奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

奈良散策 奈良国立博物館と氷室神社

2022-06-09 21:12:14 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第471弾


6月1日、奈良国立博物館で開かれている特別展「大安寺のすべて」に行ってきました。





大安寺は奈良市南部にあるお寺なのですが、もともとは舒明天皇が639年に発願して造られた日本最初の官寺、百済大寺に起源を持っています。百済大寺は天武天皇のときに移転され、高市大寺になりましたが、その後、大官大寺と名称を変更しました。平城京遷都のときに、現在の場所に移転し、大安寺と呼ばれるようになりました。奈良時代の大安寺は26万平米の広さをもち、90余棟の堂塔が立ち、千人もの僧侶がここで学んだと伝えられ、東大寺と並び称される大寺でした。その後、度重なる災禍により、堂塔をすべて失い、現在の大安寺は最盛期の4%になってしまったという数奇な運命をたどるお寺です。これまで、大安寺や額安寺、元石清水八幡宮、休ヶ岡八幡宮など大安寺に関連する寺社を見て回ったので、その総まとめだと思って行ってみました。展示はなかなか見ごたえのある内容でした。



これは明治27年に竣工された帝国奈良博物館本館で、現在は「なら仏像館」になっています。





博物館の敷地内にある池です。



これも敷地内にある石棺。



そして、これは宝篋印塔(ほうきょういんとう)。鎌倉時代に造られたもので、舎利塔の発達した形だそうです。







奈良国立博物館のすぐ目の前に氷室神社がありました。ここは元明天皇の勅令で氷神を祀ったのが始まりだそうです。







これは四脚門とその両側にあった狛犬です。







その奥には拝殿(舞殿)があります。その前に大きな氷が置かれていました。氷に刀を刺したような模様がついているので神社の方に聞いたのですが、よく分からないそうです。おそらく、氷の組合からの奉納品だろうと思われます。ネットを見ると、いろいろな形の氷が奉納されているので、これも模様としてつけられているのだろうと思いました。毎年、5月1日に献氷祭が開かれているようです。



舞殿の横にはこんな大きな大砲の弾が置かれていました。何の説明もなかったのですが、ネットで見ると、以前は説明書が置かれていたようです。清国海軍の戦艦「鎮遠」の主砲の砲弾のようです。この戦艦は座礁したところを日本の海軍に捕獲されたとのことです。



最後は境内のようすです。