◆最後の夜の歩行瞑想
9日の面接終了後の瞑想は、正直言ってすっかり終了気分になってしまった。大きな仕事をし終えたあとのふぬけ状態といった感じだ。しかしこの夜から10日の朝食まで時間はたっぷりとあった。これではならじと、歩行瞑想に本気で打ち込む気になった。
地橋先生が、ダンマトークで歩行時のラベリングをきめ細かくすることで達成ゲームを成功させた例を話していたのを思い出し、私もやってみた。「(足を)離したい→離した→移動したい→移動→(じゅうたんに)触れたい→触れた」などと、ラベリングの数をふつうの倍以上にするのだ。こうすると思考が入る隙間がないから、サティが続きやすい。
実際にやってみると確かに思考が入る隙間がない。何か考えそうになってモヤモヤっとした「想念への欲求」が来るが、その瞬間に「思考」とサティしてしまう。こうしていると、雑念・思考が一種の欲求であることがよくわかる。ともあれこうして最後の夜は3時間近く連続で歩行瞑想を続けた。そのうち数回はサティの入らない思考があったので、ゲーム達成とはいかなかったが。
◆まとめ
最終日は、朝食後、最終面接とレポート書きがあり、その後は昼食そして打ち上げだ。ここで始めてお互いにゆっくり自己紹介したり、この10日間の体験を語り合ったりする。今回の合宿でも劇的な転換や深い瞑想体験がいくつもあったようだ。地橋先生は、そのような効果の理由のひとつが10日間という長さにあるという。決定的な体験の多くは8日目・9日めあたりに集中する。確かに私の場合も9日目に大きな体験があった。たとえ前半の瞑想がさえないように見えても潜在意識のレベルでは着々と準備がなされ、それが最後に一気に顕在化するのだろうか。
今私はこんな風に思っている。まずは腹や足裏など中心対象に集中しつつ、それでも意識に浮上してくる妄念やイメージにもサティを続ける。それは思考する自我の働きを弱め、ただクリアな自覚だけを保つということだ。こうして潜在意識への足かせが緩められて、その働きが活発になると、自我にさまざまな情報を伝えるようになる。サティは、それらの情報を見落とさず敏感にキャッチする。おそらく潜在意識の働きが活発化して自我のレベルに一気に流れ込んでくるまでに7日や8日の潜伏期間が必要なのだ。一心にサティをしているとき、意識下では刻々と準備がなされているのだろう。
9日の面接終了後の瞑想は、正直言ってすっかり終了気分になってしまった。大きな仕事をし終えたあとのふぬけ状態といった感じだ。しかしこの夜から10日の朝食まで時間はたっぷりとあった。これではならじと、歩行瞑想に本気で打ち込む気になった。
地橋先生が、ダンマトークで歩行時のラベリングをきめ細かくすることで達成ゲームを成功させた例を話していたのを思い出し、私もやってみた。「(足を)離したい→離した→移動したい→移動→(じゅうたんに)触れたい→触れた」などと、ラベリングの数をふつうの倍以上にするのだ。こうすると思考が入る隙間がないから、サティが続きやすい。
実際にやってみると確かに思考が入る隙間がない。何か考えそうになってモヤモヤっとした「想念への欲求」が来るが、その瞬間に「思考」とサティしてしまう。こうしていると、雑念・思考が一種の欲求であることがよくわかる。ともあれこうして最後の夜は3時間近く連続で歩行瞑想を続けた。そのうち数回はサティの入らない思考があったので、ゲーム達成とはいかなかったが。
◆まとめ
最終日は、朝食後、最終面接とレポート書きがあり、その後は昼食そして打ち上げだ。ここで始めてお互いにゆっくり自己紹介したり、この10日間の体験を語り合ったりする。今回の合宿でも劇的な転換や深い瞑想体験がいくつもあったようだ。地橋先生は、そのような効果の理由のひとつが10日間という長さにあるという。決定的な体験の多くは8日目・9日めあたりに集中する。確かに私の場合も9日目に大きな体験があった。たとえ前半の瞑想がさえないように見えても潜在意識のレベルでは着々と準備がなされ、それが最後に一気に顕在化するのだろうか。
今私はこんな風に思っている。まずは腹や足裏など中心対象に集中しつつ、それでも意識に浮上してくる妄念やイメージにもサティを続ける。それは思考する自我の働きを弱め、ただクリアな自覚だけを保つということだ。こうして潜在意識への足かせが緩められて、その働きが活発になると、自我にさまざまな情報を伝えるようになる。サティは、それらの情報を見落とさず敏感にキャッチする。おそらく潜在意識の働きが活発化して自我のレベルに一気に流れ込んでくるまでに7日や8日の潜伏期間が必要なのだ。一心にサティをしているとき、意識下では刻々と準備がなされているのだろう。