公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

東京消防庁1類第2回no19(2016.8.28)

2016-09-18 15:26:51 | 資料解釈
下のグラフは、平成5年から平成20年までの漁業就業者数を年齢層別にまとめたものである。このグラフから判断できることとして、最も妥当なのはどれか。①漁業就業者数は平成5年から5年毎に1割以上減少している。                   ②55歳以上の就業者の構成比はすべての年で全体の50%以上である。          ③15~34歳の就業者は、平成20年では2万人に満たない。                ④平成5年の55~64歳の就業者数より、平成15年の65歳以上の就業者数の方が多い。                   ⑤平成5年と平成20年で年齢階層別の漁業就業者数の変化をみると、55~64歳の変化が最も大きい。①漁業就業者は、平成15年は23.8、平成20年は22.2となっています。23.8×0.9=21.42なので、1割も減少していません。ただ、それ以外は、確かに1割以上減少しています。②平成5年は、30.4+18.0=48.4%で、50%未満です。その他は50%以上。③15~34歳は、平成20年は、3.0+7.6=10.6%。全体が22.2万人だから、明らかに2万人以上です。④前者=32.5×0.304=9.88万人。後者=23.8×0.333=7.9254万人。前者の方が多い。よって、消去法により、正解は⑤です。⑤だけは、計算回数がかなり多くなるので、確かめない方が、実践的です。しかしながら、少し不満があります。普通、変化が大きいか小さいかは、変化率を調べます。それでいくと、一番変化が大きいのは、35~44歳で、約53.6%減少です。(55~64歳は、42%程度の減少)。また、率ではなくて、数の変化だとすると、確かに55~64歳の変化が最大です。この選択肢は、最後の部分を、「55~64歳の増減数が最も大きい。」とか、「55~64歳の変化数が最も大きい。」とかにすべきだと思うのですがねえ。PVアクセスランキング にほんブログ村