生物が非生物と異なるのは、成長することと生殖することだと考えていた。非生物においてはエントロピーは増大し続ける。平衡状態に向かうという意味だ。岩は砕かれて石や砂になる。細石(さざれいし)が巌(いわお)となることはなく、そんなことが起こるためには外部からの巨大なエネルギーが必要だ。ところが生物はエントロピーに逆らって成長する。有性生殖する生物だけではなく無性生殖する生物も成長する。もし細胞分裂によって増える生物が成長しなければ個体はどんどん小さくなってしまう。
次世代を残すということも生命の特徴だ。命を繋ぐことによって約40億年間生き続けている。但し生殖能力が必須であるのは「個」ではなく「群」だ。生殖能力を持たない個体の例は働き蜂など沢山ある。生殖能力能力を持たない個体であっても生物の定義からは外れない。群としてはちゃんと生殖能力が備わっている。
最近、全く違った条件があることに気付いた。それは自動修復機能を持つということだ。総ての生物には自動修復機能が備わっている。自動修復機能を欠いた生物は総て絶滅しただろう。自動修復機能は生物として生き延びるための絶対条件だ。もし自動修復機能が無ければ掠り傷でさえ致命傷になってしまう。
かつてダーウィンが自然淘汰に基づく進化論を発表した時、反対論者は目の精密性を根拠にした。これほど精緻で複雑な機能が偶然によって生まれることなどあり得ないと主張した。しかし自動修復機能は目以上に神秘的な機能だろう。人類の文明は未だその足元にも及んでいない。
総ての生物が自動修復機能を持つが人工物にそんな機能は無い。だから修理やメンテナンスが欠かせない。人類の文明は自動修復機能を備えた機械を発明していない。だから人工物の中で暮らしている人は、あらゆる生物に自動修復機能が備わっていることに気付かない。人が病気や怪我から快復できるのは自然治癒力が働くからであり、医療にはその支援以上のことなどできない。あたかも医療によって治療ができると思い込んでいるのは全く錯覚であり、これが誤った医療の元凶になっている。自然治癒力は目以上に精緻な仕組みだ。この偉大さを理解せずに人体を操作しようとすること、例えば薬によって血圧を下げるような行為は、全体の複雑な仕組みを破壊しかねない。それは素人が改造車を作るようなものであり高速道を逆走するような愚行だろう。改善されることは滅多になく殆んどが改悪になる。自然治癒力を尊重しない医療は必ず有害になる。
機械に自動修復機能を持たせることは今後の課題だろうが、総ての生物が当たり前のように自動修復機能を備えておりそれが人智を超えるレベルであることを見逃すべきではなく、いかにして自然治癒力を支援するかが現代の医療に可能な最善の仕事だろう。
次世代を残すということも生命の特徴だ。命を繋ぐことによって約40億年間生き続けている。但し生殖能力が必須であるのは「個」ではなく「群」だ。生殖能力を持たない個体の例は働き蜂など沢山ある。生殖能力能力を持たない個体であっても生物の定義からは外れない。群としてはちゃんと生殖能力が備わっている。
最近、全く違った条件があることに気付いた。それは自動修復機能を持つということだ。総ての生物には自動修復機能が備わっている。自動修復機能を欠いた生物は総て絶滅しただろう。自動修復機能は生物として生き延びるための絶対条件だ。もし自動修復機能が無ければ掠り傷でさえ致命傷になってしまう。
かつてダーウィンが自然淘汰に基づく進化論を発表した時、反対論者は目の精密性を根拠にした。これほど精緻で複雑な機能が偶然によって生まれることなどあり得ないと主張した。しかし自動修復機能は目以上に神秘的な機能だろう。人類の文明は未だその足元にも及んでいない。
総ての生物が自動修復機能を持つが人工物にそんな機能は無い。だから修理やメンテナンスが欠かせない。人類の文明は自動修復機能を備えた機械を発明していない。だから人工物の中で暮らしている人は、あらゆる生物に自動修復機能が備わっていることに気付かない。人が病気や怪我から快復できるのは自然治癒力が働くからであり、医療にはその支援以上のことなどできない。あたかも医療によって治療ができると思い込んでいるのは全く錯覚であり、これが誤った医療の元凶になっている。自然治癒力は目以上に精緻な仕組みだ。この偉大さを理解せずに人体を操作しようとすること、例えば薬によって血圧を下げるような行為は、全体の複雑な仕組みを破壊しかねない。それは素人が改造車を作るようなものであり高速道を逆走するような愚行だろう。改善されることは滅多になく殆んどが改悪になる。自然治癒力を尊重しない医療は必ず有害になる。
機械に自動修復機能を持たせることは今後の課題だろうが、総ての生物が当たり前のように自動修復機能を備えておりそれが人智を超えるレベルであることを見逃すべきではなく、いかにして自然治癒力を支援するかが現代の医療に可能な最善の仕事だろう。