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老春時代

2022年04月01日 06時00分00秒 | エッセイ


7月で80歳になる。
日本人男性の平均寿命は81・64歳だから、
あとわずかで届く。
確かに体のあちこちは痛み、毎年のように入院・手術を
繰り返してはいるが、寝たきりというわけではないし、
介護など他人に頼らないで生活出来ているので、
よたよたであっても平均寿命は
クリア出来るのではないかと思っている。

老年医学・精神科医の和田秀樹さんが
「80歳の壁」という本を出している。
『体力も気力も80歳からは70代と全然違う!
健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。
80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。
「80歳の壁」は高いが、その壁を超えたら、
人生で一番幸せな20年が待っています!』
このような話で、
そして『未知なる「人生100年時代」を迎え撃つ、
新しい老人の作法』を伝授しているのである。

               

そのいくつかを紹介してみよう。
◆食べたいものを食べていい。お酒も飲んでいい
◆肉を食べよう。しかも安い赤身がいい
◆ガンは切らないほうがいい
◆薬は不調があるときだけ飲めばいい
◆運転免許は返納しなくていい
◆運動はほどほどに。散歩が一番
◆おむつを恥じるな。行動を広げる味方です

そうでしょう。そうでしょう、と言いたいものもあるし、
ええっ本当ですか、と問い返してみたくなるものもある。
もっとも、新聞掲載の書籍広告から拾っているので、
やはり実際に本を読んで確かめる必要があるだろう。

「人生100年時代」─
100歳以上の人が日本には
8万6510人いる(2021年)。
過去最多を更新しており、
まさに「人生100年時代」を実感させる。
さて、「80歳の壁」をクリアして
100歳まで生きるとして20年間。
「島耕作」シリーズで著名な漫画家・弘兼憲史さんは、
この余生を「老春時代」と呼ぶ。
そして、先の和田さんと同じようなことを言っている。
たとえば、健康のためと言って、「今日は5㌔走ろう」
「スポーツジムで筋力アップ」などの目標を立て、
その達成にストイックになり、ストレスを重ねてしまう。
また、最近は「ビーガン」といって肉、魚はもちろん、
牛乳、チーズといったすべての動物性たんぱく質を
食べない人もいるようだが、
あまりストイックになりすぎると息苦しくなってしまう。
このような話である。

                           

和田さんや弘兼さんの話には、
うなづけることが多いのは確かだが、
問題はそれを実行出来る勇気を持てるかどうかである。
聞けば「なるほど」と思えても、「やれ」と言われると、
それがそう簡単ではなくなってくるのである。
どうすれば「人生で一番幸せな20年」となるか。
自ら「やれ」と背中を蹴とばすしかないのかもしれない。



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