ツイッター小説というのはありますが、これは「140字」というシバリが物理的にかかっています。あるいはツイッターで次々投稿をしている、という形での小説もあるそうです。ただこれは「返信」ができない。
だったら、「小説の配信」と「読者のリプライに対する反応」を同時に行う「ツイッター連載小説」はできないでしょうか。さすがに複数の読者に対して小説を同時進行をさせるのは人間の著者には難しそうですが、AIを活用したら何とかならないかな?(たとえば「誘拐されて車のトランクに閉じ込められた人からの助けを求めるツイッター」なんてものを思いつきました。で、“読者"はリプライをすることで情報を集め、謎を解くわけです)
【ただいま読書中】『死せる王女のための孔雀舞(パヴァーヌ)』佐藤史生 作、復刊ドットコム、2012年、1400円(税別)
目次「雨男」「死せる王女のための孔雀舞(パヴァーヌ)」「さらばマドンナの微笑」「我はその名も知らざりき」「夢喰い」「マは魔法のマ」「一角獣にほほえみを」
「夢喰い」と「マは魔法のマ」の間に「あとがき/秘数的なお話」がはさまっています。
しかし、タイトルを見るだけで、SFやファンタジー作品のタイトルを連想できるものがぞろぞろと。そして、「雨男」から「我はその名も知らざりき」は連作短編なのですが、女子高校生を主人公にした学園ドラマが「アッシャー家の崩壊」を下敷きにして描かれる感じ、というと、わけがわかりませんね。
前も書いたことがあるはずですが、幼い頃に少女漫画を食わず嫌いしていたのが,今にして悔やまれます。ただ、知らずにいたおかげで、さらに復刊ドッドコムのおかげで、こうして「未知の世界」を新たに探検することができるわけで、とってもありがたいことです。復刊ドットコム、万歳。