電車の運転士ほど責任と給与のバランスが崩れた仕事は無いように思える。常に数百人の命を担っているし、大きな事故を起こせば社長の責任さえ問われかねない。こんな責任の重い平社員は他に無い。鉄道マニアでなければ誰もこんな仕事を選ぼうとしないだろう。
遅刻などはもってのほか。二日酔いで出勤する訳には行かないし、始発の運転士は前日からの泊まり込み勤務でありながら居眠り運転は絶対に許されない。
こんな聖人君子のような人を大量に雇用することは不可能なので、鉄道会社は軍隊並みに厳しい規律で縛ってクソ真面目な社員を養成する。運転士は民主的であってはならない。会社の方針や上司の指示に疑問を持たず愚直に規則を守らねばならない。「モダンタイムス」の単純労働者より遥かに厳しく私情の入る余地の無い仕事だ。多分、体育会系の人にしか勤まらないだろう。
大阪市営地下鉄の運転士の給与は高く、そのせいで慢性的に赤字が続いていると指摘されることがあるが、むしろこちらのほうが妥当な金額で、私鉄の運転士の給料が安過ぎるのではないだろうか。
仮に運転士の賃金を大幅に上げれば現在の運賃では経営が成り立たず、値上げは避けられない。しかしそれでも良いと思う。危険できつく責任重大な仕事の報酬を増やすことは理に適っている。
高い報酬に引かれて人材が集まることは利用者にとっても好ましいことだ。上司の指示に盲従するだけでなく、利用者のための改善を心掛ける運転士が増えれば電車はもっと快適で安全な乗り物になるだろう。
遅刻などはもってのほか。二日酔いで出勤する訳には行かないし、始発の運転士は前日からの泊まり込み勤務でありながら居眠り運転は絶対に許されない。
こんな聖人君子のような人を大量に雇用することは不可能なので、鉄道会社は軍隊並みに厳しい規律で縛ってクソ真面目な社員を養成する。運転士は民主的であってはならない。会社の方針や上司の指示に疑問を持たず愚直に規則を守らねばならない。「モダンタイムス」の単純労働者より遥かに厳しく私情の入る余地の無い仕事だ。多分、体育会系の人にしか勤まらないだろう。
大阪市営地下鉄の運転士の給与は高く、そのせいで慢性的に赤字が続いていると指摘されることがあるが、むしろこちらのほうが妥当な金額で、私鉄の運転士の給料が安過ぎるのではないだろうか。
仮に運転士の賃金を大幅に上げれば現在の運賃では経営が成り立たず、値上げは避けられない。しかしそれでも良いと思う。危険できつく責任重大な仕事の報酬を増やすことは理に適っている。
高い報酬に引かれて人材が集まることは利用者にとっても好ましいことだ。上司の指示に盲従するだけでなく、利用者のための改善を心掛ける運転士が増えれば電車はもっと快適で安全な乗り物になるだろう。