現在65歳と言われている専業農家の平均年齢は今後更に高齢化すると予想されている。私もそう考える。但し、一般に言われているのとは全然違った事情が原因だ。
今年80歳の私の叔父は専業農家だ。しかし60歳までは高校の教師をしていた。本業は教師の兼業農家だったのだが定年退職をしたために定年の無い専業農家になった。
実は農林水産省の統計で専業農家とされている人の9割ほどをこういった退職後農家が占めているらしい。農地を持たないサラリーマンが定年を迎えれば無職になるが、農地を持つ人は専業農家になる。この人達を専業農家と位置付けているからあらゆる統計や対策が歪なものになっている。
従来60歳だったサラリーマンの定年が65歳まで延長されつつある。これが専業農家の高齢化を促す。これまでは60歳から専業農家になっていた人が65歳までサラリーマンを続ける。専業農家になるのは65歳以降だ。従って専業農家はますます高齢化する。
とは言えこれはあくまで統計上での話だ。今後5年間、専業農家が減り兼業農家が増えるのも統計上でのマジックに過ぎない。5年経ったら専業農家が増えて高齢化が進むことも統計上でのことだ。実態は何も変わらない。
将来の日本の農業を考える場合、本当の専業農家と退職後農家とを区別して考える必要がある。将来を担うのは本当の専業農家であって、圧倒的多数を占める退職後農家ではない。補助や補償の対象を絞り込んで本当の活性化を目指すべきだろう。
今年80歳の私の叔父は専業農家だ。しかし60歳までは高校の教師をしていた。本業は教師の兼業農家だったのだが定年退職をしたために定年の無い専業農家になった。
実は農林水産省の統計で専業農家とされている人の9割ほどをこういった退職後農家が占めているらしい。農地を持たないサラリーマンが定年を迎えれば無職になるが、農地を持つ人は専業農家になる。この人達を専業農家と位置付けているからあらゆる統計や対策が歪なものになっている。
従来60歳だったサラリーマンの定年が65歳まで延長されつつある。これが専業農家の高齢化を促す。これまでは60歳から専業農家になっていた人が65歳までサラリーマンを続ける。専業農家になるのは65歳以降だ。従って専業農家はますます高齢化する。
とは言えこれはあくまで統計上での話だ。今後5年間、専業農家が減り兼業農家が増えるのも統計上でのマジックに過ぎない。5年経ったら専業農家が増えて高齢化が進むことも統計上でのことだ。実態は何も変わらない。
将来の日本の農業を考える場合、本当の専業農家と退職後農家とを区別して考える必要がある。将来を担うのは本当の専業農家であって、圧倒的多数を占める退職後農家ではない。補助や補償の対象を絞り込んで本当の活性化を目指すべきだろう。