Toshiが行く

日記や趣味、エッセイなどで描く日々

あくび&いびき

2020年08月14日 09時17分26秒 | エッセイ

                                 眠気覚めやらぬ


    喉の奥まで見えたかもしれない。大きなあくびを一つ。
    この時間、10時に近くなると、いつも眠くなる。

なぜ、あくびというのは出るのか。よく「酸欠になるから」と言う。
そう答えると、NHKの人気番組チコちゃんから
「ボーっと生きてるんじゃないよ!」と叱られるだろう。そうではないらしい。
             
    人は眠くても眠ってはいけないと考えることがある。
    「おい、そこの君。あてつけがましく僕を向いて
    あくびをすることはあるまい。失敬な!」
    大昔、大学の講義で、先生から指さされたことが何度かある。
    講義が退屈で、あくびが出てしまったのだが、
    これなんか講義なのだから眠くても眠ってはいけない
    との意識が懸命に働いたわけだ。

実は、人は眠ってはいけないと考えると
無理やり脳の温度を上げようとするそうだ。
ところが脳細胞は39度以上になると死んでしまう。
今度は冷やさなければならない。その方法があくびなのだという。
つまり、吸い込んだ空気が喉付近の血管や血液を冷やし、
それで脳の温度を下げる。こんな理屈になるのだ。
なるほど。眠いけど懸命にこらえようとする行為があくびというわけか。
退屈な講義を聞いたり、つまらないテレビドラマなどはそうだろう。
それから極度に緊張した時には、よく「生あくび」というやつが出る。
             
    ただ、僕の10時というのは純粋に眠気のせいだ。
    退屈なテレビドラマも途中でやめ、ベッドに入った。
    ベッドを並べる妻は、必ず時間をずらす。
    「あなたのいびきで寝られはしない」というのが理由だ。
    いびきというのは、じぶんではかいているのかどうかは普通分からない。
    たまに「があっ」と身を震わせ、一つだけかく大きないびきに
    自身驚かされることがあるが、普通は人から言われ「そうなのか」と気付く。

寝ている時には、舌や喉の周りの筋肉が緩むため、気道が狭くなる。
その結果、空気が通るたびに周囲の粘膜が震えて音を出す。
これがいびきというわけだ。
特に口呼吸だと、舌が落ち込み粘膜の震えが一段と大きくなるらしい。
僕は、寝ている時は口が開いている。これは自分でも分かっている。
空気が乾燥する冬なんか、朝起きると口の中がカラカラなっていることがよくある。

    そういうわけで、僕のいびきは結構ひどいらしい。
    もっとも、けたたましいのは寝始めからしばらくの間だけだそうで、
    「すやすや」と可愛げに小さくなってくる。
    そう証言する妻はそのタイミングを見計らっているのだ。
    必然的に、僕より寝始めるのが遅くなる。
    わざとではないにしても、相すまぬことだ。

あくびをしてからいびきをかき出すまで、どれほどだろう。
10分か20分? 寝つきは極めて良い。


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