しかし、あしたはいかがなものか
もう大キレットで十分に怖い
10時32分、北穂高小屋に到着
すっかりお天気に
懐かしい味のカレーライス800円
ビールがほしいがさすがにここで飲んだらやばい
北穂泊まりにしようかなー
なんて途中弱音を吐いていたHさんだったが
ここで元気を取り戻して一足先に出発した
11時50分、休みすぎたかなー、出発
ビールなんか飲まなくて正解
死にそうなところがいくつもある
ところどころに咲くイワギキョウがしんどいおっさんを慰めてくれている
涸沢カール
もうひといきと思うが涸沢岳までなかなか
14時4分、涸沢岳山頂着
あとは下りるだけ
ガスのむこう穂高岳山荘が見えた
14時26分、穂高岳山荘に到着
1泊2食9,600円
缶ビール350ミリリットル600円
宿泊客多そうだけど
寝台上の段は空
西穂から来た相部屋の若者からいろいろ話を聞く
明日天気がいいんだから、ぜったい行ったほーがいいですよ!
いよいよ明日か
あした天気になーれ
南岳から涸沢岳、怖かった
怖いところの写真がないのは、手が放せないから・・
稜線でも雲のせいか
GPS電波がキャッチできてないところあり
替えの単三電池6本もってきてるけど、これって負担
ログ取るのもうやめようか
穂高一日目
お盆からずーっとチャンスを伺っていた
お天気、仕事、体調、雪が降る前になんとか・・・
今だ
9月6日(土)晴れのちくもり
5時50分、新穂高温泉無料駐車場を出発
新穂高センターで登山届けを投函
7時46分、白出沢
8時31分、チビ谷
右膝の痛みがぶり返さないよう注意深く歩く
8時54分、滝谷の沢
お盆に3人が流されたところだ
昨夜の雨のせいだろう、橋がはずれている
今はパンツの裾を濡らすこともなく渡れてしまう
10時50分、南沢
まったく水はない
9時55分、槍平小屋前
もう3時間の壁を越えているのでたっぷり休憩だ
ここからが本格的登りのはじまり
ここで膝が痛みだしたら今回の計画は中止のつもり
10時32分、出発
10時50分、再び南沢を渡る
つらい、きつい、しんどい
樹林帯を越えればいくらか歩きやすい、気がする
槍が見えた
腰を下ろして少し休もう
こっくり おっと
こっくり おっとっと
あかん 寝てまいそうや
歩こう
本日の宿、南岳小屋がみえてきた
15時12分、南岳小屋に到着
1泊2食9,500円
受付時に水500ミリリットルをもらう
これ以上の水はセルフサービスで1リットル100円
立地上水が相当に貴重なのだろう
それは夕食にも感じられた
小ぶりな皿にきゅっと載せられたおかずに「え、こんだけ」
ごはんで腹ふくらまそ
なんか玄人ごのみの山小屋なのである
夕食後、いちおう南岳まで登ってみる
明日の天気があやしい・・・
定員80名の小ぶりな小屋
今夜は布団一枚占有できるけど
左右を他人に挟まれている
南岳新道、きつい
7月の白出ルート同様
右俣林道ではGPSの電波がうまくキャッチできないみたい