俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

ヲタク

2013-11-18 09:45:01 | Weblog
 人類のオスは目で発情する。このことは猿であった時代からのことであり数千万年間継承された本能だ。まず発情したメス猿の尻が赤く腫れ上がる。これが発情期のサインでありそれに刺激されたオス猿が発情する。猿から進化した人類はこの特性を引き継いでいるから人類のオスは視覚を通じて発情する。
 視覚を刺激するものは必ずしも生身である必要は無い。映像でも充分だ。写真やビデオ、あるいは絵によっても発情する。
 絵は現実よりも美しい。現実の世界では美と醜が混在する。例えば現実の富士山はゴミだらけだが絵の富士山には塵1つ無い。同様に絵の女性は現実の女性とは違って醜を持たない。唯一の欠点はバーチャルであることだけだ。
 しかしバーチャルであることは致命的な欠点ではない。例えば小説や歴史の登場人物はバーチャルな存在だ。ナポレオンや織田信長であろうとも今、存在する訳ではないからバーチャルだ。それでも彼らの価値が損なわれる訳ではない。同様に漫画やアニメのヒロインに萌えても構わない。
 醜を持たない女性は美と醜を併せ持つ女性以上に魅力的だ。漫画やアニメのヒロインはAKB48の誰よりも美しい。ヒロインと比べればアイドルなんて汚物だらけの紛い物に過ぎない。アイドルの性器は醜いがヒロインの性器は花のように美しく芳香を放つ。
 しかしこれは所詮、幼稚なレベルに過ぎない。敢えて言えば猿のレベルだ。異性の魅力を視覚でしか理解していないからだ。肌触りという魅力もあるしそれ以上に大きいのはコミュニケーションでの魅力だ。
 私は行ったことが無いが銀座や北新地のホステスは美しいだけではなく、知的レベルも高いそうだ。勿論クズも混じっているだろうが、学問とは質的に異なった賢さを持つ人がいる。充分な教養を備えてしかも男性とは異なる思考回路を持った賢い女性との会話ではしばしば目から鱗が落ちる思いをする。必ずしも高いレベルでなくても質的に違うだけに面白い。漫画やアニメのヒロイン相手では絶対にこういう経験はできない。現実の女性には醜もあるが知恵もある。そのことを知らないから現実の女性をヒロインよりも劣ったものだと思い込んでいる。
 異性との交遊は知的な付き合いのほうが痴的な付き合いよりも楽しい。両方が同じ人によって満たされれば最高だ。

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