歩いても15分ほどの近さにららぽーと福岡がある。
ここの入り口すぐ近くに青果物コーナーがあり、毎週土曜日は特売日だ。
もともとこの地には青果物卸市場があったのだが、
それが移転し、跡地にららぽーとが建設されたのだ。
そういう経緯があるからなのか、土曜日の価格は男の僕でさえ分かるほど
ものすごく安くなる。
と、あってオープンと同時に大勢の人が押しかけ、
あれやこれやと放り込むようにカゴに入れる。
当然レジも大混雑で、支払いを待つ長い列が二重三重に出来、
これに結構時間がかかるのだ。
そこで僕が早めに列に並ぶ。いわゆる〝並び屋〟だ。
その間、妻は買い物に専念する役割分担作戦を取る。
そうすると早くにレジを済ますことが出来る、そういう算段だ。
買い物を済ませた妻も列に合流した。
僕らの前には2、3歳ほどの男の子の手を引いたパパが並んでいる。
「パパ、ジャガイモが食べたい」と言えば、「とっておいで」と言い、
「ついでに玉ねぎも持ってきて」「はーい」と交わして、パパのカゴに入れる。
「もう一つ、ミカンも」とパパが言えば、
少し戸惑い気味にミカンが並ぶ棚の所へ行き、「パパ、これ?」「それそれ」となり、
坊やがミカン一袋を持ってくる。ここは、パパが〝並び屋〟さん?
何とも微笑ましい。
少しよそ見した、その坊やが後ろの列の妻の手を握ってしまった。
すぐに、この手はパパではないと分かったようだ。
妻の顔を見るなり、パパの長くて大きな脚に隠れ込んだ。
そして、照れたようにこちらをちらちらと覗き見る。
こちらも「パパと間違えたんだね」と笑顔を返す。
そんなやり取りをしていた時だった。
「えっ、大谷翔平君?」──振り返ったパパ。
そんなことがあるはずはない。
でも黒の野球帽を目深にかぶったパパ、その顔は大谷翔平君だった。
いや、そっくりだった。
すぐに「大谷君によく似ていますね」と声をかけた。
にこっとするその顔は、まさに大谷翔平君ではないか。
パパは照れくさそうに「会社でもよく言われます」「また、この子も
『○○君のパパ、大谷翔平にそっくりだね』と言われるそうです」と話す。
そうだろう、そうだろう。
その話し方にしてもテレビで見る大谷君みたいではないか。
レジを済ませ、坊やに「さようなら」と言うと、
大谷パパが「はい、ありがとうございます」と代わって返事してくれた。
その謙虚な佇まいがまた大谷翔平君……なんだよな。
クリンも大谷パパさんに会ってみたいです💛(大谷くんがパパになる姿も見てみたいですが💛)
前回の日本が世界最大の対外純資産を持つというお話、勇気づけられる思いがいたしました🍀🍀
僕も一瞬、大谷君が結婚しパパになったら、こんなだろうなと思ってしまいました。そんな日がいつか来るのでしょうね。
それから、まだまだ日本は捨てたものではありませんね。自信喪失にならず、変わらず胸を張って生きていきたいものです。