[木造住宅] ブログ村キーワード
1 夏が過ぎ 冬が過ぎ
2008年の6月に入居して 丸2年になろうとする。
瀬戸内というのは
前に住んでいた滋賀県の大津とは違って、
ずっと暖かい所だと思っていたがさにあらず。
冬は氷も張るし、雪も降る。しっかりと寒いところだった。
夏は瀬戸内特有の夕凪で蒸し暑い。
それでも、全国的に見れば暑さ寒さも厳しくはなく、
穏やかなという表現があてはまるだろう。
夏 クーラーなしでも大丈夫! (もともとクーラーなしの生活だが)
毎日が夕凪とは限らず、涼しい風が吹くことの方が多い。
海の近くに建っているからで、
海から離れた山手側に住む人は、風がないと言っている。
2階の妻側にある3つの高窓が風を呼びこんでくれる。
開けると閉めるとでは大違い。
小屋裏に熱気が溜まるのを防いでくれる。
ガルバリウム鋼板の熱さは、2重野地板とこの高窓が防いでくれているようだ。
古家にも温度計を置いて比較してみたら、新家の方が2℃程室温が高かった。
大きな平屋の土壁と瓦屋根、そして瀬戸内向きの小屋裏の高い造りには負けてしまう。
それでも、2℃の違いなら頑張っている方だろう。
冬 暖房器具によるところが大きい。
今のところ、二冬が過ぎ薪ストーブが快調
熱効率を上げて薪を節約するために2階のロフトはカーテン布で締め切った。
当初は薪ストーブに加え、電気こたつも置くつもりであったが、使っていない。
部屋全体が暖まるのに時間がかかるが、輻射熱があるから、
ストーブのそばへ行けば、充分に暖かい。
朝起きた時も、ストーブの火はないものの部屋全体はほんのりと暖かい。
ストーブの排煙排気は、煙突があるので、室内の空気はクリーン。
リビングから、東妻の3つの高窓を見る
リビングからロフトを見る
ロフトへの階段
2 風
ここの土地で一番恐れている台風はその後(2004年)来ていない。
冬こそ、風速10mという強い風が吹くが、
それ以上の風は、まだ経験していない。
ずっと来て欲しくない。
3 地震
2006年に建前が済んで貫を入れた後に、震度4の地震がきたが異常がなかった。
その後地震はない。
これも、ずっと来て欲しくない。
4 雨
雨洩りはない。
「トタン屋根は、雨音が大きいだろう」とよく言われるが、雨音はほとんど気にならない。
とても激しい雨ならともかく、普通の雨足では耳を澄まさないと分からない程。
ロフトの西側妻の3つの高窓
収納スペースは、南と北側にカーテンで仕切った
一応 書斎机
本棚 本棚 本棚 のロフト
5景観
古家よりも海岸から距離が遠くなったが、地盤高と床高が高くなって、
目線が上ったので、以前よりずっと眺めが良くなった。
また東側に窓がたくさん出来たため、視界が広がった。
今まで見えなかった日の出が見られる。
夜には、満月が窓にポッカリと浮かぶ。
また夏になると、隣の島の花火が窓の中で打ち上がる。
リビングから見える海
東窓から見える日の出
東妻の天窓に浮かぶ月
隣の伯方島の花火が窓から見れる
6 機能
間取りや動線に問題はない。ワンルームのリビングダイニングは、
寝る以外はほとんどここに居る。
もともとそうしたかったせいもあって、とても快適。
収納は今のところ足りている。
ロフトには、まだ収納余力がある。
ロフトからリビングを見る
ロフトからキッチンを見る
ロフトから妻の高窓のメンテナンス用のキャットウォークへ
小屋裏の梁現しの様子
7 家の様子
・夜になると、材木が乾燥してひび割れる音が、ピシッピシッと鳴るのが、
時々聞こえてくる。
・外壁の杉板は、張った当初は源平の赤白の鮮やかさがあったが、
3か月程で赤太も白太もうす黄色くなり、その後うす茶色になった。
現在は、東壁は、アンバーのきれいな赤茶色になっているが、
雨のよく当る西壁は、黒く薄汚れている。
ドアノッカー ハートでノック
土間玄関 換気孔 カリと月 波のくり抜き模様
土間玄関しっくい壁の おはじき装飾
5匹の猫のハンガーフック
5羽の鳥のハンガーフック
8 不都合なところ
厚さ38㎜の床板が幅方向に乾燥収縮して、平均2~3㎜のすき間ができている。
広いところでは、7㎜もあいてしまっている。
本実の長さが8㎜だからもう掛かり代が1㎜しかない。
昔は仮止めしておいて、何年かして収縮が収まればすき間を寄せて本止めしたらしいが、
柱や小屋束回りの加工があったり、炉台がのったりするのでそうもいかず
せいぜい5㎜までの収縮と読んでいたが、かなりの収縮だ。
また板角の糸面取りを忘れていたところがあって、
そこへ足裏がのるととがった角が痛い。
板壁の方は、1㎜そこそこで広くても2㎜ほどのすき間なので、ほとんど気にならない。
床板の方は、もう少し様子を見る他ない。
建具は、材が建具用材ではないので、
乾燥により反りやひずみがかなり出ると思っていたが
今のところ、3枚程の横框を削って直しただけ。
あと1枚は、柱とのすき間があったので、縦框を削って直した。
風呂場のステンレス浴槽の伸縮によるものと思われる、
タイル1枚のひび割れと目地のはがれ2箇所
石灰モルタル壁
壁1枚にヘアクラックが数箇所。しっくい壁は異常なし。
天窓自動開閉器
木製シンプルカーテンフック
カタツムリのカーテンレールアクセサリー
タコとカブラをデザインしたトイレットペーパーホルダー
タコのバスタオル掛け
鳥のタオル掛け
サギの洗面所の棚
キッチン調理器具のハンガーフックと出窓のすのこ
9 総合評価
現時点では、ほとんど問題はなさそうだ。快適そのものだ。
これから5年10年と経ち、自然の猛威も受けていくとなるとどうなるか分からないので、
その度に持ちこたえてくれと祈るだけである。
とにもかくにも完成おめでとう。
『一人で建てる木組みの家』断面図
『一人で建てる木組みの家』のこれまでは
こちらをごらんください。
1 夏が過ぎ 冬が過ぎ
2008年の6月に入居して 丸2年になろうとする。
瀬戸内というのは
前に住んでいた滋賀県の大津とは違って、
ずっと暖かい所だと思っていたがさにあらず。
冬は氷も張るし、雪も降る。しっかりと寒いところだった。
夏は瀬戸内特有の夕凪で蒸し暑い。
それでも、全国的に見れば暑さ寒さも厳しくはなく、
穏やかなという表現があてはまるだろう。
夏 クーラーなしでも大丈夫! (もともとクーラーなしの生活だが)
毎日が夕凪とは限らず、涼しい風が吹くことの方が多い。
海の近くに建っているからで、
海から離れた山手側に住む人は、風がないと言っている。
2階の妻側にある3つの高窓が風を呼びこんでくれる。
開けると閉めるとでは大違い。
小屋裏に熱気が溜まるのを防いでくれる。
ガルバリウム鋼板の熱さは、2重野地板とこの高窓が防いでくれているようだ。
古家にも温度計を置いて比較してみたら、新家の方が2℃程室温が高かった。
大きな平屋の土壁と瓦屋根、そして瀬戸内向きの小屋裏の高い造りには負けてしまう。
それでも、2℃の違いなら頑張っている方だろう。
冬 暖房器具によるところが大きい。
今のところ、二冬が過ぎ薪ストーブが快調
熱効率を上げて薪を節約するために2階のロフトはカーテン布で締め切った。
当初は薪ストーブに加え、電気こたつも置くつもりであったが、使っていない。
部屋全体が暖まるのに時間がかかるが、輻射熱があるから、
ストーブのそばへ行けば、充分に暖かい。
朝起きた時も、ストーブの火はないものの部屋全体はほんのりと暖かい。
ストーブの排煙排気は、煙突があるので、室内の空気はクリーン。
リビングから、東妻の3つの高窓を見る
リビングからロフトを見る
ロフトへの階段
2 風
ここの土地で一番恐れている台風はその後(2004年)来ていない。
冬こそ、風速10mという強い風が吹くが、
それ以上の風は、まだ経験していない。
ずっと来て欲しくない。
3 地震
2006年に建前が済んで貫を入れた後に、震度4の地震がきたが異常がなかった。
その後地震はない。
これも、ずっと来て欲しくない。
4 雨
雨洩りはない。
「トタン屋根は、雨音が大きいだろう」とよく言われるが、雨音はほとんど気にならない。
とても激しい雨ならともかく、普通の雨足では耳を澄まさないと分からない程。
ロフトの西側妻の3つの高窓
収納スペースは、南と北側にカーテンで仕切った
一応 書斎机
本棚 本棚 本棚 のロフト
5景観
古家よりも海岸から距離が遠くなったが、地盤高と床高が高くなって、
目線が上ったので、以前よりずっと眺めが良くなった。
また東側に窓がたくさん出来たため、視界が広がった。
今まで見えなかった日の出が見られる。
夜には、満月が窓にポッカリと浮かぶ。
また夏になると、隣の島の花火が窓の中で打ち上がる。
リビングから見える海
東窓から見える日の出
東妻の天窓に浮かぶ月
隣の伯方島の花火が窓から見れる
6 機能
間取りや動線に問題はない。ワンルームのリビングダイニングは、
寝る以外はほとんどここに居る。
もともとそうしたかったせいもあって、とても快適。
収納は今のところ足りている。
ロフトには、まだ収納余力がある。
ロフトからリビングを見る
ロフトからキッチンを見る
ロフトから妻の高窓のメンテナンス用のキャットウォークへ
小屋裏の梁現しの様子
7 家の様子
・夜になると、材木が乾燥してひび割れる音が、ピシッピシッと鳴るのが、
時々聞こえてくる。
・外壁の杉板は、張った当初は源平の赤白の鮮やかさがあったが、
3か月程で赤太も白太もうす黄色くなり、その後うす茶色になった。
現在は、東壁は、アンバーのきれいな赤茶色になっているが、
雨のよく当る西壁は、黒く薄汚れている。
ドアノッカー ハートでノック
土間玄関 換気孔 カリと月 波のくり抜き模様
土間玄関しっくい壁の おはじき装飾
5匹の猫のハンガーフック
5羽の鳥のハンガーフック
8 不都合なところ
厚さ38㎜の床板が幅方向に乾燥収縮して、平均2~3㎜のすき間ができている。
広いところでは、7㎜もあいてしまっている。
本実の長さが8㎜だからもう掛かり代が1㎜しかない。
昔は仮止めしておいて、何年かして収縮が収まればすき間を寄せて本止めしたらしいが、
柱や小屋束回りの加工があったり、炉台がのったりするのでそうもいかず
せいぜい5㎜までの収縮と読んでいたが、かなりの収縮だ。
また板角の糸面取りを忘れていたところがあって、
そこへ足裏がのるととがった角が痛い。
板壁の方は、1㎜そこそこで広くても2㎜ほどのすき間なので、ほとんど気にならない。
床板の方は、もう少し様子を見る他ない。
建具は、材が建具用材ではないので、
乾燥により反りやひずみがかなり出ると思っていたが
今のところ、3枚程の横框を削って直しただけ。
あと1枚は、柱とのすき間があったので、縦框を削って直した。
風呂場のステンレス浴槽の伸縮によるものと思われる、
タイル1枚のひび割れと目地のはがれ2箇所
石灰モルタル壁
壁1枚にヘアクラックが数箇所。しっくい壁は異常なし。
天窓自動開閉器
木製シンプルカーテンフック
カタツムリのカーテンレールアクセサリー
タコとカブラをデザインしたトイレットペーパーホルダー
タコのバスタオル掛け
鳥のタオル掛け
サギの洗面所の棚
キッチン調理器具のハンガーフックと出窓のすのこ
9 総合評価
現時点では、ほとんど問題はなさそうだ。快適そのものだ。
これから5年10年と経ち、自然の猛威も受けていくとなるとどうなるか分からないので、
その度に持ちこたえてくれと祈るだけである。
とにもかくにも完成おめでとう。
『一人で建てる木組みの家』断面図
『一人で建てる木組みの家』のこれまでは
こちらをごらんください。