The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

『キャッパリ』の帰り道、コレもセピアです!

2009-10-02 22:06:58 | ライフ
花金が雨にタタラレました。
でも夕刻には雨も上がり夜半は大丈夫でしょうか?

本日の帰り道、実はこの雨の中徒歩だったんですね・・・

どうしてか?といいますと『It’s Family Affair』
でもありますが、ココにきて体調の事もありまして
ウォーキングを控えておりましたんですね・・・
ということで徒歩にて帰宅!

久しぶりも手伝って勢い込んでの出発でしたが
4号線直前の薄暗い路地で見事な『キャッパリ』をしてしまいました!

『キャッパリ』ってわかります?
盛岡の方言で「水溜りに足を突っ込み靴の中が水浸しになるさま」を言います!

『キャッパリは何年ぶりだろうか?』などと変な感傷に浸りながら
この状態で山岸まで帰りました!

さてさて明日はヌッフ15周年企画の第2弾『S藤陽一セミナー』であります!
ハタシテどんなワインヒートが集まるのでしょう?

とうとうワタクシめも時間調整にて参加いたします!
ラインナップも漏れ聞く所に寄れば目を見張る物!

変な話『踏み絵』じゃあないですが出るのも一興!
イトウゾ神父の持ち物をとくと拝見いたしましょう・・・

皆様もよろしくお願いいたします!

デュエロの老舗は今も輝く・・・

2009-10-02 06:07:36 | ワイン
スペインの内陸北部に位置するティント・フィノいわゆるテンプラニーニョ
の銘醸地リベラ・デル・デュエロにそのボデガはあります。

その名前はボデガ・ヴェガ・シチリア!

今でもアルハンドロ・フェルナンデスのティント・ペスケーラと肩を並べる
いやその上を行くデュエロの第一位のボデガである事に異論を挟む人
はいないでしょう。

そこのボデガには『スペインの宝石』と賞賛され
特別な会にのみ出されるプレステージなワインが存在します。

そのワインこそ『ヴェガ・シチリア ウニコ』!

『Unico (ウニコ)』とは「唯一の」という意味で
ヴェガ・シチリアにおいて最上の葡萄が生産された年にのみ
醸造されるということです。

160ヘクタールの葡萄畑には65%のテンプラニーニョ、
15%のカベルネ・ソーヴィニオン、残りがメルロ、マルベック
それに地場のアルヴィーリョが植えられているとの事・・・

収穫から10年以上の熟成を待ち醸造責任者が飲み頃になったと判断した時点
で発売に踏み切る方法をとっています。

なんとその1973年ものの『ウニコ』をご相伴に預かる機会がありました。

と言う事で、出勤準備の時間となりましたので
この『スペインの宝石』のお味につきましては後ほど・・・

では!

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『ウニコ』がボルドー系の大ぶりのグラスに注がれた瞬間に感じる
過熟したバレンシアオレンジの果肉に蜂蜜を垂らしたかのような
独特の風味はドコから来るのでしょう・・・

この風味は他のテンプラニーニョには見つける事ができません!

例えばデュエロの双璧のもう一つのボデガ『ティント・ペスケラ』
はどうでしょうか?
むしろ乳化したような新樽から来るヴァニリンの風味を強く感じるのみ!

これはやはり『ウニコ』の醸造過程から来るもの・・・
最良の葡萄による10年以上の熟成期間がそうさせるのでしょう!

味わいはボルドーの骨組みとローヌの刺激的な甘み
そして果実の伸びやかさと酸度の広がりはブルピノを連想させます。

しかも途切れる事のないこの余韻・・・

これぞ『スペインの宝石』と賞賛される所以でしょう!

手が届きにくいのも事実ですが買い置きたいワインの一つである事は確か・・・
ひとたびそれの入ったグラスを持った瞬間に
離したくなくなるワインの『ロード・オブ・ザ・リング』

出展の月光氏にもサンキューです!