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「川内原発から黒煙や白煙」と騒ぐ反原発ネット住民の病。原発再稼動でも政権支持を強めた日本国民の無能。

2015-08-17 09:41:31 | 福島第一原発と放射能

川内原発の再稼動に関しては、想定外のことが起こる可能性は、当然に考えられると思います。

特に現況は徐々にペースをあげて確認しながらの運転ですが、一度軌道に乗ったと思った後で、思わぬ落とし穴があるケースは多いと思います。長期間停止していたわけですし。

そうした原発の再稼動をおこなうことは肯定される話ではありません。

しかも、50キロ離れているとはいえ、桜島は噴火への活動が、かなり活性化している状態です。

再稼動させる側は狂気の世界にいると思います。こうした原発に関して、我々は注視していかなくてはなりません。

しかし、注視することと、ある事象について、何も考えずに大騒ぎすることは、全く別の話です。

反原発ネット住民の一定数が、一般的な感覚からすれば、「頭がおかしい連中」と分類される状況がきのうおきていたようです。おかしいのは推進側だけでなく、反対側にも存在しているということを、読者の貴女は今一度、認識されてください。

下記まとめをご覧下さい。画像も多数掲載されていますから、それを確認してください。

http://togetter.com/li/861351

要は、川内原発で、きのう白煙や黒煙が上がっていると画像が上がっています。

それを大騒ぎして現地から動画中継もしていたらしいです。

そこに呼応する反原発ネット住民が一定数いる構図です。

僕は、その画像は見ましたが、原発敷地内でふつうに出ている水蒸気や焼却施設などで燃やしたことによる煙のどちらかにしか見えません。

黒煙という状態にも、あまり感じられません。

この画像で大騒ぎをしたとしたら、この人たちは頭は正常なのか?と疑問に思います。

すいませんが、放射能関連でおこる事象は、目に見えないことが多いです。

福島第一原発でも、大爆発とともに放射性物質が煙とともに大量に放出されたというよりも、みえない状態で、プルームが放出されたことが大きかったことを、この人たちは認識していないのでしょうか?

目に見えて認識できることしか異変と捉えない人々なのでしょうが、その人たちの目に映っていることが、本当に異変なのですか?

なんというか、こういう反原発ネット住民の一定数は、こういう事象すら、正確に捉える力が無いのではなかろうかと思います。

稼動している原発近くに行きながら、騒いでいる、この人たちはガイガーカウンターすら手にしているようではありませんし。

反原発というお題目を、現実感が無く、ネットで唱えている人々が、如何にずれているのかと思います。

原発関連のあるメーカー技術者にも、きのう深夜に画像を見てもらいました。川内原発の担当者ではありません。

 

「まず、蒸気の可能性も考えられますね。

原発が停止している期間が長かったでしょう。そこで、蒸気をながしてみないと設備の健全性がわからないです。

再稼動するときは、そういう手順をひとずつふんでいるのです。

しかも停止が長期間だから、今回は、炉の起動の手順をきちんと踏んでいる。

ただ単に何も無く、動かすだけなら2日もあれば十分なんですが、入念に対応はしているということ。

蒸気を流して試験した後、その蒸気は必要が無くなります。

加圧水型は、熱交換器と再循環するだけ、何も異常なければ、蒸気は汚染されずに外に出すことができるとこちらは考えます。

それに、熱がないところで、熱を出せば蒸気は上がりますから。蒸気ならあたりまえのこと。

 

また、川内原発は海側に、廃棄物の焼却炉があるはず。そこに煙突が二つあるはずです。

この画像を見ると、煙突から煙が上がっている上がり方に類似しているようにも見えます。

余熱を作っている時もありますし。

その白い煙も黒煙が本当に上がったというなら、トラブルが起きた可能性も完全には否定はできないですが、

画像を見てもそういう煙ではないように見えますし、施設構造から考えると、この画像で示されている現象は、トラブル可能性はかなり低いと思います。

通常の稼動に向う作業の一連の一つにしか過ぎないと思いますよ。

この段階で50%まで至っていますし。」


それから、原発周りで微量の放射能が出ていると騒いでいる人もいました。

しかし、これは、通常運転による放出レベルです。

そういう放出を僕は肯定する立場ではありません。しかし、そもそも原発は通常運転で近隣に悪い影響が出る存在と思います。

これらの画像に示されている事象も、そうした通常運転レベルのリスクは存在している可能性はあると思います。

そうした通常運転における原発リスクを、今回の再稼動によって異常がおきていると喧伝することは、一般的には、本質を見失わせる行為に他なりません。

反原発ネット住民が、本当に起こりうる危険をきちんと考えずに、こうしたことで大騒ぎするという状態は、他の人々から見たら、「反原発は頭のおかしい連中」と、分類するしかなくなるということです。

そして、被曝による健康被害を無視する反原発派が多数存在することと、こうした大騒ぎは、どこか根っこで繋がっている気が僕はしています。

こうしたことについては、木下黄太メールマガジンでも、更に考察したいと考えています。

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 共同通信のきのう出た世論調査です。http://www.47news.jp/CN/201508/CN2015081501001618.html 

 

 内閣支持率は43.2%。7月の37.7%から5%以上も上昇したそうです。また、戦後70年の安倍談話を支持する人は、44%。そして、安保法制は、今国会成立反対62%になっています。

 川内原発を再稼動して、安保法制みたいな腰の据わらない話を推し進める安倍政権を、意味の無い談話一つで、また4割以上も支持するのかと思います。この日本国民は(こうした短期間で政権支持がこんなに変わることは本質的な状態ではありませんが)。

 安倍が悪いとか、政府が悪いとか、官僚が悪いとか、マスコミが悪いとか言うよりも、一定数の国民がサル以下の無能だから、どうにもならないだけという話でしょう。これは。

 こうした国民が一定数、しかも多く存在する現実を変える事は、至難の上にも至難ということになります。

 そして、異常が起きていないのに大騒ぎする反原発ネット住民の異様さと、一定数の国民の無能さも、根底で同じ話だろうと僕は思っています。

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