アースディにちなんで北海道でも各種催しが開催されます。
5月22日には大通り公園 6月4・5日 札幌円山動物園で開催される予定です。
又 道東帯広管内では、ヘンプ・オイルによる燃料を使った自動車の運行も予定されています。環境に優しい・安全・安心の原点を求めてみましょう。
アースデイの原点と歴史
John Roach
for National Geographic News
アースデイの活動が始まった1970年当時、参加者は全米で2000万人だった。
それ以来、この活動は世界的な広がりを見せ、2009年の参加者は10億人に上ると予想されている。
ここでは、この大規模なイベントの原点や変遷について説明する。
本来なら毎日がアースデイであるべきだが、一般的には4月22日にイベントが開催される。ではなぜその日なのだろうか。
アースデイ活動の統括役によって創設されたアースデイ・ネットワーク(EDN)の代表キャサリン・ロジャース氏によると、第1回のアースデイとして1970年4月22日が選ばれたのは、その日が水曜日であったことが理由の1つだという。
全米で開催される環境問題の集会に多くの人を集めるには、水曜日が最適だと考えられたからだ。
「結果は目論みどおりだった。
水曜日は誰もが仕事に出ていて、その帰りに集会に寄ってくれた」と、同氏は解説する。実際、その初回のアースデイには全米で2000万人以上が参加したと推定されている。
アースデイはいまや、世界180カ国で毎年10億人以上が参加する大規模なイベントに発展している。
市民の怒りとある政治家の苛立ち
アースデイの原点は1960年代の活動にある。
ロジャース氏によると、当時の環境は明らかな崩壊を見せていて、人々の心も荒んでいたという。「とにかく通勤時間帯の大気汚染がひどかった。
一部の都市では、通りの向こう側がかすんで見えないなんてことも珍しくなかった」と、同氏は当時を振り返った。
しかしそのようなひどい有様でも、アメリカ政府の政治課題に環境問題は盛り込まれていなかった。状況を憂慮したウィスコンシン州選出の上院議員ゲイロード・ネルソン氏は1960年代を通じて環境問題に取り組んだが、どの活動も成果が出ることはなかった。
アースデイの誕生
1969年にネルソン氏は新たな環境活動のアイデアを思い付いたが、それはベトナム戦争当時に反戦をテーマとして行われていた“ティーチ・イン(teach-in)”をモデルとしていた。
ティーチ・インとは、大学などで演説や討論を行う活動のことである。
「最初から大きな反響があった。全米から電報、手紙、電話で問い合わせが殺到した」と、2005年7月に89才で死去する直前、ネルソン氏はエッセイの中で述べている。
「ついには討論会が開かれるようになり、アメリカ人が陸や川、湖、空気に起きている問題について懸念を表明するようになった。
とにかくすごい活気だった」。
同氏は1970年4月22日にティーチ・インを開催したが、そのまとめ役に選んだのが活動家のデニス・ヘイズ氏である。
この日の催しはいまでも、現在まで続く環境保護運動の原点として語られることがある。
そして1970年内にアメリカ環境保護庁(EPA)が設立され、空気や水の浄化を目指す取り組みは政治的な問題としても扱われるようになったのである。
その後の歩み
アメリカ、ワシントン D.C.にある世界資源研究所のエイミー・カッサラ氏は、地球環境の世界的な傾向を次のように分析している。
「アースデイが始まってから、小事として扱われていた環境問題が大きな関心事となった。
いまや、アメリカ人の80%が自らを環境保護論者と評している」。
アースデイのイベントでは公園の清掃や植樹活動が行われているが、アースデイ・ネットワークは1日限りのイベントから長期的な取り組みへとアースデイを発展させようとしている。
「植樹といっても木を植えるだけでは意味がない。
その後も長期的に手入れをしていかなければ木は育たない」と、前出のロジャース氏は指摘する。
アースデイ・ネットワークは、いまや世界中の多くの学校と連係し、環境要素のあるプロジェクトを1つにまとめ上げ、通年の活動計画を確立しようとしている。
「その成果が今年のアースデイに発表されれば、以後は一瞬一瞬がアースデイとなる」とロジャース氏は言う。
カッサラ氏が所属する世界資源研究所は、アースデイを利用して環境活動のリーダーたちを招集し、活動の進捗状況を評価しているという。
「アースデイといっても、かつてのようには一般の意識を高めることはできない。とはいえ、実際に活動を行っている私たちの意思を統一するという役を担っている」と、カッサラ氏はアースデイを評価した。
Photograph from AP/Temple University
日本政府も東京電力もとても残念「反アースディ」となってしまった。
世界に放射能を拡散させている現状である。
原発事故もロシア・アメリカ・日本と続いているのが非常に残念無念である。
サハリンマン