The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

鎧を脱いだラトゥールはいかに?

2007-02-20 23:43:26 | ワイン
その正体を明かすまでシャトー・ラトゥールだとは思いませんでした。
確かに本格的なポーイヤックの香気をふんだんに楽しむ事ができ、
グラン・クリュのみ許された豪奢な酒質があります。

しかしながら味わいが優しい・・・
あの鎧や鎖帷子を纏ったラトゥールのそれではありませんでした。

2001年というヴィンテージ、現代的な造りを差し引いても、
今飲んで美味しい・・・わたくし達をふんわりと包み込んでくれます。

久しぶりやのシャトー・ラトゥール、
このグラン・クリュ、実はラフィット、ムートン、マルゴーほど飲む機会はありません!
メドックの中でも最高のスケール感、どんなヴィンテージでも外さない味わい、
そしてひとたび熟成に達した時の、この世の物とは思えない程の充実感!
これがこのワインの真骨頂であります。

さてこの切り口でのシャトー・ラトゥール、
ある意味このワインのカリスマ性を、今の造りが地上に下ろしてくれたのでしょうか?
それとも、わたくしが変ったのでしょうか?

とにかく月光仮面氏にはサンキュー!!
またよろしく・・・

------------------------------
ラトゥールは売り切れ連発!
93’でここは意外に買えそう↓



マルセル・ダイスのピノ・ノワール

2007-02-19 21:46:15 | ワイン
哲学者か?はたまたモダンバレーのダンサーか?
それとも盛岡は北上川沿いの門のワイン生産者か?
そんな風貌のアルザスの鬼才!マルセル・ダイスの唯一の赤ワイン(写真中央)がMT会に出てきました。

エティケットにはビュルレンベルグ ベルガイムとのみ記載されています。
ピノ・ノワールとは何処にも書いていません!
実はピノ・ノワール93%~95%と少量のピノ・ブーロの混醸との事・・・
テロアールが品種の個性を凌駕するという造り手の信念が、
ここに現れていると言えるでしょう。
ビュルレンブルグは溶岩によって焼かれた、硬質な石灰岩土壌・・・
トップノーズとひと舐めでミネラリーな風味を強く感じます。

漏れ聞いた話では、現在の当主ジャン・ミッシェル・ダイスは1997年からビオディナミを始めたらしい。

でもこれは大成功のビオ!!
熟したアプリコットやマッシュしたラズベリーにセクシーな香気を鏤めて、
味わいの広がりとシルクタッチの舌触りには、これって本当に01’?
とツイツイ疑ってしまいました。
濃密さの中に旨さのバランスがあり、
『土壌のバランス=ワインのバランス』と嘯く、
ジャン・ミッシェルの言葉も妙に納得!

ある意味、ブルピノのグランクリュと言われても信じたかもしれないぞ???
ジャン・ミッシェル・ダイス確かに鬼才です!!

01’のシェーレンベルグの最安値はもちろんここ↓
盛岡の良心『酒のT澤』




ピュリニー・モンラッシェの聖域

2007-02-18 07:35:55 | ワイン
ある本でビオ香とビオ臭があると書いてありました。
ビオ臭と表現すれば、どこか否定的なイメージがありますよね!

ビオディナミの実践者でも、果実味のしっかりとした、
そしてややひねたニュアンスの酸化香や、ゆで卵系の還元香、
更には例のブレタノミセス菌香などのない、いくつかのドメーヌが存在します。

これらの、いわゆるビオ臭を伴わない造り手、
例えばドメーヌ・ルロア(但し98’V.R.ジュヌヴリエールなんてのもある・・・)
コント・ラフォン、ジャン・ルイ・トラペ、そしてルフレーヴ・・・
トラペ以外はなかなか手の届かない造り手である事は確かであります。

中でもピュリニー・モンラッシェにそびえるルフレーヴ!
なんと今回のMT会で、そこの02’バタールを御相伴にあずかりました。

シャルドネほどニュートラルな風味の品種はありません!
当然、その香気は造り手の後付けによる物・・・
その手腕を問われるのも必定!

さてそのバタール・・・
その品格に圧倒されました!
ノーブルなヴァニリンのトップ・ノーズに白いバラの花束、
たっぷりのミネラルです!白桃によく焼いたブリオッシュ!
更にはハシバミやナッティーなニュアンスが、ものの見事に複雑性を演出します。
味わいは、もちろん静謐なバランス・・・
確かに今は閉じています、
しかしながら、10年の歳月が解決してくれるでしょう!

ルフレーヴのそこの地所は踏み入る事の出来ない、言わば聖域・・・
この上に、モンラッシェとシュヴァリエがあるなどとは、想像もできません。

もちろんここがプライス・リーダー!
あまり残っていませんが・・・↓



26年目のシュバル・ブラン

2007-02-16 21:05:10 | ライフ
マッサーウオ司教はバTカン法皇庁の特別の計らいにより、
妻帯を許されているらしい・・・???

去る2月11日、日本では紀元節、
その国民の休日に25回目のK婚キネンビをむかえたとの事。

ささやかに、さりげなく、そして今の心境に相応しい・・・
26年目を向かえたシュバル・ブランで乾杯を致しました。

1981年!それは、わたくしめがこの地にて夜の行脚を始めた年、
世紀のヴィンテージ1982年の前年にして影の薄いこの年に、
誠実で、柔らかく、引き締った香気の、
納得でき得るシュバル・ブランが出来上がりました。

大ぶりのボルドー・グラスにガーネットの液体が揺れる瞬間、
他のワインでは得る事のできないエモーションが湧きあがります。

こんな事って、ヴィンテージ・ボルドーだけですよね・・・
特別な日に、特別なワインを開けました。

こなれた値段のシュバル・ブランは93’、97’、99’でしょうか?
93’最安値はここ↓




春の嵐にラピエールを飲む!

2007-02-14 21:23:10 | ライフ
全国的に春一番が吹き荒れています!
でも、春一番で06’~07’の冬一番の大雪ってどうゆうことでしょう?

いや~!水気を含んだ除雪って難儀ですね~!
腰にきます、股関節痛めます、でも五十肩には良さそう?
一度痛めますと、一年間尾を引きますので御用心ですぞ!
老婆心ながら・・・

さて今日はおうちで大人しくしています。
常夜鍋を食べながら、活性生酒『うすゆき』(A妻M酒造限定品)をなぞを一献!
いま何時?と時計を見れば、まだ9時ですね~~

『Hケンの品格』始まるまで一時間、PCの前で暇つぶしをしています。
ここだけの話ですが、実は最近はまっておりますのですよ・・・
篠H涼Kのあのきかない感じ、ツッパテいる感じイイですね!
最近テレビを見るのは、ニュースとこれだけでしょうか?

そう言えばさっき『うすゆき』から3年前のヌーヴォーに飲み変えました。
皆さん御存知、ビオの大御所マルセル・ラピエールの物であります。

あのブレタノミセス菌による特有の香味は全くそのまま!
薫り高く、複雑、そしてどこか進んだ印象です。
味わいは解けました!
底味もしっかりと、酸味は食欲をそそります。
このキャラクタリスティックな表情と、好き嫌いはともかく、
これしかこう来ないでしょうという頑固さには一票を投じたい気分にはなっています。

でもあっても、一年にいっぺん位でしょうか?

そろそろ、シマダーノ神父が『ワインとキュイジーヌの夕べ』の写真をUPしてくれるでしょう!トップページのバナー(ワインとキュイジーヌの夕べ)からご覧下さい!

ではまた!

マルセル・ラピエールのトップ・キュベの最安値はここ↓
もちろん『酒のT澤』は既に売り切れです。