ツタヤ図書館の案が住民投票で否決された愛知県小牧市の市長の談話を15日の朝日新聞で読んで呆れ果てた。市長も記者も全然分かっていないと思った。あるいは分かっていながら、それが民主主義の否定に繋がりかねないからわざと無視しているのかも知れない。
「反対理由は金額か、民間との連携か、デザインか、投票結果だけでは判断できない。」と山下市長は語ったそうだ。一番大きな理由が考慮されていない。だからこそこんな馬鹿な住民投票を実施した挙句、否決されたのだろう。
図書館の利用者は全国平均で38%だそうだ。つまり62%の人は図書館を全く利用しない。この「多数者」は図書館をどう評価するだろうか。多くの人は。図書館など一部の人に阿る無駄な施設と考えているだろう。
私自身、大学生の頃は大学の図書館に通ったものだが、卒業後はほんの数回しか利用していない。しかし図書館は必要な施設と考える。私の友人である高等遊民は殆んど毎日図書館に通って、五大紙や地方紙だけではなく英字新聞まで読んでいた。だから私は図書館を否定しない。しかしここ10年間、週刊誌以外の本を読んでいない人にとって図書館など無駄な施設としか思えないだろう。
全体の6割を占める図書館を利用しない人全員が反対票を投じた訳ではなかろう。しかしその7割程度は反対票だっただろう。つまり有権者の4割が、ツタヤ図書館だけではなく図書館の存在そのものを否定していたということだ。
住民投票の結果は反対56%、賛成44%だった。もし図書館を不用と考える人を除けば、圧倒的多数の人がツタヤ図書館を支持していたということになるだろう。
トルストイの「アンナ・カレーニナ」の冒頭にはこんな言葉が掲げられている。「幸福な家庭はどれも似ているが、不幸な家庭は不幸さがそれぞれ異なる。」これと同様、賛成する人の意見は一致しているが反対する人の意見は様々だ。だから具体案の賛否を問えば大半が否決される。
マスコミはこのことをよく知っている。だからアンケート調査では極力、二択を避けて三択や四択を使う。多数決によって選ばれる政治家は、多数決の欠陥と安易に賛否を問うことの愚かさを理解せねばならない。
「反対理由は金額か、民間との連携か、デザインか、投票結果だけでは判断できない。」と山下市長は語ったそうだ。一番大きな理由が考慮されていない。だからこそこんな馬鹿な住民投票を実施した挙句、否決されたのだろう。
図書館の利用者は全国平均で38%だそうだ。つまり62%の人は図書館を全く利用しない。この「多数者」は図書館をどう評価するだろうか。多くの人は。図書館など一部の人に阿る無駄な施設と考えているだろう。
私自身、大学生の頃は大学の図書館に通ったものだが、卒業後はほんの数回しか利用していない。しかし図書館は必要な施設と考える。私の友人である高等遊民は殆んど毎日図書館に通って、五大紙や地方紙だけではなく英字新聞まで読んでいた。だから私は図書館を否定しない。しかしここ10年間、週刊誌以外の本を読んでいない人にとって図書館など無駄な施設としか思えないだろう。
全体の6割を占める図書館を利用しない人全員が反対票を投じた訳ではなかろう。しかしその7割程度は反対票だっただろう。つまり有権者の4割が、ツタヤ図書館だけではなく図書館の存在そのものを否定していたということだ。
住民投票の結果は反対56%、賛成44%だった。もし図書館を不用と考える人を除けば、圧倒的多数の人がツタヤ図書館を支持していたということになるだろう。
トルストイの「アンナ・カレーニナ」の冒頭にはこんな言葉が掲げられている。「幸福な家庭はどれも似ているが、不幸な家庭は不幸さがそれぞれ異なる。」これと同様、賛成する人の意見は一致しているが反対する人の意見は様々だ。だから具体案の賛否を問えば大半が否決される。
マスコミはこのことをよく知っている。だからアンケート調査では極力、二択を避けて三択や四択を使う。多数決によって選ばれる政治家は、多数決の欠陥と安易に賛否を問うことの愚かさを理解せねばならない。
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