旅行先のフィリピンのセブ島で見たことだ。
ビーチ一杯に広げたテントを分解して筏のような小さな船で対岸へ運ぶという作業なのだが日本人とは全然違った手順を使っていたので面白かった。
日本人なら分解した部品を中央の波打ち際に集めて一回の積み込みで作業を終了するだろう。
しかし彼らは部品を中央にも波打ち際にも集めなかった。部品を最寄の場所にある程度集積して放置した。その後しばらく休憩した。いや、正確には潮が満ちるのを待った。潮が充分に満ちてから、船をこまめに何度も接岸して荷物を積んだ。
考えれば当然のことだが、テントは満潮でも水没しない場所に設置される。これをわざわざ干潮時に海辺まで運ぶことは無駄な作業だ。満潮時に積み込めば10m以上の運搬作業を軽減できる。満潮を待つのは当然だ。
また荷物を中央に集める作業よりも船の接岸のほうが楽ならこのやり方も理に適っている。船ではなく台車を使うなら日本人も同じようにやるだろう。人力で運ぶよりも台車で運ぶほうが楽だからだ。
しかし潮の干満という自然現象を利用するという発想はやはり海に生きる人々の生活から生まれた知恵だろう。
ビーチ一杯に広げたテントを分解して筏のような小さな船で対岸へ運ぶという作業なのだが日本人とは全然違った手順を使っていたので面白かった。
日本人なら分解した部品を中央の波打ち際に集めて一回の積み込みで作業を終了するだろう。
しかし彼らは部品を中央にも波打ち際にも集めなかった。部品を最寄の場所にある程度集積して放置した。その後しばらく休憩した。いや、正確には潮が満ちるのを待った。潮が充分に満ちてから、船をこまめに何度も接岸して荷物を積んだ。
考えれば当然のことだが、テントは満潮でも水没しない場所に設置される。これをわざわざ干潮時に海辺まで運ぶことは無駄な作業だ。満潮時に積み込めば10m以上の運搬作業を軽減できる。満潮を待つのは当然だ。
また荷物を中央に集める作業よりも船の接岸のほうが楽ならこのやり方も理に適っている。船ではなく台車を使うなら日本人も同じようにやるだろう。人力で運ぶよりも台車で運ぶほうが楽だからだ。
しかし潮の干満という自然現象を利用するという発想はやはり海に生きる人々の生活から生まれた知恵だろう。