故宮博物院の2大シンボル「翠玉白菜」と「肉形石」。 「翠玉白菜」は清の第11代皇帝光緒帝の后、瑾妃の嫁入道具として紫禁城の永和宮に飾られていたもので、清廉潔白を意味する白菜の上に子孫繁栄と多産を意味するキリギリスとイナゴが配されています。色が分離したヒスイ輝石の形と天然の色合いを活かし、白い部分を茎、エメラルド色の部分を葉に見立て、みずみずしい質感までも見事に表現しています。 「肉形石」は清の第5代皇帝雍正帝の寝宮であった養心殿に置かれていたもので、3層に分かれた天然石に彩色と加工を施し、豚の角煮そっくりに仕上げた傑作です。