農耕民族の日本人に対して西洋人は狩猟民族だと言われるが、これは失礼な話で、牧畜民族と呼ぶべきだろう。
狩猟採集は原始的な捕食手段で、必ず行き詰る。狩猟であれ採集であれ野生の食物を多数者で取り合えば「早い者勝ち」となるので乱獲を招き資源が枯渇する。狩猟は牧畜に、採集は農業へと進化せざるを得ない。
牧畜は当初、土地を所有せず家畜のみを所有する遊牧という形態を取った。緑地の少ないヨーロッパでは早い時期に土地と家畜の双方が所有されるようになったが、広大な草原が広がる中央アジアでは遊牧という仕組みが維持された。
この遊牧民族がゲリラのように世界史に登場する。西洋史では、史上最大のモンゴル帝国だけではなく、ゲルマン民族を追い出して西ローマ帝国を滅ぼさせたフン族やタタール人など多士済々だ。中国史では、始皇帝に万里の長城を作らせた匈奴を初め、突厥、契丹、女真など数多くの遊牧民族が登場する。
遊牧民族は土地の所有という概念を持たない。従って領土という概念も無い。家畜の餌場として利用した後は別の土地へ移動する。土地の所有が経済の基盤となる農耕民族とは対立せざるを得ない。
遊牧民族は決して侵略的な野蛮人ではない。土地の所有という概念が無いだけだ。領海か公海かという問題と同じで遊牧民族にとって総ての土地は「公領」なのだ。根本理念が違うのだから、「公領」と認めさせるためには「私領権」を主張する民族を武力で説得するしかない。遊牧民族は必然的に戦闘民族となる。
見た目は日本人と変わらない朝青龍や白鵬などモンゴル出身力士が強いのは戦闘民族の血を引いているからだろうか。
狩猟採集は原始的な捕食手段で、必ず行き詰る。狩猟であれ採集であれ野生の食物を多数者で取り合えば「早い者勝ち」となるので乱獲を招き資源が枯渇する。狩猟は牧畜に、採集は農業へと進化せざるを得ない。
牧畜は当初、土地を所有せず家畜のみを所有する遊牧という形態を取った。緑地の少ないヨーロッパでは早い時期に土地と家畜の双方が所有されるようになったが、広大な草原が広がる中央アジアでは遊牧という仕組みが維持された。
この遊牧民族がゲリラのように世界史に登場する。西洋史では、史上最大のモンゴル帝国だけではなく、ゲルマン民族を追い出して西ローマ帝国を滅ぼさせたフン族やタタール人など多士済々だ。中国史では、始皇帝に万里の長城を作らせた匈奴を初め、突厥、契丹、女真など数多くの遊牧民族が登場する。
遊牧民族は土地の所有という概念を持たない。従って領土という概念も無い。家畜の餌場として利用した後は別の土地へ移動する。土地の所有が経済の基盤となる農耕民族とは対立せざるを得ない。
遊牧民族は決して侵略的な野蛮人ではない。土地の所有という概念が無いだけだ。領海か公海かという問題と同じで遊牧民族にとって総ての土地は「公領」なのだ。根本理念が違うのだから、「公領」と認めさせるためには「私領権」を主張する民族を武力で説得するしかない。遊牧民族は必然的に戦闘民族となる。
見た目は日本人と変わらない朝青龍や白鵬などモンゴル出身力士が強いのは戦闘民族の血を引いているからだろうか。
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