俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

エコカー

2016-07-24 16:32:44 | Weblog
 電気自動車をエコカーと言い触らすような嘘は止めてほしいと思う。電気自動車は有毒ガスも有害物も大量に排出する。それは動力源となる電力を作る時に多く発生する。
 電気ストーブを無公害暖房器具だと思う人はいない。それが電気エネルギーに依存していることを誰もが知っているからだ。電気エネルギーを作るためには火力や原子力などが使われている。仮に電気ストーブそのものが無公害であっても、電気エネルギーを作るために環境が悪化されている。だから電気ストーブは無公害たり得ないし、同様に電気自動車も環境に優しくない。
 エネルギー変換や移送のロス率は高い。発電所から家庭に届くまでに何割かが失われそれを自動車に移す時にもロスが発生する。
 比較的あるいは相対的という意味でなら電気自動車もハイブリッドカーも低公害車だ。それはガソリン車やディーゼル車が非常に有害な道具であり、それよりマシというだけのことだ。鼻クソより清潔だと目クソと耳クソが威張っているようで見苦しい。自動車はエンジンから有毒ガスと有害物を排出しタイヤは有害物をバラ撒いている。こんな有害な道具が許容されているのは物流のためにこれに代わる道具が無いからに過ぎない。物流におけるメリットが大きいからそのデメリットが大目に見られている。
 しかし人の輸送道具としては最低だ。人・距離当たりでの有害物排出量は航空機よりも多い。こんな有害物発生装置を使って「ドライブ」を楽しむ人など犯罪者にようなものだ。ゴミや汚物を撒き散らかす人と同等あるいはそれ以下だろう。電車やバスに切り替えるだけで有害性は数分の一あるいは数百分の一になるのにそのことが奨励されないのはマスコミの大スポンサー様である自動車業界の圧力があるからだろう。
 自動車が無駄の塊りであるのは1台ごとにエンジンと客室と駆動装置が備わっているからだ。エアコンや音響機器まで搭載している。個人にとって可能な最も無駄なエネルギー使用方法だろう。
 個人に可能な省エネ・環境保護は、自動車を使わないことが一番だ。このことだけで節電や節水などの総てを上回る効果が得られる。環境保護活動に取り組むなどやめて、その活動のために自動車を使うことを無くすほうがずっと良かろう。
 私はリバタリアンであり個人や企業の活動の自由を尊重する。しかし日本における二大スポンサー様である自動車業界と医薬品業界による言論統制には我慢ならない。彼らは事実を隠蔽して日本人の健康を蝕む。金儲けのために国民を毒塗れにする大悪党だ。

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