本当の 自分が好きじゃ ないやつは ほかのだれをも 愛しはしない
*これはみごとですね。口語ですらすらこういうのができてくるのがすばらしい。ここ最近は、というのは8月から9月にかけてのことですが、ツイッターはほとんど大火の歌集と化しています。ムジカの私撰歌集のタイトルが浮き上がっていますね。
わたしの影がかすれて消えていきそうだ。かろうじて命脈を保っていますが。
実際、大火さまの歌集を出してみようか、なんて意見がないわけではありませんよ。出したら結構売れるかもしれません。何せあれですから。彼がアツイのをツイートすると、ツイッターのヘッダー画像から、皆さんが吹きだす声が聞こえます。
それはともかく、表題の歌は真実です。実際本当に、自分が好きではない人は、ほかの人も好きにはなれない。嘔吐を感じるほど自分が嫌いですから、それが苦しくてたまらなくて、他の人が自分ではないというだけで憎むのです。それでとても嫌なことをする。
時に人間ではないということさえする。
逃げられるはずのない自分から逃げるために、架空の自分を作ろうとして、材料を他の人間から盗むこともやります。そんなことをやっては盗まれた人がとてもつらいことになるのだが、人の気持ちなど考えはしない。自分を楽にするためなら、人を苦しめても平気なのです。
愛しはしないのではなく、愛することもできないのだ。自分を馬鹿にしているからです。
本当の自分というものは、愛ですから、その自分を素直に認め、それを自分で正直にやっていきながら、勉強を積んでいくと、自然に人をも愛するようになるのだが、そんな勉強など全然しないのです。
勉強をして、どんどん美しくよくなっていく人間を妬み、馬鹿にしてばかりいる。いやらしいことをして人を苦しめて、自分の方が勝つことにしなければ、遅れをとってしまった自分が嫌になるほどつらい。
何度も言ってきたことだからわかりますね。馬鹿とか悪魔とかいうものは、人間の初期段階で勉強につまずいて、何もやらなくなり、悪いことをしてよい人間に勝とうとばかりしてきた者のことなのです。
そういう人は何もやっていませんから、人間の深い愛など何もわからないのです。無知無明のまま、馬鹿が勝つのだと頭から信じ込んで、暴力的にあらゆることをやってしまうのです。そして破滅に向かって全力疾走する。
いやなことばかりしていると、大変なことになるんだと、何度も教えてきたのだが、耳を貸さなかった。愛を馬鹿にしすぎて、とうとうすべての存在に嫌われた。
そういう人は、勉強をさぼり始めたころの自分に戻って、最初から何もかもをやり直さねばならないのです。