俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

発情

2015-08-20 09:44:19 | Weblog
 夏になると男性による自動車事故が増えるらしい。男性が暑さに弱いからではない。主な原因は脇見運転の増加であり、薄着になって肌の露出が増えた女性をついつい見てしまうからだ。
 イベントで新作水着のファッションショーがあれば多くの男性客が集まる。彼らのお目当ては水着ではなくその中身だ。美しいモデルの体を見て大喜びする。
 水着と下着は似ているが目的は全く異なる。ヴィクトリアズ・シークレットや勝負下着などは例外であり、普通の下着は見せることよりも機能性が重視されている。だから野暮ったい。
 男女の心理で最も異なるのは異性の体に対する関心度だろう。男性が女性の体を見たがる性癖は女性には理解困難だ。しかしこの迷惑な性癖があるからこそ動物は子孫を残す。男性が女性に興味を示さなくなれば子供が生まれなくなる。草食系男子の増加が日本の人口減少の原因ではないだろうか。そしてそれを招いたのは誤った性教育なのかも知れない。
 私は日本の少子化を憂いてはいない。こんな狭い国土に1億2千万人は多過ぎる。5千万人ぐらいが適正人口だろう。しかし少子化を防ぎたいのであれば、育児支援や女性の優遇などではなく、男性を今よりも助平にすることのほうが有効だろう。パンダの繁殖で最も重要なのはオスの発情だそうだが人類も同様だ。類人猿のオスがメスの腫れた尻を見て発情するように、人類のオスがメスの裸体を見て発情することはごく自然であり必要なことだ。
 お上品ぶって頭でっかちな教育関係者が作り出した虚構を破壊する必要がある。彼らが激怒しそうな提案だが、性教育で基本テクニックを教えて、男女共にセックスが好きになれるよう導くべきではないだろうか。風俗店の客は若い女性が好きだが風俗嬢は若い客を余り好まないらしい。「乱暴だから」とのことだ。つまり下手なのだ。AVなどからの歪んだ知識しか持たない彼らは良い肉体関係を築けない。だから彼らと関係する若い女性までセックス嫌いになってしまう。
 日本人が野球をする際、キャッチボールから始めるが、キューバ人はバッティングから始めるそうだ。性行為においてもバッティングではなくキャッチボールから始めるべきだろう。キャッチボールで大切なことは独り善がりにならず、お互いが気持ち良く送球・捕球をできるということだ。労り合えばお互いの快感も高まる。楽しみがあれば伴侶との良好な関係を維持するために仕事にも励んで自堕落な生活などしなくなる。七夕伝説の織女と牽牛のようにセックス浸りになって仕事を放棄する人はごく稀だろう。

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