水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

風立ちぬ(続き)

2013-09-26 | 日記
「風立ちぬ」の二郎を子どもっぽい、と評した人がいます。
そうでしょうか?それなら男性のほぼ全員が子どもだと思う、今も昔も
どんな偉大な実業家も、どんな権謀術数を操る政治家も、
中身は、あきれるほど子どもっぽい部分を持ってたりする。
仕事を辞めて、菜穂子に尽くさない二郎を責めることはできないし、
菜穂子もそんなこと望んでいない。
だって男ってそんなもんじゃん。日本人の大好きな坂本龍馬を始めとする幕末の志士とかさ。

宝塚の演目の中にも、そんな男がいっぱい
「マリポーサの花」のネロとか。セリアを残して(もう軍人でもなんでもない、ただの一般人なのに)
再び戦場に向かっていくネロを、周囲の人たちは
「ウソー」「信じられなーい」「理解できなーい」と非難囂々だったけど。
好き嫌いは別にして(そんな男を恋人にしたいかどうかは別にして)
私はそれって普通やろ、って思いました

宮崎さんはべつにロミジュリみたいな究極のラブ・ストーリーを作ろうとしたわけじゃなく
普通に戦前の男女を、あの時代の流れを背景に描こうとしただけじゃないかな。


そして今現在をかえりみると、女性の置かれている状況は、
実はあの頃とそんなに変わってないんじゃないかと、
映画を見ながら考え込んでしまいました。
今でも、夢をあきらめるのはいつも女のほうだもの。
(菜穂子に二郎のために、あきらめた夢があったわけじゃないですけど。)
そして砂を噛むような、生殺しの長い年月を、生き続けなければならない。
それを理解している男達は1%もいないでしょうね
そりゃあ、少子化になるわけだ。
それを曽野綾子氏は「わがまま」というんだから、
小説家とは思えない想像力の貧困さだわ。



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風立ちぬ…

2013-09-26 | 日記
宮崎駿さん、最後の長編アニメといわれている作品。
十分ヒットしてますが、なんていうかヒットしなくても仕方ないと思って作ったように見えました。
鈴木プロデューサーが「宮さんの遺言」って言ったのが、わかるような。

宮崎さんの作品って、神話や民話的要素が入ってたりして、寓意に富んでいることが多いですよね。
圧倒的なエンターテイメント性があるので、前面に出てくることはそんなにないですが。
もののけ姫などは、かなりそちらに傾いてる作品かな、という気がします。

逆にエンターテイメント色が強いのが、カリオストロの城。
それでもただ楽しいだけで後に何も残らない作品、じゃないのが宮崎作品。

風立ちぬは、エンターテイメントじゃ無かった
いや、エンターテイメントではあるんだけど(どっちやねん
すごく静かだけど、とても強いメッセージ性を感じました。
だから「遺言」なのかな。ご自分で言われてるわけじゃないですけど。


宮崎さんらしさは随所にありました。
画面の美しさとか、人や物の動きのリアリティ、空中浮遊感とか。

ヴェネチア映画祭で引退発表後、感想を聞かれた海外の関係者の中に
「この作品は、実写で撮れば良かったのに。」アニメをやめて、実写の映像作家になれば
まだ続けられると思う、と言った人がいました。
なんかわかる。実際に見て、そう思いました。
表現方法が変わっても、私たちは、宮崎さんの紡ぐ物語を見たいんじゃないかと思います。
でも同時に、宮崎さんはアニメーターでいることが好きなんだろうな、とも。
だからムリか二郎にとっての飛行機が、宮崎さんにとってのアニメなのかも。







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優勝おめでとう!楽天イーグルス

2013-09-26 | 日記
たった9年という短期間で、ここまで来るなんて、チームが出来た時には
誰も思ってなかったでしょう。
マーくんのぶっちぎりの活躍もありましたが、
マーくん一人では優勝できなかったはず。
この優勝はファンも含め、楽天にかかわったすべての人のものです。
ホントにおめでとうございます

先はまだまだ長いですが日本一目指して頑張って下さい
応援してます
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