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部子山(へこさん)まで

お天気だ、山へ行こう
 県警に登山届の電子申請をしようとしたところ
システムの要件を満たしてるはずなのに
MacもWinも申請ページに入れない
アンドロイドタブレットもダメ・・
ま、いいか
マグネット式の小さなホワイトボードに
「銀杏峰・げなんぽ」と書いて冷蔵庫のドアに貼って

2月11日(木)晴天
4時5分、起床
使い捨てコンタクトをはめる
左目が変
裏返しだった・・

クルマに乗り込むと外気温−4℃、いいね

宝慶寺が近づくとようやく道が白くなってきた

すでに公衆トイレ横にクルマが3台
もしやいこいの森まで上がれないのか?
ん、除雪されてないが轍がついている
積雪15センチくらいか
行ってまえ!
げっ
轍が消えた
停まったらおしまいやで
やばいやばいやばいーっ
エンジンふかしまくってどーにか上りきれた
やっぱ四駆でないとなー


ようやくヘッドランプなしでもいける明るさ
6時22分、いこいの森駐車場を出発
ツボ足でもよさそうだが体重いから
はじめからスノーシューで



トレースがしっかりついている
直前の人はツボ足だ


8時43分、前山で一息つくことに
若者がひとり追い越して行った
すぐあとに女性がひとりやってきた
荒島岳へ行こうかなーと思ったんですけど
今日は混雑してるだろうなーってこっちへ
me too !
(はじめ経ヶ岳へいくつもりだった) 

すぐ追い越されるだろうから
彼女を先に行かそうと思ったが
写真を撮りだしたので
しゃーないお先に



パッと視界が開けた、銀杏峯で正解っ



あれに見えるはさっきの若者かな

9時46分、銀杏峯に到着
風が強いのでジャケットを着る
ウールの手袋では指先が冷たーい



さっきの女性も迷わず部子山へ向かった
9時55分、部子山へ出発



 

トレースのおかげで楽チンだ
ただし先を行くツボ足の跡がとても邪魔
後の人のことも考えてほしいわ
その本人に追いついた
右の尾根から帰れるのか?
なんて聞いてくる
ワカンも持ってないようなので
消極的な答えをしておいた
結局この人は部子山にも来なかった

10時52分、さあ最後の上りだ
そのまえにカレーパンを食う

もう少しで頂上というところで
さっきの女性がアイゼンで下りてきた
体力差歴然・・



11時51分、部子山に到着
風を避けて南側にちょい下りて休憩



首を左にひねると御嶽山、乗鞍岳が見える
荒島岳のかげに槍・穂高連峰



背中の方が賑やかしくなった
また何人か到着したみたいだ



さっきカレーパン食ったところだけど

子どもの頃一番に好きだったエースコックのワンタンメン
今食べるとそんなにおいしくもないのだなぁ

 
12時58分、銀杏峯に向けて出発
すぐに
隊列を組んで登ってくるおじさんたちに遭遇
後ろから2番目の人から
また銀杏峯まで登り返すんけ、ぐるっとまわればいいのに
と声をかけられた
雪が少ないんでどーかなーって
クルマをいこいの森まで上げてしまったしね

たしかに銀杏峯まで登るのはしんどいし
北斜面を下ろうかなーとも考えたけど
雪が少ないのがどーかなー
林道歩くのも楽じゃないし
やっぱピストンしましょう


コルでスノーシューを脱いで茶を啜っていると
部子山から男ふたりが下りてきた
彼らを見送って・・おんや?
携帯座布団が落ちている
「おーい、おーーーい」
叫んでみるけどもう届かない
しゃーないザックのポケットに座布団さしこんでふたりを追う

おんや?
拳銃が落ちてる
プラスチックのおもちゃだ
なんで?
わけわからんがそれも拾ってふたりを追う

銀杏峯もうひといきのところでそのうちひとりに追いついた
「落し物しませんでしたかー」
座布団もピストルも彼のものだった
「すいません。携帯電話は落ちてなかったですかー」
えーーー、それは知らんわ
追いついてきたカップルと4人でひと騒ぎ





携帯電話はわからずじまい
3人を見送って、熱いお茶を啜る
ほんとはビールが飲みたい

14時56分、銀杏峯を通過



なーんかけっきょく殿だね〜

16時25分、駐車場に到着
さっきのひと、ザックの一番奥に電話あったんだって
おさわがせ〜



トレースがあったおかげで部子山まで行けました





きょうも長靴
何十年も前に買った厚手のウールの靴下を試してみた
長い下りではやっぱつま先が痛かった
蒸れて湿った靴下を脱ぐのにも悪戦苦闘
それでも長靴はいいな
 

 






 

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