日本には3つの領土問題がある。歴史的に考えて最も確実に日本領と思えるのは尖閣諸島で、次は竹島、そして最も疑わしいのは北方領土だと私は考える。北方領土をロシア領と主張すれば非国民呼ばわりされそうだ。「終戦」のドサクサに紛れて不法占拠されたと考える人が大半だからだ。しかし日ロ間は実はまだ交戦状態だ。和平条約が締結されていないからだ。交戦中である限り軍事占拠は正当だ。私は和平条約と領土問題を不可分とするロシア側の主張を正当なものだと考える。
こう前置きした上で17日の「バンキシャ!」での宋文州氏の発言のその後について書く。18日付けの「言論の弾圧」に書いたとおり、氏が「(隕石が)尖閣諸島に落ちてくれないか」と発言したのでテレビ局には抗議の電話が殺到したそうだ。その中には「メディアから締め出せ」という内容のものもあったらしい。
こういうところにマジョリティ(多数者)の横暴さを感じる。多数者は気に入らない少数者の意見を抹殺することを何ら悪いこととは感じない。「我々多数者の意見=善、多数者にとって不愉快な意見=悪」と彼らは決め付ける。
しかしその多数者の意見の正体は何だろうか。マスコミが報じることの受け売りであり、マスコミと同化することによって多数者の側に回っているに過ぎない。多数者の意見が誤った方向に向かっているのではないかと警告するのが少数者だ。
私は決して「民主的」だから少数者の意見を尊重する訳ではない。マスコミに操られた多数者こそ最も危険だと考えるから金太郎飴のような世論を疑問視する。マスコミに操られて一丸となって戦争拡大へと向かった太平洋戦争の失敗を日本人は一向に反省していない。勝ち目の無い戦争の最大の責任者は好戦的な大衆とそれに迎合したマスコミであって、断じて軍部の暴走ではない。
こう前置きした上で17日の「バンキシャ!」での宋文州氏の発言のその後について書く。18日付けの「言論の弾圧」に書いたとおり、氏が「(隕石が)尖閣諸島に落ちてくれないか」と発言したのでテレビ局には抗議の電話が殺到したそうだ。その中には「メディアから締め出せ」という内容のものもあったらしい。
こういうところにマジョリティ(多数者)の横暴さを感じる。多数者は気に入らない少数者の意見を抹殺することを何ら悪いこととは感じない。「我々多数者の意見=善、多数者にとって不愉快な意見=悪」と彼らは決め付ける。
しかしその多数者の意見の正体は何だろうか。マスコミが報じることの受け売りであり、マスコミと同化することによって多数者の側に回っているに過ぎない。多数者の意見が誤った方向に向かっているのではないかと警告するのが少数者だ。
私は決して「民主的」だから少数者の意見を尊重する訳ではない。マスコミに操られた多数者こそ最も危険だと考えるから金太郎飴のような世論を疑問視する。マスコミに操られて一丸となって戦争拡大へと向かった太平洋戦争の失敗を日本人は一向に反省していない。勝ち目の無い戦争の最大の責任者は好戦的な大衆とそれに迎合したマスコミであって、断じて軍部の暴走ではない。