七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

木の筆箱 Wooden pencil case 

2018年02月26日 | 木工

[卒業祝い] ブログ村キーワード

木の筆箱 Wooden pencil case

七曜工房では、とても沢山の種類の木のクラフトを それぞれ少しずつ製作しています。

その中には、色々な理由から製作しなくなった商品も沢山あります。

が、30年以上前に製作を始めて以来、ずっと人気で製作し続けている木のクラフトもあります。

そのひとつは、木の筆箱 です。

まもなく 新しい門出のシーズン(ご退職 ご卒業 ご就職 ご入学など)のお祝いの品としても人気なので、

製作を始めました。

今回の材は、ヨーロッパビーチ(ブナ)・セン・ナラの3樹種です。、

それぞれの木肌や木目の美しさを際立たせる為に

デザインも少し変えて、、木象嵌をはめ込まないことにしました。

 木取り
左から セン、ヨーロッパビーチ(ブナ)、ナラの材を使用。
木作りをしてから、少し溝加工を施しています。 側板、底板、上蓋(スライド式)です。

本組立て
木取り後、側板に底板と上蓋の小溝を彫ってから組み立てます。
四方から押えて固定するので、 額縁作り等に使う四方締めのクランプを使用します。

スライド蓋の調整
筆箱の本体は組立て後、木釘を打ち込んで補強します。
蓋はスライドホゾを切り出してから、指掛け穴を彫ります。
蓋を本体の溝へ少しずつ出し入れしながら、 スムーズに動くようにホゾをサンドペーパー等で削ります。
削り過ぎて、ユルユルにならぬように 適当な閉まり具合に調整します。

オイル塗仕上げ
角を丸く面取りすると柔らかい箱になります。
最後の仕上げのサンドペーパーを全体にかけてから、オイルを塗ります。
オイルは、手あか汚れを防いだり、材の発色を促したり、木目を浮き上がらせたりします。
今回の筆箱のように、手にした時に木肌のスベスベ感が欲しい時には、

オイルを塗って少ししてから目の細かい耐水性のサンドペーパーで摺りこみ行います。

オイルを塗る前と後
写真は、左から・セン ・ヨーロッパビーチ(ブナ)・ナラ
上段のオイル塗り前に比べて、色合いや木目がはっきり出ています。

  出来ました  木の筆箱 3樹種です。

左から ヨーロッパビーチ セン ナラ

丁寧に面取りしたを角の丸みが木目とマッチしています。

 スライド蓋の指かけ穴がシンプルでデザインのポイントに

重厚で 丈夫で 温もりがあり、使い込む程に愛着が湧き
   いつまでも大切に飽きずに使え、持ち運びにも軽くて、お洒落な 木の筆箱です。
   玄関に置いて、宅急便などの印鑑入れとしてもお使いください。

   ヨーロッパビーチ(ブナ) セン ナラ どの材の筆箱がいいですか 

  

 これは、自宅用に使っている木の筆箱です。

 

30年~20年~10年と、それぞれ年月が経っているので

手垢などで汚れたり、木肌も焼けたりしているのですが、いい味が出てきています。

30年前、息子が木の筆箱が好きで 学校(小学2年の頃)でも使っていたら

 「H君 お箸箱みたいな筆箱使ってはる」 と 噂になったらしく、

 お母さんたちの中には、気に入って買ってくださる方もいらっして、

 「あの時の筆箱を大切に使っています」と、今でもお便りをいたき、嬉しいことです。 

 木の筆箱の詳細は  HP[木のクラフト笛 七曜工房」でごらんください。

 お買い物籠でお買い物ができます   七曜工房ショッププロ 

 

「蛍の光」 スコットランド民謡 

  演奏 オリジナル尺八D管

 

 

 

 

 


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