大三島には、達筆の人が多いような気がする。書道の盛んな島だそうだ。
あちこちに、書を書く人がいるし、
玄関や床の間に気に入った言葉の書額を飾っている家も多い。
そういえば、村上三島(むらかみさんとう)記念館という、
日本有数の規模を誇る書の殿堂がある。
文化勲章を受章した村上三島という書の大家の出身地が大三島だそうだ。
無学な私は、”むらかみみしま”と読み、大三島の公共施設かと思っていた。
書をたしなむ友人が、「村上三島氏の記念館を訪ねたい」と言うので、
初めて”さんとう”と読むのだと知った。
夫が、木工をするというので、引越ししてまもなく、
近所の人が、書額を注文してくれた。
息子さんの新築祝いに、書を書いてもらったから、
”書にあう大きい書額を作って欲しい”という希望である。
「落ち着いた色の縁がいいかいのう」
「ついでに、額装は、ホラッ、風呂敷みたいな柄があるじゃろ」
「まあっ、なんでも、あんたのいいように作ってくれりゃあいいよん」
と気楽に希望をおしゃった。
しかし、夫は、はがきサイズや大きな賞状額ぐらいの洋額は作るが、
1メートルもある書額なぞ作ったことがないし、
そもそも書額自体を見たことがない。
見本の材を見てもらい、
「息子さんの家なら、洋風の方がいいかも」
「そんな風呂敷みたいな唐草模様はおかしいでっせ」
とあれこれ相談の結果?
気の良い、優しい人なので、
「うんうん、あんたにまかせる。あんばいよう作ってくれりゃあ」と。
材はナラ材、額装はこちらで適当に渋い色の無地を選ぶことになった。
しかし、初めての書額作りなので、インターネットで検索してみたり、
村上三島記念館を覗いたりした。
そして、「ああ~~風呂敷みたいな柄の額装って、こんな柄やんか」
「よう、唐草模様はおかしいなんてアドバイスしたな」
と、夫の無学ぶりに呆れてしまい、つくづく無知とは強いものだと感心した。
そして、怒りもしないで、納得してくれた、気の良い注文主に、感謝した。
おまけに、「もう一枚自分用に書を書いてもらったから」と、
同じ書額をもう一枚追加注文してくださいました。
本当に、額装は、”風呂敷模様”でなくても、気に入ってもらえたのだろうか
夫が初めて作った大きな書額(今日、写してきました)
ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ
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もうひとつも、夫にとっては未知&未経験の”灯明”でした。
壊れてしまった灯明を、修繕復元して欲しいという、
天理教教会の方からのご依頼です。
ぼんぼりの骨が風で倒れてボキボキに折れたらしいのです。
祭典の時には、必要なものだそうです。
「器用じゃからできるじゃろ」とおしゃるのですが。
灯明の台座と台柱はそのまま使い、ぼんぼり部分だけ新たに作り、
電球までつけてほしいという希望です。
島外には神具専門店もあるが、もし作れるなら、
「島に住む夫に頼みたい」という、ご好意からのようです。
丁度良さそうな桜材もあり、
「建具作りの手法を使えるかも」と興味をそそられた夫は、
「とりあえず、できるかもしれないし、やってみましょう」
見本の灯明
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左:手で持っているのが、チューリップ風デザインにした七曜工房作の灯明
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夫は,風で倒れても壊れないように頑丈な仕組みにするのに、
試作品をいくつか作り、かなり苦心したらしいが、
「灯明を修繕したいという長年の思いが叶えられました」
と、奥さんに喜んでもらえてよかった。
七曜工房の額 いろいろ
ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ ハガキ額
夫は、滋賀では毎年、年賀状を版画で彫っていた。
それを飾りたくて作った額
縦にも横にも、壁掛け式にも、スタンド式にもできるのが、ミソ。
滋賀の友人Sさんに戴いた みかんの絵の絵手紙を入れている。
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ケヤキ材 漆塗り
”上等の額を”と、ケヤキ材で漆塗りにしたが、
中の絵より額の木目が目立ち過ぎかも・・
夫作の版画の年賀状 湖西の風景を版画にしたもの(マットが包装紙では
)
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ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ
蝶の好きな夫が20才代に書いた細密画
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ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ
京都嵐山の水彩画
夫の公務員時代の友人でプロの画家を目指す人から戴いた絵。
気に入って、懐かしく、玄関に飾っている。
この額を見て、友人は展覧会に出す絵の、大きな額を何枚か注文してくれました。
ただし、さすがアーティスト!
マットは、自分で選んでセットしたいとおしゃいました。
ほっ
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”額”ではないけれど、絵や写真や、ハガキを飾っても・・・
コルクのメモボード ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ
私は、いつも見れるように、息子達の誕生から成人までの写真を貼っている。
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書見台(文庫本版) ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ
「気に入った詩集のページを開いて飾っておきたい」という、
若い女の子からの注文で作った、文庫版用の書見台
CDや絵葉書、写真を飾っても良さそうである。
材のちがう、埋込模様のあるページ押えが、ポイント(取り外しできる)
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あちこちに、書を書く人がいるし、
玄関や床の間に気に入った言葉の書額を飾っている家も多い。
そういえば、村上三島(むらかみさんとう)記念館という、
日本有数の規模を誇る書の殿堂がある。
文化勲章を受章した村上三島という書の大家の出身地が大三島だそうだ。
無学な私は、”むらかみみしま”と読み、大三島の公共施設かと思っていた。
書をたしなむ友人が、「村上三島氏の記念館を訪ねたい」と言うので、
初めて”さんとう”と読むのだと知った。
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夫が、木工をするというので、引越ししてまもなく、
近所の人が、書額を注文してくれた。
息子さんの新築祝いに、書を書いてもらったから、
”書にあう大きい書額を作って欲しい”という希望である。
「落ち着いた色の縁がいいかいのう」
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「ついでに、額装は、ホラッ、風呂敷みたいな柄があるじゃろ」
「まあっ、なんでも、あんたのいいように作ってくれりゃあいいよん」
と気楽に希望をおしゃった。
しかし、夫は、はがきサイズや大きな賞状額ぐらいの洋額は作るが、
1メートルもある書額なぞ作ったことがないし、
そもそも書額自体を見たことがない。
見本の材を見てもらい、
「息子さんの家なら、洋風の方がいいかも」
「そんな風呂敷みたいな唐草模様はおかしいでっせ」
とあれこれ相談の結果?
気の良い、優しい人なので、
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「うんうん、あんたにまかせる。あんばいよう作ってくれりゃあ」と。
材はナラ材、額装はこちらで適当に渋い色の無地を選ぶことになった。
しかし、初めての書額作りなので、インターネットで検索してみたり、
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村上三島記念館を覗いたりした。
そして、「ああ~~風呂敷みたいな柄の額装って、こんな柄やんか」
「よう、唐草模様はおかしいなんてアドバイスしたな」
と、夫の無学ぶりに呆れてしまい、つくづく無知とは強いものだと感心した。
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そして、怒りもしないで、納得してくれた、気の良い注文主に、感謝した。
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おまけに、「もう一枚自分用に書を書いてもらったから」と、
同じ書額をもう一枚追加注文してくださいました。
本当に、額装は、”風呂敷模様”でなくても、気に入ってもらえたのだろうか
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夫が初めて作った大きな書額(今日、写してきました)
ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ
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もうひとつも、夫にとっては未知&未経験の”灯明”でした。
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壊れてしまった灯明を、修繕復元して欲しいという、
天理教教会の方からのご依頼です。
ぼんぼりの骨が風で倒れてボキボキに折れたらしいのです。
祭典の時には、必要なものだそうです。
「器用じゃからできるじゃろ」とおしゃるのですが。
灯明の台座と台柱はそのまま使い、ぼんぼり部分だけ新たに作り、
電球までつけてほしいという希望です。
島外には神具専門店もあるが、もし作れるなら、
「島に住む夫に頼みたい」という、ご好意からのようです。
丁度良さそうな桜材もあり、
「建具作りの手法を使えるかも」と興味をそそられた夫は、
「とりあえず、できるかもしれないし、やってみましょう」
見本の灯明
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左:手で持っているのが、チューリップ風デザインにした七曜工房作の灯明
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夫は,風で倒れても壊れないように頑丈な仕組みにするのに、
試作品をいくつか作り、かなり苦心したらしいが、
「灯明を修繕したいという長年の思いが叶えられました」
と、奥さんに喜んでもらえてよかった。
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ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ ハガキ額
夫は、滋賀では毎年、年賀状を版画で彫っていた。
それを飾りたくて作った額
縦にも横にも、壁掛け式にも、スタンド式にもできるのが、ミソ。
滋賀の友人Sさんに戴いた みかんの絵の絵手紙を入れている。
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ケヤキ材 漆塗り
”上等の額を”と、ケヤキ材で漆塗りにしたが、
中の絵より額の木目が目立ち過ぎかも・・
夫作の版画の年賀状 湖西の風景を版画にしたもの(マットが包装紙では
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ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ
蝶の好きな夫が20才代に書いた細密画
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ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ
京都嵐山の水彩画
夫の公務員時代の友人でプロの画家を目指す人から戴いた絵。
気に入って、懐かしく、玄関に飾っている。
この額を見て、友人は展覧会に出す絵の、大きな額を何枚か注文してくれました。
ただし、さすがアーティスト!
マットは、自分で選んでセットしたいとおしゃいました。
ほっ
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コルクのメモボード ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ
私は、いつも見れるように、息子達の誕生から成人までの写真を貼っている。
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書見台(文庫本版) ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ
「気に入った詩集のページを開いて飾っておきたい」という、
若い女の子からの注文で作った、文庫版用の書見台
CDや絵葉書、写真を飾っても良さそうである。
材のちがう、埋込模様のあるページ押えが、ポイント(取り外しできる)
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坊さんの袈裟、畳のヘリ、曼陀羅図の、金銀でない、地味な色、地味な細かい柄かなあ~~
ほら、西陣織の地模様で、唐草模様、ベイズリー模様のようなん見たことない?
掛け軸にちょっと、ぶら下がっている紐の柄?
口で説明するのは、難しい!!
派手な額装を選ぶ場合もあるかもしれんし。
織りの連続地模様で、地味な色なんやけれど。
いつか、書額を見る機会があれば、注意して、見てください。
説明するのは、難しい!
風呂敷みたいな柄というのも、かなりうまく表現しているんやど。