「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【原子力に反対する100個の十分な理由】『シェーナウの想い』で知られる独市民電力会社から日本語で警句。

2014-10-22 08:23:55 | 福島第一原発と放射能


 【 拡散・注意! 】本日から、福島第一原子力発電所1号機は、放射性物質の飛散抑制を目的で2011年10月に設置した建屋カバーの解体作業を開始します。ただし、今週は、屋根を一部貫通させて飛散防止剤を散布する状態です。屋根パネルを外す時点で、少なくとも、周囲の数十キロエリアは警戒すべきと思います。

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今週土曜日、大阪中心部で開催します! ごらんの皆さん、是非参加下さい。 

【10/25(土) 木下黄太 大阪ミーティング】 

申込⇒http://kokucheese.com/event/index/220194/

 3月の大阪ウクライナ報告会から半年、放射能防御の現況を確認し、これから関西で出来ること、やるべき事を、話し合います。割といろんな話をお互いに話しましょうというのが、コンセプト。僕の講演とあわせてミーティングをおこないます。大阪で活動されている方達から、時間を取とって話をする機会を設けてほしいというお話があって、急遽設定されています。

 13:00受付 13:30~15:30 その後、懇親会も別途予定(人数限定)。
淀川バイブルチャーチ(大阪市都島区毛馬町3-3-26)全禁煙  大阪駅より守口車庫行きバス15分、毛馬橋で下車歩3分
 

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ドイツのドキュメンタリー『シェーナウの想い』をご存知でしょうか。

ドイツ南西部のシェーナウ市で、チェルノブイリ事故をきっかけに、ドイツ史上初の「市民の市民による市民のための」電力会社をつくることを描いたドキュメンタリーフィルムです。日本で上映されています。

このEWSシェーナウ電力会社が、【原子力に反対する100個の十分な理由】という冊子を、日本語訳した冊子を、ネット上に公開したそうです。その代表からのメッセージもあわせて、届きました。

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http://100-gute-gruende.de/pdf/g100rs_jp.pdf(「原子力に反対する100個の十分な理由」日本語版) 

日本語訳版の発行に伴い、ウアズラ・スラーデク(Ursula Sladek)女史が、EWS電力会社を代表して、下記のメッセージを日本の皆様に送っています:


日本の読者の方々に

福島の原子力発電事故は、私たちにこの冊子を日本語に翻訳することを思い立たせました。
ここに記した数多くの数値やデータは、ドイツの原子力発電所に関するものですが、
事実は世界中どこでも同じです――原子力エネルギーは危険であり、非民主的で、高額で、不要なものです。
この小さな冊子が日本において、原子力に反対する市民運動に少しでも力を与え、支持するものであれば幸いです。
日本にお住まいの方で、地震に、津波に、そして原子力災害で悲惨な目に遭われたすべての方々に、私たちから心からのお見舞いを申し上げます。
自然災害による脅威は、この先も私たち人間が完全に管理することはできないでしょうが、
日本において原子力は私たち人間で終りにすることができます――
この道を進まれ、幸運を心から願っています!みなさまのことを心から想って、

ウアズラ・スラーデク(Ursula Sladek)EWSシェーナウ電力会社代表
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以下、EWSシェーナウ電力会社が設立された歴史について簡単に説明させて戴きます:

EWSシェーナウ電力会社は1、000人の市民が所有する電力会社で、ドイツのシュヴァルツヴァルト(Schwarzwald-ドイツ南西部に南北につらなる高原状の山地 )に位置する、人口2,000人ちょっとの小さな町、シェーナウにあります。
1986年、チェルノブイリ原発事故から放出された放射能雲がヨーロッパ全土をおおったとき、シェーナウに住む多くの親たちは、自分たちの子供たちの健康を憂慮しました。
そして、原子力発電に反対する行動を起こそうと市民運動を立ち上げ、「原発のない未来のための親の会」を結成しました。
まず、彼らが取り組んでいった課題は、「電力節約(省エネルギー)」でした。
彼らは他の住民たちにも「電力を節約すること」を勧めていく活動を行いました。
電力会社にも「電力節約」への協力を要請したのですが、「我々のビジネスは、電力を売ることであって、電力を節約することではないのですよ」と、簡単に拒否されてしまいました。
そこで、住民たちは「電力送電網」を自分たちのものにしていくことを思い立ったのでした。
「市民が自らの手でソーラ、風力、水力を利用して電力を生産すること、
そして、それを自分たちが所有する送電網に送る込み、電力を供給すること」、これが、彼らの目指すべきゴールとなりました。
その間、送電網の所有に関する住民投票が2度あり、市民が運営するEWS電力会社は、2度とも、住民投票で勝利を得ました。しかし、電力会社からは「得票があっても、送電網の所有権は我々にあるのだ。
送電網を自分たちのものにしたいのなら、900万マルク(約4億5千万円)で売ってやるよ」との言葉がかえってきたのでした。
送電網を自分たちのものにするための資金集め市民運動が始まりました。
それから、彼らは7年間を費やして、ついに送電網を自分たちのものにすることができたのでした。
現在、ESWシェーナウ電力会社は、ドイツ全国にわたり計およそ15万の個人世帯へ電力を供給しています。
ドイツにおける電力購入は、どこから電力を買うのか、個人個人が自由に選択できるシステムになっています。

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この冊子を読みましたが、下記のような刺激的な見出しも多く記載されていて、一読するとわかりやすい内容が記載されています。

【原子力に反対する100個の十分な理由】から、見出しを以下に一部転載します。


ウラン産出は数多くの人びとの生活基盤を破壊する

ウラン鉱山業は癌を引き起こす。

ウラン採掘は死の大地を生み出す。

六フッ化ウランが絡む事故は破局的な大惨事を招きかねない。

原子力発電所は子供だけを病気にするわけではない。

原子力発電所は大気へ、水中へと放射性物質を排出している。

原子力発電所からの放射性廃棄物は、DNA にまで組み込まれる。

チェルノブイリの原子炉事故は数え切れないほど多くの人びとの生活を破壊した。

3 日に 1 度はドイツの原子力発電所のどこかで、「安全性にかかわる」事故・故障が発生している。

原子力発電所は十分に地震対策がなされていない。

新型の原子炉でさえ、安全でない。

単に嵐が来ただけで事故の危険性が高まる。

ドイツの原子力発電所で破局的な大災害が発生すると、それはチェルノブイリ事故よりも大きな被害が出る。

ドイツの原子力発電所における破局的な大災害発生の際には、数百万もの人びとが著しい健康被害を覚悟しなければならない。

破局的な大災害の際には、数千 km2 の区域に永続的に人が住めなくなる。

ある地域全域の数時間以内での避難は不可能である。

これまで核廃棄物はただの 1g として無害に処分されていない。

核廃棄物とは百万年にわたる放射線危害である。

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【 エボラ出血熱対策で国際原子力機関(IAEA)が診断装置を提供という善意PRに潜むこと 】

【 安倍政権の原発再稼動広告塔、マスコミが総理候補と持ち上げた小渕優子経産相のカネを巡る低レベルスキャンダル 】

【 衝撃! 治療の面で、きちんとした医療を受けられていない福島の子ども達、西尾正道北海道がんセンター名誉院長との対話 】

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