俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

ネット情報

2014-04-24 09:48:03 | Weblog
 ネット情報は玉石混淆ではあるが、事実を知るためには非常に便利だ。少なくとも情報統制から逃れることができる。善意であれ悪意であれ多くのマスコミ情報は統制されている。
 昨年8月に三重県で女子中学生が殺された。各種報道では所持していた6,000円が奪われたことばかりが報じられたが、直感的にこのニュースは変だと思った。ネットで調べると遺体が全裸だったらしいと分かった。マスコミは遺族に配慮して事実を報じなかったのだろうが、こんなことをしたからこそ情報が集まらず解決までに半年以上掛かったのだろう。マスコミからの情報を信じれば手掛かりは全く無いということだが、暴行されて全裸だったのなら犯人は100%確実に男だ。翌年3月にようやく犯人が捕まったが、犯行当時高校3年生だったこともあり逮捕後も事件の全容は明かされていない。しかし強制猥褻致死として起訴されたのだから、幾らマスコミが伏せていても何が行われたかは明白だ。マスコミは嘘に嘘を重ねるものだ。デタラメをバラ撒く嘘以外にわざと報じないという嘘のつき方もある。
 ネット情報があるから疑わしい情報をチェックできる。マスコミが隠蔽しようとしてもどこかから漏れるものだ。
 平成8年に堺市で起こった病原性大腸菌O-157による集団食中毒事件もネット社会であれば真相が解明されていたかも知れないと思う。当時、厚生省と菅直人大臣(当時)はカイワレに濡れ衣を着せた。その後、濡れ衣であることが証明されたが、その頃にはマスコミはそんな古びた事件の真相解明などしようとはしなかった。国民はまんまと騙された。カイワレ叩きの真っ最中でもある大学では大手メーカーのハムが真犯人だと噂されていたが、結局これは検証されなかった。
 朝日新聞による従軍慰安婦の強制連行というデッチ上げ記事も、現代であれば袋叩きに会って炎上していたかも知れない。怪しい記事だと思っても庶民には調べる術も無ければ疑惑を表明する場も無かった。嘘も繰り返せば事実に化ける酷い時代だった。当時だから通用した捏造記事が今尚、悪影響を及ぼしている。
 コゲの発癌性やダイオキシンや環境ホルモンといったデタラメによって金儲けをすることは現代では困難になった。昔の週刊誌には新聞・テレビといった巨大マスコミの嘘を暴くという存在意義があったのかも知れない。週刊誌が売れなくなったのは同様に玉石混淆であるネット情報があるからなのかも知れない。

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