私は、今からちょうど20年前に『臨死体験研究読本』という本を、アルファポリスという出版社から出版した。この本は、もう絶版になっているが、アマゾンのユーズドでは数万円の値が付いいて売られている場合もある。
2年前に京都のある出版社から、この本の改訂版を出したいという申し出があった。私はその申し出を喜んでお受けしたのだが、この本の出版後、私自身の臨死体験の研究への関心は長いこと失われていた。そのため最近までの2年ものあいだ、原稿を本格的に手直しする作業をずるずると先延ばしにしていた。
ところが今年8月中旬に偶然YouTubeで、青汁王子がペルーでアヤワスカ体験をしたときの報告動画を見た。そのとき彼が見た様々なビジョンは興味深く、臨死体験に通じるようなビジョンも含まれていた。それは私の精神世界への関心や臨死体験への探求心をひどく刺激した。それ以来、原稿執筆への意欲が高まったのである。
現在は、原稿の手直しにかなり力を入れるようになり、臨死体験関係の文献もかなり読んでいる。そして強く感じていることがある。20年前に『臨死体験研究読本』を出版したころに比べ、私にとって臨死体験について探求することの意味がかなり変化しているのだ。もしかしらら73歳になったという年齢も少しは関係しているのかもしれない。今再び、臨死体験への関心を取り戻し、さらに深く探求しはじめたことの意味は、私のなかでとても大きい。
日本で、日本人によって出版されている臨死体験についての研究書は数えるほどしかない。その中の一冊について改訂版を出版する機会が与えられた意味は大きい。私は、その意味を噛みしめながら原稿を書いている。
ところで、私は英語の勉強をかねて外国の人々とオンラインで話す機会が多い。そのなかのかなりの人々に今、臨死体験の本の改訂版を出す準備をしていると話した。その中の何人かが臨死体験につよく関心を示し、驚いたことにそのうち二人のお母さんやお父さんが臨死体験をしていた。それもかなり印象深い臨死体験だった。話をした10人前後のうちの二人が、身内に臨死体験者をもっていたというのはかなりの確率だ。
それで思ったのだが、日本人の方々にも声をかければかなりの確率で体験者の話を聞けるかもしれない。もしみなさんのなかに、ご自身が体験者だったり、周囲に体験者がいた場合は、お話を聞かせていただけるとありがたい。改訂版を出すうえでも参考になると思っています。コメント欄にまずはご一報をください。