オペラ歌手の田中彩子さん。よくも、あんな高い声が出るものだ。
YOU TUBEで『夜の女王のアリア~歌劇《魔笛》より』を聞き、
とても人間業とは思えぬ高音に驚かされた。
5線譜をもう1枚継ぎ足さないといけない超高音、
それもコロコロと転がすように出すハイ・コロラトゥーラというのだそうで、
「100年に1人の声の持ち主」と言われる、まさに超人である。
よく『天賦の才』=天が授けた才能という。
世の中には、とんでもない才能を持っている人がたくさんいる。
「どうして、そのような才能をお持ちなのですか」
我ら凡人はそう問うしかない。
さしずめノーベル賞受賞者は、医学・生理学、物理学、化学、
それに文学、平和、経済学それぞれの分野における『天賦の才』を
持った人たちに違いない。
この中に25人もの日本人がおり、毎年のように誇らしい思いをしてきた。
今、世界は新型コロナウィルスに怯えている。
感染者は増加を続け、いつ収束するのか、なかなか先が見えてこない。
不安にひどく苛立ち、焦燥感が募ってくる。
ただ、日本には『天賦の才』を持った人たちがたくさんいる。
ノーベル賞受賞者25人のうち利根川進、山中伸弥、大村智、
大隅良典、本庶佑の5氏は医学・生理学賞である。
おそらく、これら各氏に続く『天賦の才』の人が日本にいるはずで、
その人たちがコロナウィルスを克服する手立てを
見つけ出してくれる、そんな期待を抱かせる。
私たち日本人は、食うや食わずの戦後の
困難を乗り越え、見事に復興を果たした。
これも凡人であっても持つ『天賦の才』であろう。
焦らず、辛抱強く待とう。出来るはずだ。